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資料3-9 吉田先生提出資料 (9 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00395.html
出典情報 新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード (第114回 1/17)《厚生労働省》
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10) 院内の体制

COVID-19 流⾏下で医療提供体制を維持し、職員や患者に対する健康被害や経済的損失を最⼩限に⽌め
るには、感染対策部⾨に限らず、あらゆる部⾨が参加する協⼒体制が不可⽋です。そのために、院内にお
ける感染者や⽋員の発⽣状況、病床管理、⽇常的な感染対策やクラスター発⽣時の対応などについて、⽇々
関係者と情報を共有し、検討するための体制を整備することが勧められます。病院の幹部や管理者には、
そうした場で検討される内容を積極的に把握し、必要に応じて迅速な判断を⾏い、各現場を⽀援すること
に加え、医療提供体制を維持するための BCP(事業継続計画)作成に関与することが望まれます。

4.COVID-19 確定例への PPE の選択
基本的な考え⽅は「3.感染対策の基本的考え⽅」の「5)COVID-19 確定例への対応」に記載しており、本
項では各感染経路別の対策について詳細を記載します。
【⾶沫への対策】

・ COVID-19 が確定した患者と接する際には⾶沫対策として、⽬、⿐、⼝の粘膜の防護を⾏います。
・ ⿐、⼝の粘膜の防護として、サージカルマスクはどの場⾯においても着⽤します。
・ 患者がマスクを着⽤し、患者への密接な接触を伴わない場合は、必ずしも N95 マスクを⽤いなくともサ
ージカルマスクでも構いません。ただし、後述の【エアロゾルへの対策】が必要な場⾯では N95 マスク
の着⽤が推奨されます。
・ ⽬の粘膜の防護として、アイシールド、ゴーグルまたはフェイスガードが⽤いられますが、⽬の上下左右
の隙間から⾶沫が⼊らない構造の製品を使⽤することを推奨します。
・ 患者がマスクを着⽤できず、⾶沫を正⾯から直接浴びる可能性がある場合は、ガウンの着⽤を検討します。
・ ⿐咽頭ぬぐいなど呼吸器検体の採取時においては、患者の正⾯ではなく横に⽴って⾶沫を浴びないように
採取が可能な場合は、⼿袋の着⽤は必須ですが、ガウンの着⽤は必ずしも必要ではありません。
・ マスクと眼の防護具については、直接の接触や正⾯から⾶沫を浴びていない場合は連続して使⽤可能と
し、⼀連の業務が終了した際に交換することも可能です。
【エアロゾルへの対策】
・ エアロゾル産⽣⼿技を実施する場合はサージカルマスクでなく N95 マスクの着⽤を推奨します。
・ ⼀度に多くの患者に対応、激しい咳を伴う患者に対応、患者の近くで⽐較的⻑時間(概ね 30 分以上)処置
やケアを実施する場合、換気が悪く空間を漂うウイルスが濃厚と考えられる場合は、N95 マスクの着⽤を
推奨します。
・ N95 マスクは装着のたびにユーザーシールチェック(着⽤者による密着性の確認)を実施します。
・ N95 マスクの代わりに電動ファン付呼吸⽤保護具(PAPR)の使⽤も可能です。
【接触に対する対策】
・ 患者および患者周囲の汚染箇所に直接接触する可能性がある場合は、⼿袋とガウンを装着します。ただし、
⼿だけが接触するような状況においてはガウンを常に装着する必要はありません。
・ 通常の診療において、⼿袋を⼆重で使⽤する必要はありません。
・ ⼿袋を脱いだ後には必ず⼿指衛⽣を実施します。
・ ⼿袋を洗浄あるいは消毒して再利⽤することは⾏わないようにします。
・ タイベックⓇ防護服などの全⾝を覆う着⾐の着⽤は必須ではありません。
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