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資料3-9 吉田先生提出資料 (4 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00395.html
出典情報 新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード (第114回 1/17)《厚生労働省》
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2) 感染経路別の基本的対策について

⾶沫感染に対しては従来から⾏われてきた⾶沫感染予防策が適⽤されます。COVID-19 に対してさらに
特別な配慮が必要になる点としては、⾶沫を直接浴びる可能性のある場⾯では、⽬の防護もしっかりと⾏
うことだと思われます。COVID-19 の流⾏が起こってから院内でも受付などでアクリル板の設置が広く
⾏われるようになりましたが、お互いにマスクを着⽤している状況であれば⾶沫は届かないので、アクリ
ル板が必須というわけではありません。
エアロゾル感染に対しては、空気中を浮遊するウイルスを排除するために部屋の換気が重要になります。
換気を⾏いにくい部屋の場合は、HEPA フィルターなどの⾼性能フィルターを搭載した空気清浄機などの
設置を考慮しても良いと思われますが、機種や使⽤法によっては有効性が妨げられることに注意が必要で
す。さらにエアロゾル感染に対しては、エアロゾル産⽣⼿技を⾏ったり、部屋のウイルス濃度が⾼くなっ
て吸い込むリスクが⾼まるような状況では N95 マスクの着⽤も有効です。
接触感染に対しては、基本となる⼿指衛⽣が最も重要です。環境に新型コロナウイルスが存在していたと
してもそれが空気中に舞い上がって感染することはありませんので、院内環境の消毒については⾼頻度接
触部位の消毒を主に⾏います。COVID-19 患者の尿や便からも新型コロナウイルスは検出されますが、こ
れまで尿や便を介して感染が起こった例の報告はなく、COVID-19 患者の尿や便の扱いについては標準
予防策としての対応で可能です。
表 1. 呼吸器から分泌される⾶沫、エアロゾルおよび⾶沫核の⽐較

参考資料
1. WHO. Transmission of SARS-CoV-2: implications for infection prevention precautions.
https://www.who.int/news-room/commentaries/detail/transmission-of-sars-cov-2-implicationsfor-infection-prevention-precautions
2. CDC. Scientific Brief: SARS-CoV-2 Transmission. https://www.cdc.gov/coronavirus/2019ncov/science/science-briefs/sars-cov-2-transmission.html
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