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2013年06月21日(金)
[診療報酬] 消費税8%対応、初・再診料や入院基本料等を引上げる方向へ
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厚生労働省は6月21日に、診療報酬調査専門組織の「医療機関等における消費税負担に関する分科会」を開催した。
この日は、「消費税率8%引上げ時の対応」が主な議題となった。
医療機関等が負担している控除対象外消費税(いわゆる損税)が、消費税率引上げによって拡大することを受け、分科会では昨年(24年)6月から対応策について議論を重ねている。
当初、厚労省当局は、「通常の商取引」と「高額な商取引(医療機関・・・
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2013年06月20日(木)
[介護保険] 25年4月分の介護サービス受給者は363万3400人
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厚生労働省は6月20日に、平成25年4月審査分の介護給付費実態調査の概要を公表した。
受給者は、介護予防サービスでは99万6900人、介護サービスでは363万3400人であった。複数サービスを受けた者については名寄せを行っている。
受給者1人当たりの費用額は、介護予防サービスでは4万200円、介護サービスでは18万9700円となっている。
介護(予防)サービス受給者の状況を見ると、介護予防居宅サービス受給者が要支援1では43・・・
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2013年06月20日(木)
[がん対策] 地域がん拠点病院の診療実績要件、放射線治療年間200件等を提案
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- がん診療提供体制のあり方に関するワーキンググループ(第3回 6/20)《厚生労働省》
- 発信元:厚生労働省 健康局 がん対策・健康増進課 カテゴリ: 医療提供体制
この日は、これまでの議論等を踏まえ、厚労省当局から(1)地域がん診療連携拠点病院(2)地域がん診療病院(3)特定領域がん診療病院(4)拠点病院と地域がん診療病院・特定領域がん診療病院の関係(5)都道府県がん診療連携拠点病院―の要件案が提示された(p3~p15参照)。
要件案の中から目立つところを拾ってみよう。
・・・
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2013年06月20日(木)
[医療安全] 医療事故調査制度のデータ蓄積まで、無過失補償制度の検討休止
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厚生労働省は6月20日に、「医療の質の向上に資する無過失補償制度等のあり方に関する検討会」を開催した。
医療事故が生じ、訴訟になった場合、争点は「医師等に過失があったか否か」に絞られ、事故の原因が実際のところどこにあったのかが置き去りにされることが少なくない。そのため、厚労省では、当面の補償を行うと同時に、事故の原因究明を行う仕組みを検討している。
前者については、本検討会で「無過失補償制度」に・・・
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2013年06月20日(木)
[医療提供体制] 病床機能報告制度など、医療法等改正に向けた議論スタート
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厚生労働省は6月20日に、社会保障審議会の医療部会を開催し、医療法等改正案について議論をスタートさせた。
厚労省が想定する、医療法等改正の柱は、(1)病院・病床機能の分化・連携(2)人材確保・チーム医療の推進(3)医療事故の原因究明・再発防止(4)臨床研究の推進(5)持分なし医療法人への移行促進など―の大きく5本(p4参照)。
(1)の「病院・病床機能の分化・連携」は、社会保障・税一体改革等の中で示さ・・・
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2013年06月20日(木)
[診療報酬] 有床診の管理栄養士配置義務、入院料等の施設基準から除外へ
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厚生労働省は6月20日に、診療報酬調査専門組織の「入院医療等の調査・評価分科会」を開催した。
この日は、診療報酬点数表の簡素化が議題となった。
平成24年度改定では、入院基本料等加算を対象として「診療報酬の簡素化」が行われている。
これは、「多くの医療機関で算定されている加算」について、入院基本料等本体に包括化したもの。たとえば、【栄養管理実施加算】では病院の97.9%が、【褥瘡患者管理加算】では病・・・
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2013年06月19日(水)
[医薬品] FDA等で承認された国内未承認薬等を優先的に取扱う方針打出す
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厚生労働省は6月19日に、「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」を開催した。
この日も、これまでと同様に、第1回・第2回要望に係る検討状況等について専門作業班(WG)から報告を受けたほか、企業から提出された開発工程表等について検討を行った。
第1回要望の検討状況を見てみると、374件の開発要望のうち、検討済みが266件、承認済みが4件、海外承認等なしが104件で、これまでと変わっていない。開発要請後・・・
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2013年06月19日(水)
[がん対策] がん対策基本計画、27年6月に中間評価、29年6月までに見直し
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- がん対策推進協議会(第39回 6/19)《厚生労働省》
- 発信元:厚生労働省 健康局 がん対策・健康増進課 カテゴリ: 医療提供体制
この日は、がん登録の法制化や、協議会で今後議論する検討テーマについて議論したほか、「今後のがん研究のあり方」について報告(p8~p27参照)を受けた。
がん登録とは、がん患者の病状や生存状況をデータベース化するもので、(1)施設別のデータを出すための「院内がん登録」(2)都道府県別のデータを出すための「地域がん登録」―の2つがある。両者とも、デー・・・
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2013年06月18日(火)
[介護] 要介護者等の移乗では、単独作業行わず福祉機器等の活用を
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厚生労働省は6月18日に、「職場における腰痛予防対策指針の改訂及びその普及に関する検討会」の報告書を公表した。
4日以上の休業を要する腰痛は、平成23年に職業性疾病の6割を占めるに至っており、とくに社会福祉施設において発症が多い。このため、厚労省は検討会を設置し、腰部に負担の少ない介護介助法などについて議論を行ってきた。報告書では、職場における腰痛発生状況の分析等を行ったうえで、具体的な予防対策指針(・・・
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2013年06月14日(金)
[医薬品] ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチンの「使用上の注意」改訂
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厚生労働省は6月14日に、医薬品の「使用上の注意」の改訂について通知を発出した。
医薬品の品質、有効性・安全性に関する情報の収集・調査・検討等を踏まえ、改訂が必要な品目について、日本製薬団体連合会より各メーカーに周知徹底するよう依頼している(p1参照)。
今回改訂が必要とされたのは、以下の医薬品(p2参照)。
(1)組換え沈降2価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン(イラクサギンウワバ細胞由来)・・・
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2013年06月14日(金)
[風しん] ワクチン一時的不足を懸念、接種の優先順位周知について協力依頼
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厚生労働省は6月14日に、風しんの任意の予防接種の取扱いについて、協力を依頼する通知を発出した。
昨年からの風しん患者増加により、例年であれば年間の予防接種者数が30万回程度であるところ、平成25年5月には月間で推計約32万回と急激に増加している。厚労省はこれを受け、定期接種で使用されている乾燥弱毒性麻しん風しん混合ワクチン(MRワクチン)の製造販売業者に対し、前倒しの出荷および増産の対応を依頼している<・・・
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2013年06月14日(金)
[医療法人] 社団医療法人、持分ありが86.5%、持分なしが13.5%に
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厚生労働省は6月14日に、種類別等の「医療法人数の年次推移」を発表した。
平成25年3月31日現在の医療法人数(総数)は4万8820で、前年に比べて995、2.1%増加した。一貫して増加傾向にある。
内訳を見てみると、最も多いのが社団医療法人の4万8428で、ほとんどを占める。このうち、「持分なし」は6525で、前年に比べて1336、25.7%増加している。社団医療法人について、「持分なし」と「持分あり」の比率を見ると、「持分あ・・・
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2013年06月14日(金)
[薬価] 皮膚レーザー照射時の疼痛緩和目的に、ペンレステープの使用認める
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- ペンレステープ18mg及びリツキサン注10mg/mLの薬事法上の効能・効果等の変更に伴う留意事項の一部改正について(6/14付 通知)《厚生労働省》
- 発信元:厚生労働省 保険局 医療課 カテゴリ: 診療報酬
これは、薬事法上の効能・効果の一部変更承認がなされたことを受け、保険適用上の取扱いに係る留意事項の一部変更もあわせて行ったもの。
『ペンレステープ18mg』については、これまで保険医療上は、「静脈留置針穿刺時」と「伝染性軟属腫摘除時」の疼痛緩和にしか・・・
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2013年06月14日(金)
[薬価] ノギテカンの小児悪性固形腫瘍への適応など、正式に保険収載
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- 公知申請に係る事前評価が終了し、薬事法に基づく承認事項の一部変更承認がなされた医薬品の保険上の取扱いについて(6/14付 通知)《厚生労働省》
- 発信元:厚生労働省 保険局 医療課 カテゴリ: 診療報酬
海外等で一定の評価がなされている適応外薬については、ドラッグ・ラグ解消のために、国内での治験を経ずとも、公知(海外での知見など)に基づいて薬事法上の承認申請を行った段階で、特例的に保険収載が認められている。
もっとも、その後、薬事・食品衛生審議・・・
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2013年06月14日(金)
[診療報酬] 患者サポートの加算、事務員が担当者に取次ぐのみでは算定不可
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厚生労働省は6月14日に、疑義解釈資料の送付(その14)に関する事務連絡を行った。
今回は、(1)入院基本料(2)患者サポート体制充実加算(3)慢性維持透析患者外来医学管理料(4)手術後医学管理料(5)診療情報提供料(6)救急搬送診療料(7)画像診断(8)サリドマイド製剤等の投与(9)ヘリコバクター・ピロリ除菌治療―についてQ&Aを掲載している。
(1)の入院基本料については、看護要員の配置に関連し「夜勤時間帯・・・
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2013年06月14日(金)
[予防接種] 子宮頸がん予防ワクチン、当面は積極的勧奨しない方針
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厚生労働省は6月14日に、「ヒトパピローマウイルス感染症の定期接種の対応について」勧告を行う通知を発出した。
ヒトパピローマウイルス感染症(子宮頸がん等)については、平成25年4月1日から、予防接種法の規定による定期接種の扱いとなり、市町村長により行われている。
しかし、ワクチン接種後に特異的に、ワクチンとの因果関係を否定できない持続的疼痛が起きる事例が相次いだことから、厚生労働省の検討会において、・・・
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2013年06月14日(金)
[診療報酬] 特定薬剤治療管理料対象にタクロリムス使用間質肺炎患者を追加
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厚生労働省は6月14日に、「診療報酬の算定方法の一部改正に伴う実施上の留意事項について」の一部改正に関する通知を発出した。
これは、平成24年度診療報酬改定の解釈通知を一部改正するもの。具体的には、B001【特定疾患治療管理料】の2『特定薬剤治療管理料』を算定できる患者に、「間質性肺炎(多発性筋炎または皮膚筋炎に合併するものに限る)の患者であって、タクロリムス水和物を投与しているもの」を追加している・・・
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2013年06月13日(木)
[高齢者] 医師会と市町村の連携で多職種在宅医療ネット構築可能に 柏市
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厚生労働省は6月13日に、「都市部の高齢化対策に関する検討会」を開催した。
この日は、前回に引続き委員からプレゼンテーションが行われたほか、有識者や自治体からヒアリングを行った。
有識者として意見を述べた国際医療福祉大大学院の高橋泰教授は、地域によって人口変動のパターンが大きく異なることを説明(p31~p61参照)。具体的には、大都市では「0~64歳の人口減少こそ少ないが、75歳以上の高齢者人口が大幅に増・・・
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2013年06月13日(木)
[医薬品] 一般用薬ネット販売の検討会報告書、いたるところで両論併記
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厚生労働省は6月13日に、「一般用医薬品のインターネット販売等の新たなルールに関する検討会」における『これまでの議論の取りまとめ』(報告書)を公表した。
検討会では、一般用医薬品のうちリスクの高い第1類・第2類のネット販売等(郵便等販売)を禁止する薬事法施行規則について「違法」と判断した最高裁判決をうけ、25年2月から新たなルール作りに向けた議論を行ってきた(p3参照)。
焦点となっていた「第1類お・・・
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2013年06月13日(木)
[先進医療] 培養自家口腔粘膜上皮シート移植などを保険外併用療養に
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厚生労働省は6月13日に、先進医療会議を開催した。この日は、新規届出の先端的医療技術について審議したほか、「最先端医療迅速評価制度(仮称)」について厚労省当局から報告を受けた。
まず、下部組織である先進医療技術審査部会で承認された技術が2件報告されている。1つは、「培養自家口腔粘膜上皮シート移植」。これは、原疾患がスチーブンス・ジョンソン症候群などである難治性角結膜疾患患者に対し、患者自身の口腔粘膜・・・
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2013年06月13日(木)
[行政改革] がん医療に携わる医師等への研修事業、抜本的な見直しを
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厚生労働省は6月13日に、行政事業レビューを実施した。
行政事業レビューは、各府省が自律的に、予算要求の前にすべての事業について有用性等の点検を行い、次年度予算要求等にその結果を反映させる手続き。民主党政権下で開始され、政権が自民党に移ってからは初めて行われる。
今回は、厚労省が所管する施策のうち、(1)がん医療に携わる医師等に対する研修事業等(p4~p33参照)(2)工賃向上計画支援事業・・・
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2013年06月13日(木)
[診療報酬] 看護必要度評価項目、7対1入院患者を適切に評価できるものへ
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厚生労働省は6月13日に、診療報酬調査専門組織の「入院医療等の調査・評価分科会」を開催した。
この日は、(1)重症度・看護必要度(2)特殊疾患病棟等から療養病棟に転換した場合の経過措置―の2点が議題となった。
(1)の重症度・看護必要度の考え方は、ICU等の施設基準として以前から導入されているものの、大きく注目されるようになったのは、平成20年度改定で7対1一般病棟の施設基準に盛込まれるようになってからで・・・
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2013年06月12日(水)
[医師・看護師] 雇用の質向上で、起業支援型地域雇用創造の基金も利用可
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- 緊急雇用創出事業の活用による医療分野の「雇用の質」の向上のためのアドバイザー派遣事業に関する補足について(6/12付 通知)《厚生労働省》
- 発信元:厚生労働省 医政局 総務課、看護課 カテゴリ: 医療提供体制
厚労省では、医療分野において『雇用の質』を上げるための方策を練っており(p12~p13参照)、平成25年4月12日には、都道府県に対し「医師会、看護協会、日本医業経営コンサルタント協会などと連携し、雇用の質を高めるような取組みに向けて専門アドバイザーを医療・・・
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2013年06月12日(水)
[診療報酬] 主治医機能について、検診等含めた「総合的評価」を厚労省提案
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厚生労働省は6月12日に、中医協総会を開催した。
この日の議題で中心となったのは、外来医療。外来医療については、1月23日の総会でもフリートークを行っており、今回はその第2弾という位置づけだ。
前回の外来医療フリートークでは、「病院における外来医療の考え方」「勤務医の過重負担軽減」「重複受診の是正」などがテーマとなった。
この日は、厚労省当局が、(1)主治医機能の評価(2)診療所の機能と初・再診料―と・・・
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2013年06月12日(水)
[薬価] 後発品の品質、不安持つ医師等とメーカーとのズレ埋めることが必要
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厚生労働省は6月12日に、中医協の薬価専門部会を開催した。
この日は、厚労省当局が既に示している「次期薬価制度改革に向けた主な課題と今後の議論の進め方」を確認したほか、後発医薬品の品質確保について議論を行った。
医療費適正化の一環として「後発医薬品の使用促進」が重要施策となっているが、期待されるほどの効果が出ていない。
この理由の1つとして、診療サイドは「後発品の品質に不安をもつ医師等も少な・・・
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