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資料3-9 吉田先生提出資料 (15 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00395.html
出典情報 新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード (第114回 1/17)《厚生労働省》
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6) お亡くなりになった場合の対応
厚生労働省・経済産業省が令和5年1月6日付けで公表した「新型コロナウイルス感染症により亡くなられた
方及びその疑いがある方の処置、搬送、葬儀、火葬等に関するガイドライン(第2版)」においては、最後の
別れを希望するご遺族などの意思をできる限り尊重するよう、亡くなった方からの感染リスクが低いこと等を
踏まえ、以下の方針を示しています。臨終後の対応やエンゼルケアにおいて、遺族等が亡くなられた方と最後
のお別れをする時間を設け、遺族等が遺体に触れる場合は、必要な感染予防策(サージカルマスク、手袋、使
い捨ての長袖ガウン、眼の防護具を着用)をしていただきます。
遺体に適切な感染対策(清拭及び鼻、肛門等への詰め物や紙おむつの使用等により体液等の漏出予防を行う
等)を講ずることにより、通常の遺体と同様に取り扱うことができ、納体袋に収容する必要はなくなります。
損傷が激しい遺体等、体液漏出のリスクが非常に高い場合は、納体袋を使用します。感染予防策を実施する期
間の満了後(概ね発症日から10日経過した後)に亡くなられた場合は、通常の遺体と同様に取り扱うことが可
能であり、遺体への特別な感染対策は必要ありません。
葬儀・火葬等において適切な感染対策を講ずるためには、遺体の状況等に関する情報が必要となるため、関係
者の情報共有シートを活用します。新型コロナウイルス感染症により亡くなられた方の通夜、葬儀、火葬等に
ついては、遺族等の方の意向を踏まえ、適切に感染対策(※)を講じて執り行います。遺族等が遺体に触れた
場合は手洗いや消毒を実施します。※遺体に適切な感染対策を講ずること、納棺時に棺表面を清拭・消毒する
こと、基本的な感染対策(体調不良時のオン ライン等の活用、三つの密の回避、人と人との距離の確保、場
面に応じたマスクの着用、手洗い等の手指衛生、換気等)を徹底すること等。

6.院内における医療従事者の感染リスクと予防
1)患者からの感染

院内において医療従事者が感染するケースは、COVID-19 の⼊院患者から感染する場合もありますが、むし
ろ COVID-19 を想定していなかった患者から感染する可能性が⾼いと考えられます。そのため、他の疾患で⼊
院し、発熱など感染を疑う症状が無かったとしても、感染は否定されていないものとしてユニバーサル・マス
キングや標準予防策を徹底する必要があります。(3 ページ「感染対策の基本的考え方」を参照)。

2) 職員間の感染
院内における医療従事者のクラスターの事例には、休憩室や昼⾷時などにおける職員同⼠の会話が原因と
なった例もあります。そのため、会話をしながらの飲⾷や休憩室などでの⻑時間の会話は避けましょう。院
内での会議などについても、狭い場所に多くの職員が集まって⻑時間話すことがないように⼼がけましょ
う。職員が集まりやすい部屋はこまめに窓を開けて換気を⾏うか、窓がない場合はサーキュレ ーターなどを
設置して換気を図りましょう。⽇本環境感染学会 医療環境委員会「医療機関における換気の評価と改善」
。医療従事
http://www.kankyokansen.org/uploads/uploads/files/jsipc/kanki_hyoka-kaizen202212.pdf を参照)
者は⽇頃から体調管理に努め、出勤前に体温を測定し、発熱その他の症状の有無を確認する必要があります。
多少でも気になる症状があれば、早めに申告して積極的に検査を受けるか、⾃宅での療養を⾏いましょう。

3) COVID-19 の針刺し・切創
本学会評議員を対象としたアンケート調査 1)では、7.4%(7/95)の施設で、針刺し切創事例が報告されていま
す。医療者は、採⾎や侵襲的⼿技に伴う鋭利器材の使⽤に加えて、⻑時間の個⼈防護具の着⽤による疲労や
操作性の低下などにより、針刺し切創のリスクがあります。安全器材の使⽤に努め、適切に鋭利器材を廃棄
する必要があります。
無症状ならびに有症状の COVID-19 は、罹患後に⾎液から SARS-Cov2 が検出されます。⾎液媒介感染が懸念
されるものの、現在のところ輸⾎⼿技による伝播事例の報告がないことから、感染成⽴の可能性は少ないと
考えられます。

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