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資料3 (9 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_30366.html
出典情報 厚生科学審議会 会感染症部会(第69回 1/23)《厚生労働省》
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新たな変異株の出現の可能性もある。

6. 我が国における免疫状況について
ワクチン接種や自然感染による免疫も時間とともに減弱されることが示されてお
り、免疫を回避する変異株も出現してきている。イングランドでの献血者での検討
では、80%以上の人がすでに感染を経験したことが示されているが、流行はいまだ
に発生している。ちなみに日本の献血者の検討では感染を経験した人の割合はイン
グランドの約 1/3 とみられる。ワクチン接種率も世界的にみれば高い水準にある
が、接種回数が増えるにしたがって低下してきている。

7. 治療薬について
複数の治療薬については一定程度普及しており、一部の経口薬は市場流通してい
る。しかし、医療機関における抗ウイルス薬の投与にあたっては、併用禁忌薬の確
認や同意書の取得など、煩雑な手続きを要するものも多く、簡便に投与できる状況
とはなっていない。

III. 本疾患の特徴に合わせた当面の対応策
社会・経済・教育等の活動を回復させていくためには、本疾患の特徴に合わせた
リスクに応じた対応策を取ることが必要である。重症化率は低くても、極めて高い
伝播性を有するオミクロン株では、感染者数の急増や高いピークによって適切な医
療の提供を継続できなくなる恐れがあり、これを避けなければならない。そのた
め、感染症法上類型を見直したとしても、市民、医療機関・高齢者施設、政府・自
治体は、オミクロン株のリスクに見合った対応策の継続が求められる。
当面の具体的な対応策を考える上では、以下の5つのポイントを考慮する必要が
ある。
① COVID-19 か否かに関わらず、重症者や死亡リスクの高い高齢者、基礎疾患の
ある患者への必要な医療・ケア・生活支援を提供することを最優先すること。
② 感染者は、自身の健康状態に注意を払い、他者へ感染させない行動をとるこ
と。
③ 感染リスクの高い機会があった人は、感染の可能性を考慮し、自身の健康状態
に注意を払い、他者へ感染させない行動をとること。
④ 市民は、流行状況と場面に応じた感染対策行動をとること。
⑤ 病原性が高まる新たな変異株の出現や感染者の激増などにより医療に深刻な影
響が生じる恐れがある場合には、接触機会を減少させる対策が必要になること

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