-
2013年12月24日(火)
[26年度予算] 26年度予算案を決定、 社会保障費は4.8%増の30兆5175億円
- 政府は12月24日の閣議で、平成26年度予算案を決定した。 歳出総額は95兆8823億円で、前年度当初予算と比べて3兆2708億円の増額となっている。 このうち社会保障関係費は30兆5175億円で、前年度当初予算に比べて1兆3951億円増額(4.8%増)となった。 厚労省予算案を見ると、一般会計は、30兆7430億円(前年度当初予算比1兆3115億円・4.5%増)で、うち社会保障関係費は30兆2251億円(同1兆2854億円・4.4%増)となっている。・・・
-
2013年10月08日(火)
[医学研究] 省庁横断的な医療関連の研究・開発進めるため、専門調査会発足
- 厚生労働省は10月8日に、「医療分野の研究開発に関する専門調査会」の初会合を開催した。 医療分野の研究開発は、厚生労働省はもとより、科学技術を所管する文部科学省、産業振興を所管する経済産業省など、さまざまな省庁で行われている。そのため、研究テーマ等の重複や、資金・マンパワーの細分化による非効率などが生じていると指摘される。 そこで政府は『健康・医療戦略推進本部』(本部長は内閣総理大臣)を設置し、(1・・・
-
2013年08月30日(金)
[26年度予算] 福島の医療機器産業や、先端的手術支援ロボット開発など支援
- 経済産業省は8月30日に、「平成26年度 経済産業政策の重点」を発表した。 経産省の一般会計に関する26年度概算要求額は3863億円で、前年度当初予算に比べて564億円・17.1%の増額要求となっている(p2参照)(p7参照)。 要求額のうち689億円は、成長戦略の実現に向けた「優先課題推進枠」である。 医療・介護に関連する事項を見てみると、次のような項目が要求されている。●福島医療・福祉機器開発・事業化支援事業・・・
-
2013年08月27日(火)
[26年度予算] 健康長寿社会の実現や医療費自然増等見込み30兆5620億円要求
-
厚生労働省は8月27日に、平成26年度予算概算要求の主要事項を発表した。
26年度の概算要求額を見ると、一般会計は30兆5620億円で、前年度当初予算に比べて1兆1299億円・3.8%の増額となっている。このうち、年金・医療等に係る経費は29兆1235億円で、前年度比9732億円・3.5%の増額である(p6参照)。
なお、ここには診療報酬改定や、社会保障・税番号制度導入に伴うシステム改修費などは含まれていない。これらは、年末・・・
-
2013年06月26日(水)
[医薬品] 新薬メーカーは「患者ニーズに対応した革新薬」の研究開発を
-
厚生労働省は6月26日に、「医薬品産業ビジョン2013」を発表した。
2007年の新医薬品産業ビジョン策定から5年以上が経過し、国内・海外ともに医薬品産業を取巻く情勢が大きく変化している。また、安倍内閣は6月14日に成長戦略を決定し、健康・医療関連産業を振興していく方針を明確にしている(p4~p9参照)。
こうした状況を受け、厚労省は新たに、医薬品産業の将来像、関連産業の発展の姿、国が保有すべき産業基盤の姿、・・・
-
2013年06月05日(水)
[規制改革] 2020年に健康予防市場9兆円、医薬品・機器等市場を12兆円に
-
政府は6月5日に、産業競争力会議を開催した。この日は、事務当局から「成長戦略(素案)」(p2~p99参照)や「戦略市場創造プラン(ロードマップ)案」(p100~p114参照)、「中短期工程表案」(p115~p163参照)などが提示されている。
素案では、まず「成長戦略等により、中長期的に2%以上の労働生産性向上を実現する、活力ある経済を実現し、今後10年間平均で、GDP成長率を名目で3%程度、実質で2%程度とする」とい・・・
-
2013年04月24日(水)
[医学研究] PLA2G3酵素、新規抗アレルギー薬の創薬標的として有望
-
- アレルギーを起こす新しい脂質代謝経路を解明~花粉症等アレルギー克服に向けての新しい創薬に期待~(4/24)《東京都医学総合研究所》
- 発信元:東京都医学総合研究所 カテゴリ: 医学・薬学
この研究は、熊本大の杉本教授、岡山大の田中教授、昭和大の原教授、大阪バイオサイエンス研究所の裏出教授、日大の羅教授、順天堂大の横溝教授、京大の成宮教授、東大の清水教授らとの共同研究での成果・支援等によるもの。
国民の約3分の1が、何らかのアレルゲン(外界刺激)に対し・・・
-
2013年03月18日(月)
[医療改革] 日本医療の国際的地位向上にむけ、外国人医師・看護師の育成を
-
政府は3月18日に、「健康・医療戦略参与会合」を開催した。
安倍政権下における成長戦略(6月とりまとめ予定)では、健康・医療分野の取組み強化が重要な柱の1つとなるため、内閣官房に「健康・医療戦略室」が設置されている(p3参照)。
戦略室は、内閣官房長官をトップに、厚生労働省・文部科学省・経済産業省の審議官級の実務者を次長に据えて、具体的な戦略を練ることとされている(p3参照)。
今般、戦略室の・・・
-
2013年02月28日(木)
[医学研究] iPS細胞用いて難病を再現し、創薬研究等推進する研究がスタート
-
厚生労働省は2月28日に、「疾患特異的iPS細胞を活用した難病研究」を文部科学省と共同実施することを発表した(25年2月開始)。
疾患特異的iPS細胞とは、患者の体細胞から作製したiPS細胞のこと。患部の細胞へと分化させることで病態を再現できる。
本研究では、難病患者の体細胞から疾患特異的iPS細胞を作製し、これをもとに基礎研究や、創薬研究を行うとしている(p1~p2参照)。
たとえば、神経に発症するAという難病・・・
-
2013年02月26日(火)
[補正予算] 24年度補正予算が原案どおり成立、医師確保等に500億円
-
国会は2月26日に、平成24年度の補正予算を政府原案どおり可決・成立させた。
厚生労働省所管分は、3兆2198億円で、(1)緊急経済対策関係7034億円(2)基礎年金国庫負担割合2分の1の維持等2兆5164億円―という配分だ。
医療・介護関連を見ると、次のような項目が目立つ。
(i)再生医療の臨床応用に向けた人材育成に22億円(p3参照)
(ii)肝炎研究推進のための臨床研究基盤体制の整備に13億円(p3参照)
(iii)創・・・
-
2013年01月29日(火)
[25年度予算] 再生医療実現拠点ネットワーク事業、90億円に倍増 文科省
-
文部科学省は1月29日に、平成25年度「文部科学関係予算(案)」のポイントを発表した。平成25年度の予算額は5兆3558億円で、前年度当初予算と比べて569億円・1.1%の減額となっている。
医療に関連する要求項目を見ると、次のような状況だ。
(1)特別支援学級等における障害児への医療的ケアのための看護師配置(約330人)などに15億円(前年度比14億円増)(p3参照)(p20参照)
(2)国立大学附属病院における質の・・・
-
2013年01月29日(火)
[25年度予算] 25年度政府予算案固まる、社会保障費は29兆1224億円に
-
政府は1月29日の閣議で、平成25年度予算案を決定した。歳出総額は92兆6115億円で、前年度当初予算と比べて2兆2776億円の増額となっている(p24~p38参照)。
うち社会保障関係費は29兆1224億円で、前年度当初予算に比べて2兆7323億円・10.4%の増額だ(p24参照)(p27参照)。
厚労省予算案を見てみると、一般会計は29兆4321億円(前年度当初予算比2兆7448億円・10.3%増)で、うち社会保障関係費が28兆9397億円(・・・
-
2013年01月15日(火)
[補正予算] 24年度補正予算案を閣議決定、地域の医師確保等に500億円
-
安倍内閣は1月15日の閣議で、平成24年度の「補正予算案」を決定した。
緊急経済対策分に10兆2027億円、基礎年金国庫負担2分の1の実現に2兆5842億円などが計上され、全体の規模は13兆1054億円となった(p11~p18参照)。
緊急経済対策の内訳は、(1)復興・防災対策に3兆7889億円(p15参照)(2)成長による富の創出に3兆1373億円(p16~p17参照)(3)暮らしの安心・地域活性化に3兆1024億円(p17~p18参照)―とな・・・
-
2013年01月11日(金)
[25年度予算] 多様な医療等ニーズに対応する民間サービスの業態転換を支援
-
経済産業省は1月11日に、「平成25年度予算概算要求」について発表した。政権交代を受けて、昨秋の概算要求を組替えたものだ。
一般会計の要求額は、「3716億円+事項要求」とされている(昨秋時点では3751億円)(p1参照)。
医療・介護関連事項を見ると、付加価値の高いサービス産業等育成の一環として「医療・健康関連産業、介護ビジネスの創出」が重点化分野に位置づけられており、その内容は、以下のようになってい・・・
-
2013年01月11日(金)
[25年度予算] 再生医療実現拠点ネットワーク事業の経費を3億円増額要求
-
文部科学省は1月11日に、「平成25年度概算要求の見直しの概要」を発表した。
政権交代を受け、昨秋の概算要求を、自公で構成される新政権の方針に則って見直したものである。
見直し内容の中で、医療・介護分野に関連する項目としては「再生医療実現拠点ネットワークプログラム」があげられる。これは、iPS細胞等を活用した再生医療・創薬に関する研究開発を加速するために、再生医療実現拠点ネットワークプログラム事業を、・・・
-
2013年01月07日(月)
[補正予算] 24年度の大型補正予算案、厚労省要求は5128億円
-
厚生労働省は1月7日の自由民主党厚生労働部会に、平成24年度「厚生労働省補正予算(案)の主な要望項目」を提出した。部会では、この案を了承している。
厚労省要望は、大きく(1)緊急経済対策5128億円(p1~p2参照)(2)基礎年金国庫負担割合2分の1の維持等2兆5164億円(p2参照)―の2分野で構成される。
このうち、(1)の経済対策の内訳を見ると、(i)「成長による富の創出」に1691億円(ii)「復興・防災対策」・・・
-
2012年12月20日(木)
[医学研究] iPS細胞を利用した創薬研究、9機関に2.5億円ずつ整備費補助
-
厚生労働省は12月20日に、iPS細胞を利用した創薬研究支援事業の公募結果を公表した。
iPS細胞研究については、本年のノーベル生理学賞受賞を契機に、再生医療に関する国際競争が激化してきている。同事業はこれを踏まえ、iPS細胞研究の促進を図るため、基盤整備を補助し、iPS細胞を利用した創薬のための開発環境整備を推進することを目的とするもの(p1参照)。
11月30日~12月6日までの期間で、全国の病院または研究機・・・
-
2012年11月30日(金)
[介護] 定期巡回・随時対応サービス、新規立上費用を助成 24年度予備費
-
野田内閣は11月30日の閣議で、「経済危機対応・地域活性化予備費等の活用(第二段)」を決定した。
これは、予備費を活用して、緊急の経済対策を行うものである。
予備費とは、「予見しがたい予算の不足」に充てるために、予め予算に組込まれる経費で、内閣の責任で支出することができる(憲法第87条第1項)。予算の不足等が生じた場合には、本来であれば補正予算を組むべきであるが、国会の議決を得るにはかなりの時間がか・・・
-
2012年11月30日(金)
[25年度予算] 創薬支援ネットワーク構築や、iPS細胞実用化への支援が重点
-
野田内閣は11月30日に、「平成25年度予算編成の基本方針(骨子)」を決定した。これは、予算編成に関する閣僚委員会で決定されたものである。
25年度予算編成にあたっては、(1)限られた予算の中で最大の効果を追求する(2)日本再生戦略などを再確認し、その内容を正確・誠実に遵守・尊重する(3)一般要求を可能な限り削減し、特別・重点要求を最大限確保する(4)事業仕分け等の結果を反映し、予算の「代謝」を促進する(5・・・
-
2012年11月22日(木)
[再生医療] ヒト幹細胞の安全・効率的な大量生産が可能に ニプロ
-
ニプロ株式会社は11月22日に、ES/iPS細胞などを大量生産するバッグ型の自動培養装置を開発したことを公表した。京都大学物質―細胞統合システム拠点(iCeMS)と共同で行う、新エネルギー・産業技術総合開発機構の研究プロジェクト「ヒト幹細胞実用化に向けた評価基盤技術開発」(NEDO)の共同研究の開発成果を活用したものである。
一般的なシャーレではなく、接着細胞を培養できるよう表面に特殊処理をした培養バッグを使用す・・・
-
2012年11月15日(木)
[難病対策] 「新たな難病研究の枠組み案」提示、創薬・実用化を重点推進
-
厚生労働省は11月15日に、「難病対策委員会」を開催した。
この日は、(1)治療方法の開発に向けた難病研究の推進(2)国際協力の推進(3)難病患者データの精度の向上と有効活用(4)医療体制の整備(5)医療の質の向上(6)医療費助成の対象患者の認定等の考え方―の大きく6点について議論が行われた。
まず、(1)の「難病研究の推進」について見てみよう。平成24年度予算では、難治性疾患克服研究事業に80億円、難病・・・・
-
2012年10月31日(水)
[高度医療センター] ナショナルセンター、1つの法人に統合すべきか
-
厚生労働省は10月31日に、「国立高度専門医療研究センターの在り方に関する検討会」を開催した。
この日は、国立高度専門医療研究センター(ナショナルセンター)の組織等について議論を行った。
ナショナルセンターは現在、独立行政法人として運営されているが、近く「中期目標行政法人」「国立研究開発行政法人」「医療関係法人」などの新法人に移行することとされている(p22参照)。
検討会では、6つのセンターが6・・・
-
2012年10月30日(火)
[難病対策] 医療費助成の対象となる難病、300疾患以上に拡大か
-
厚生労働省は10月30日に、「難病対策委員会」を開催した。この日は、(1)難病対策の改革の全体像、今後の検討課題・手順(2)医療費助成(対象疾患、重症度等の基準、給付水準)―などについて議論が行われた。
(1)については、患者団体の意見を踏まえた上で本委員会の中間報告(p54~p62参照)を具体化した「難病対策の改革の全体像」(案)が厚労省当局から提示された(p3~p31参照)。11月中旬までに3本の「改革の柱」・・・
-
2012年10月26日(金)
[再生医療] 日本再生に向け、iPS細胞による再生医療を予備費使用により推進
-
野田内閣は10月26日の閣議で、経済危機対応・地域活性化予備費等の活用について決定した。
これは、日本再生に向けて、緊急性・必要性の高い施策を、予備費(経済危機対応・地域活性化予備費、復興予備費)を活用して推進しようというもの。
事業規模は7200億円程度だが、国費から支出される金額は3694億円にとどまる。
主な内容は、(1)「日本再生戦略」における重点3分野(グリーン、ライフ、農林漁業)をはじめとする・・・
-
2012年10月02日(火)
[社会保障] 社会保障制度改革国民会議で高齢者医療制度の議論を早期開催
-
三井厚生労働大臣は10月2日に、閣議後の記者会見を行った。
その中で、三井大臣は(1)社会保障制度改革国民会議の早期開催(2)医療イノベーション―などについてコメントしている。
まず(1)の国民会議では、最低保障年金の創設や後期高齢者医療制度の見直しを議論することとなっている。後期高齢者医療制度に関しては、民主党は「廃止」を掲げているが、この点について「地方自治体を始め、都道府県もですね、後期高齢者・・・
ダウンロードしたPDFファイルを閲覧・印刷するには、Adobe Reader(またはAdobe Acrobat Reader)がインストールされている必要があります。
まだインストールされていない場合は、こちらより、Adobe Readerを予め、ダウンロード、インストールしておいてください。
まだインストールされていない場合は、こちらより、Adobe Readerを予め、ダウンロード、インストールしておいてください。