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資料 3 - 2 疾病名及び疾病の対象範囲の変更について研究班から情報提供のあった疾病の診断基準等案 (11 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_31470.html
出典情報 厚生科学審議会 疾病対策部会指定難病検討委員会(第50回 3/3)《厚生労働省》
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<DYT6 ジストニア>
1. 病因遺伝子と概要
上肢あるいは頭頸部発症の捻転ジストニアで、頭頸部のジストニアと発声困難、構語障害を特徴とする。
(1) 遺伝様式:常染色体顕性遺伝(優性遺伝)(遺伝子座 8q11、遺伝子 THAP1、遺伝子産物 THAP1、
MIM#602629)
(2) 発症年齢:思春期~成人期、平均 10 歳代、女性に多い(2:1)、浸透率は 35 歳までで 60%
(3) 頻度:不明
2. 臨床症状
主として思春期に発症する捻転ジストニアで、上肢発症と頭頸部(喉頭、舌、顔面)発症が半数ずつである。
30%は全身性に進展する。 ADL を阻害するのは頭頸部のジストニアと発声困難である。成人発症では限局
性のまま経過することもある。
DYT1 との鑑別は頭頸部から発症することが多いこと、発声障害、構語障害が多いことである。
3. 特記すべき検査所見
FDG-PET で前補足運動野と頭頂連合野で代謝亢進、被殻で代謝低下、側頭葉皮質で代謝亢進が報告され
ている。
4. 遺伝子診断

THAP1 遺伝子の病的変異を認める。
5. 鑑別診断
ウィルソン Wilson 病、脊髄小脳変性症、パーキンソン Parkinson 病、パーキンソン症候群、家族性痙性対麻
痺、ハンチントン Huntington 病、神経有棘赤血球症、GM2 ガングリオシドーシス、GM1 ガングリオシドーシ
ス、ニーマン・ピック Niemann-Pick 病、レット Rett 症候群、脳血管障害、抗精神薬投与に伴う遅発性ジスト
ニア。他の孤立性ジストニア。特に DYT1 を否定する必要がある。

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