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2013年06月07日(金)
[薬害] MMR事件関連の文書の廃棄、具体的状況の記録なし
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政府は6月7日に、「MMRワクチン薬害事件における因果関係の判断と安全対策に関する質問」に対する答弁書を公表した。
平成24年6月19日提出の「MMRワクチン薬害事件における国の責任及び予防接種法の目的に関する質問主意書」(以下、前回質問)において、阿部知子議員(衆議院)は、「平成元年3月にはPCR法を用いた鑑別法が完成され、それにより、MMRワクチンによる髄膜炎発生を予見しながら、見直しや情報提供などの対応をせ・・・
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2013年06月07日(金)
[予防接種] より有効性が高いワクチンのみを定期接種の対象とすべく検討
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政府は6月7日に、「HPVワクチンに関する質問」に対する答弁書を公表した。
HPVワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)は、平成25年4月施行の改正予防接種法により、「サーバリックス」および「ガーダシル」の2種類が認可され、定期接種化されている。しかし、今日までに多くの健康被害報告が寄せられており、因果関係が明確になっていないものもあるのが現状だ。
これを踏まえて、水戸将史議員(参議院)は、(1)2ワクチンの認・・・
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2013年05月28日(火)
[医療安全] 再使用可能な手動式肺人工蘇生器の取扱上の注意点を提示
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厚生労働省は5月28日に、医薬品・医療機器等安全性情報No.301を公表した。
今回は、(1)再使用可能な手動式肺人工蘇生器の取扱い上の注意(2)重要な副作用等に関する情報(3)使用上の注意の改訂(4)市販直後調査の対象品目一覧―を掲載している(p1参照)。
(1)では、再使用可能な手動式肺人工蘇生器を誤って組立てた状態で使用し、患者の換気が十分にできなかった医療事故が報告されている(p2参照)。そこで・・・
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2013年05月23日(木)
[医薬品等] 革新的医薬品等開発に向け、東大医科学研究所等3機関を選定
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厚生労働省は5月23日に、平成25年度に新規に選定された「革新的医薬品・医療機器・再生医療製品実用化促進事業実施機関」を発表した。
この事業は、厚労省が、革新的技術を応用した医薬品、医療機器、再生医療製品の審査に必要なガイドラインの早期作成のため、諸研究機関と医薬品医療機器総合機構(PMDA)および国立医薬品食品衛生研究所(NIHS)との間で人材交流を行うため、平成24年度から実施しているもの。
今年度選定・・・
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2013年05月14日(火)
[新型インフル] 新型インフルエンザ等対策ガイドライン案示す 内閣官房
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内閣官房は5月14日に、「新型インフルエンザ等対策有識者会議」を開催した。
この日は、官房当局から「新型インフルエンザ等対策ガイドライン」案が示された。
ガイドラインは、新型インフルエンザ等対策政府行動計画を踏まえ、各分野における対策の具体的な内容・実施方法、関係者の役割分担等をまとめたもの。これを周知・啓発することにより、国や地方公共団体、医療機関、事業者等における具体的な取組みを促進すること・・・
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2013年04月26日(金)
[風しん] 職場での風しん感染拡大防ぐため、厚労省が国民に注意喚起
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厚生労働省は4月26日に、「職域における風しん対策」に関する通知を発出した。
東京都を中心に、風しんの流行が続いている。平成25年4月17日時点で、風しん患者数(報告数)は4068例にのぼっており、前年同期に比べて約30倍という状況だ。
厚労省は事態を重くみて、これまでにも「先天性風しん症候群の発生予防等を含む風しん対策の一層の徹底について」の一部改正通知を発出し、自治体に対し、風しん対策を徹底するよう求め・・・
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2013年04月18日(木)
[予防接種] 子宮頸がん予防ワクチンの有効性などについて、Q&Aを示す
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厚生労働省は4月18日に、子宮頸がん予防ワクチンに関するQ&Aを公表した。
子宮頸がんについては、国内罹患数は9747人(2008年)、死亡数は2737人(2011年)となっている。とくに40歳未満の女性において、その罹患率・死亡率は乳がんに次いで第2位となっており、深刻な状況である。そのため、若年層のがん予防策としてワクチンが必要となっているのだ。
こうした状況を受け、厚労省は、子宮頸がん予防ワクチンについて、(1)・・・
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2013年04月10日(水)
[鳥インフル] 鳥インフルの治療法・ワクチン研究のため、ウイルス株入手
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厚生労働省は4月10日に、「中国で発生している鳥インフルエンザA(H7N9)のウイルス株」を入手したことを発表した。
中国では、新型の鳥インフルエンザが発生・感染拡大し、死亡事例も増加している。
我が国にも、この鳥インフルエンザが侵入することが予想されるため、国は治療法の研究やワクチン開発を進めることになる。これには、患者から分離するなどしたウイルス株が必要になる。
今般、中国当局より当該株が到着し・・・
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2013年04月09日(火)
[予防接種] 日本脳炎ワクチン、25年度に7~10歳、18歳となる方へ接種勧奨
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厚生労働省は4月9日に、日本脳炎ワクチン接種に係るQ&A(平成25年3月改訂版)を公表した。
今回は、25年の日本脳炎ワクチン接種の積極的な勧奨について、Q&Aを追加している。
日本脳炎ワクチンについては、17年に重大な副反応報告があったことから、一時接種勧奨が控えられていた。その後、新たなワクチンが開発され、積極的な勧奨が再開されている。なお、24年7月と10月に、日本脳炎ワクチン接種後の死亡事例が報告されたが・・・
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2013年04月03日(水)
[予防接種] 子宮頸がん予防ワクチン、正しい知識普及と適正接種推進が重要
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- 子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)適正接種の促進に関する考え方(4/3)《子宮頸がん征圧をめざす専門家会議》
- 発信元:子宮頸がん征圧をめざす専門家会議 カテゴリ: 保健・健康
日本において、子宮頸がんは女性特有のがんとしては、乳がんに次いで罹患率が高く、とくに20~30代のがんでは第1位となっている。また、毎年約1万5000人の女性が新たに罹患し、約3500人が死亡するという深刻な状況である。
こうした状況に対し、平成25年4月から施行される改正予防・・・
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2013年04月02日(火)
[予防接種] 附帯決議踏まえ、水痘等4ワクチン定期接種化を強く要望 日医
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日本医師会は4月2日の定例記者会見で、3月21日に「7ワクチンの定期接種化に関する要望」書を田村厚生労働大臣に提出したことを報告した。
厚生科学審議会・感染症分科会の予防接種部会は、24年5月23日に「予防接種制度の見直しについて(第2次提言)」をまとめた。提言では、子宮頸がん予防、ヒブ、小児用肺炎球菌、水痘、おたふくかぜ、成人用肺炎球菌、B型肝炎の7ワクチンについて、医学・科学的観点から広く接種を推進する・・・
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2013年03月30日(土)
[予防接種] Hib、小児肺炎球菌、HPVワクチンを25年4月から定期接種に
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厚生労働省は3月30日に、「予防接種法の一部を改正する法律」の施行等に関する通知を発出した。
同日に改正予防接種法等が公布され、(1)Hib感染症(2)小児の肺炎球菌感染症(3)ヒトパピローマ(子宮頸がん)ウイルス感染症―を定期予防接種の対象とすることとなった。25年4月1日に施行されている(p1~p12参照)。
通知では、改正政令(予防接種法施行令)で、(1)のHibと(2)の小児肺炎球菌の定期予防接種対象者は「・・・
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2013年03月27日(水)
[風しん] 風しん予防接種未接種者への臨時接種に公費助成を要望 保団連
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- 風疹の定期接種を受けていない者に対する臨時接種、公費助成を求める緊急要望(3/27)《全国保険医団体連合会》
- 発信元:全国保険医団体連合会 カテゴリ: 保健・健康
国立感染症研究所感染症情報センター発表の風疹患者報告数が、1656人(平成25年3月10日現在)となった。これは、24年度(過去5年間で最多)年間患者数2353人の7割で、今後も増加が予想されている。また、妊娠初期の女性が風疹に罹患すると、胎児に先天性風疹症候群の障・・・
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2013年03月26日(火)
[医薬品] ガバペンチンなど16医薬品の「使用上の注意」改訂
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厚生労働省は3月26日に、医薬品の「使用上の注意」の改訂について通知を発出した。
医薬品の品質、有効性・安全性に関する情報の調査・検討等を踏まえ、改訂が必要と考えられる品目について、日本製薬団体連合会より関係事業者に周知徹底するよう依頼している。
今回改訂が必要とされたのは、(1)抗てんかん剤の【ガバペンチン】 (p2参照)(2)抗てんかん剤の【カルバマゼピン】(p3参照)(3)その他の中枢神経・・・
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2013年03月14日(木)
[風しん] 妊娠予定19歳以上女性等にワクチン接種する市町村へ都が緊急助成
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東京都は3月14日に、「先天性風しん症候群の発生防止のための緊急対策」と「国への緊急提案」を発表した。
都では、昨夏(平成24年夏)より成人男性を中心に風しんの流行が継続している(p2参照)。この状況を重く見て、先天性風しん症候群の発生防止を目的に、緊急対策として「ワクチン接種を行う市町村の支援」を行うことを決定している。
具体的には、「先天性風しん症候群予防のために予防接種を希望する、(1)妊娠・・・
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2013年02月26日(火)
[予防接種] 麻しん・風しん予防接種率、第2~4期は約6割
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- 平成24年度9月末中間評価 都道府県別麻しん・風しん含有ワクチン接種率 接種対象群別結果一覧(平成24年4月~9月)(2/26)《厚生労働省》
- 発信元:厚生労働省 健康局 結核感染症課 カテゴリ: 保健・健康
資料によると、第2期の接種状況は、麻しん・風しんともに、全国平均60.5%。都道府県別では、最高が石川県の72.7%で、最低が高知県の43.5%(p1~p2参照)・・・
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2013年02月26日(火)
[感染症] マダニ媒介の感染症(SFTS)、長崎でも報告
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厚生労働省は2月26日に、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の国内での確認状況に関する事務連絡を行った。
SFTSはマダニ科のフタトゲチマダニ等に咬まれたり、患者血液や体液への直接接触により感染すると考えられる感染症。このSFTSウイルスに感染すると、6日~2週間程度の潜伏期間を経て、発熱、消化器症状、頭痛、神経症状、出血症状(紫斑、下血)等が出現し、場合によっては死に至る。現在のところ有効なワクチン等はなく・・・
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2013年02月19日(火)
[感染症] マダニによる感染症、広島で新たに報告、再度情報提供要請へ
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厚生労働省は2月19日に、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の国内での確認状況に関する事務連絡を行った(p1参照)。
重症熱性血小板減少症候群はマダニ科のフタトゲチマダニ等が媒介すると考えられる感染症で、2009年頃より中国・米国で発生が報告され、2011年に初めて原因ウイルス(SFTSウイルス)が特定された。SFTSウイルスは、クリミア・コンゴ出血熱等の原因ウイルスと同様にブニヤウイルス科に分類される。6日~2週・・・
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2013年01月30日(水)
[感染症] ダニ媒介性ウイルス感染症(SFTS)患者を国内で初確認
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厚生労働省は1月30日に、中国で近年報告されている新しいダニ媒介性疾患の患者(重症熱性血小板減少症候群患者、SFTS)が国内で確認されたことを発表した。
この感染症は、ブニヤウイルス科フレボウイルス属に分類される新規ウイルス、SFTSウイルス(SFTSV)によるもので、2011年より中国で患者が発生している。中国からの報告により、マダニ(フタトゲチマダニ)、オウシマダニがSFTSVの宿主であると考えられている。
感染・・・
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2013年01月30日(水)
[予防接種] 子宮頸がん等7ワクチンの定期接種化を強く要望 日医
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日本医師会は1月30日の定例記者会見で、7ワクチンの速やかな定期接種化についての要望を厚生労働大臣に提出したことを報告した。
厚生科学審議会・感染症分科会の予防接種部会は平成21年12月から会議を重ね、24年5月23日に「予防接種制度の見直しについて(第2次提言)」をまとめた。第2次提言の中で、子宮頸がん予防、ヒブ、小児用肺炎球菌、水痘、おたふくかぜ、成人用肺炎球菌、B型肝炎の7ワクチンについては、医学・科学的・・・
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2013年01月29日(火)
[予防接種] 子宮頸がん等3ワクチンを定期接種化する法案を国会提出へ
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厚生労働省は1月29日に、「平成25年度政府予算案における子宮頸がん等ワクチンの接種及び妊婦健康診査」に関する通知を発出した。
これは、平成25年度予算案の閣議決定を受け、子宮頸がん等ワクチン接種における財源確保状況などを説明するもの。
まず子宮頸がん等(子宮頸がん予防、ヒブ、小児用肺炎球菌)のワクチン接種については、(1)25年度以降は定期接種とするための法案(予防接種法改正案)を国会に提出する(2)・・・
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2013年01月29日(火)
[新型インフル] 医療機関、抗インフル薬メーカー等にインフル対策協力義務
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内閣官房は1月29日に、「新型インフルエンザ等対策有識者会議」を開催した。
この日は、官房当局から中間とりまとめ案が示され、概ねこれを了承している。
中間とりまとめは、(1)対策の基本的な考え方(p6~p14参照)(2)指定(地方)公共機関(p15~p23参照)(3)国民への情報提供(p24~p26参照)(4)医療体制の確保(p27~p36参照)(5)緊急事態(p37~p41参照)(6)感染防止の協力要請・・・
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2013年01月29日(火)
[25年度予算] 地域の医師確保支援する地域医療支援センターを30ヵ所に拡充
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- 平成25年度 予算案の概要(厚生労働省医政局・健康局・老健局)(1/29)《厚生労働省》
- 発信元:厚生労働省 医政局、健康局、老健局 カテゴリ: 予算・人事等
医政局の予算案を見ると、25年度は1443億2800万円、24年度補正は992億7000万円で、合計2435億9900万円が計上されている(いわゆる15ヵ月予算)。これを24年度当初予算と比べると810億1200万円・49.8%の増額要求となる(25年度予算のみで比較すると11.2%減)(p1参照)。
施策の内容を見ると、(1)小児等の在宅医療提供・・・
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2013年01月21日(月)
[がん対策] がん検診受診率50%の達成などを盛込んだ対策案 東京都
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東京都は1月21日に、「東京都がん対策推進計画(第一次改定)案」を公表した。
がんは、我が国の死亡原因第1位であり、死亡率等も増加を続けている。国は、がん対策を効果的に進めるために、従前の計画を見直した、平成24~28年度を対象とする「がん対策推進基本計画」を策定した。
都道府県は、この基本計画をベースに、地域の事情等を勘案した「都道府県がん対策推進計画」を策定することとなる。
東京都は今般、この方・・・
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2013年01月11日(金)
[医療保険] 70~74歳の患者一部負担、当面1割維持を閣議で決定
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安倍内閣は1月11日の閣議で、「日本経済再生に向けた緊急経済対策」を決定した。
我が国の「強い経済」を取戻すための施策第1弾に位置づけられており(p5参照)、経済効果は「GDPを2%程度押上げ、60万人程度の雇用創出」と見込んでいる(p26参照)。具体的施策の中身を見てみよう。
施策は、大きく(1)復興・防災対策(p8~p11参照)(2)成長による富の創出(p12~p19参照)(3)暮らしの安心・地域活性化<・・・
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