訪問看護ステーションの延べ訪問件数別収支予測
一定の仮定の下、１事業所あたりの延べ訪問件数別に訪問看護ステーションの事業収支予測を行うと、
延べ訪問件数が多くなるほど、収益が増大するものと予測される。
500,000

418,500

400,000

差引利益（ 月間）（ 円）

300,000

158,400

200,000

54,000

100,000
0
-100,000

-50,400

-28,800

-200,000

100

200

300

400

500

延べ訪問件数（月間）（件）
【推計方法の概要】
✓ 厚生労働省「医療と介護の連携に関する意見交換（第１回）」（平成29年３月22日）資料－３参考１の30頁「訪問看護ステーションの経営状況」（出典：平成26年介護事業経営実態調査）の「延べ訪問
回数別の収支差率等」（以下「厚労省資料」という。）における延べ訪問回数別の各グループについて、延べ訪問件数（月間）をそれぞれ以下の件数と仮定。
①100回以下ｸﾞﾙｰﾌﾟ：100件
②101回～200回ｸﾞﾙｰﾌﾟ：200件
③201回～300回ｸﾞﾙｰﾌﾟ：300件
④301回～400回ｸﾞﾙｰﾌﾟ：400件
⑤401回以上ｸﾞﾙｰﾌﾟ：500件
✓ ①～⑤の延べ訪問件数（月間）別のグループについて、厚労省資料から、給与費割合（収入に対する給与費の割合）及び収支差率（収入に対する収支差（収入から支出を控除した金額）の割合）を
設定。あわせて、給与費割合及び収支差率以外の比率を給与以外経費率（収入に対する給与費以外の経費の割合）と仮定。
✓ 医療保険の訪問単価が10,000円を超えることが多い一方で、介護保険では30分未満の訪問等により8,000円前後の訪問単価になる傾向があり、全体としての訪問１件当たりの単価は9,000円程度
に収斂することが多いため、訪問１件当たりの単価を9,000円と仮定。
✓ ①～⑤の延べ訪問件数（月間）別のグループごとに、売上高（延べ訪問件数（月間） × 9,000円（訪問単価））、給与費（売上高 × 給与費割合）及び給与以外経費（売上高 × 給与以外経費率）を算
出し、売上高から給与費及び給与以外経費を控除することによって、①～⑤の延べ訪問件数（月間）別のグループごとの差引利益（月間）を算出。
【出典】公益財団法人日本訪問看護財団（監修）．新版 訪問看護ステーション開設・運営・評価マニュアル 第4版．日本看護協会出版会．2022 より作成

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