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2008年09月10日(水)
救急医療においては、トリアージの普及が先決 東京都「救急の日シンポ」
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東京都が9月10日に開催した「救急の日シンポジウム」で配布された資料。この日は「救急医療とトリアージ~救急医療を守るために」というテーマで講演が行われた。
昭和大学病院救命救急センター長の基調講演では、救急医療について、「救急外来のみに専従する救急医を配置して、入院医療は病棟医に引き渡すなどの工夫も試みられているが、日本でこの体制が普及するためには、急性期病院の勤務医の充足があってのこと」と指摘し・・・
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2008年09月04日(木)
産科医療補償制度、医療安全調査委員会などについて議論 社保審医療部会
- 厚生労働省が9月4日に開催した社会保障審議会の医療部会で配布された資料。この日は、(1)産科医療補償制度(p4~p11参照)(2)「安心と希望の医療確保ビジョン」報告書(p12~p28参照)(3)平成21年度概算要求の概要(医政局)(p29~p39参照)(4)医療安全調査委員会設置法案(仮称)大綱案(p41~p52参照)(5)「救急医療の今後のあり方に関する検討会」中間とりまとめ(p77~p92参照)(6)「遠隔医療の推進・・・
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2008年08月29日(金)
救急医療用ヘリコプターの導入促進に係る諸課題に関する検討会、報告書を公表
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厚生労働省がこのほど公表した、「救急医療用ヘリコプターの導入促進に係る諸課題に関する検討会」の報告書。
この検討会はこれまで、「救急医療用ヘリコプターを用いた救急医療の確保に関する特別措置法」の成立施行(平成19年6月)に伴い、全6回にわたり、ドクターヘリ運航のための助成金交付事業やドクターヘリの全国的な配備のあり方について検討を行ってきた(p1参照)。
報告書では、(1)ドクターヘリを取り巻・・・
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2008年08月29日(金)
ドクターヘリ、助成金交付事業の助成金交付対象は基盤整備など4点
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厚生労働省が8月29日に開催した「救急医療用ヘリコプターの導入促進に係る諸課題に関する検討会」で配布された資料。この日は、前回に引き続き、検討会報告書(案)について議論された。
報告書(案)は、(1)ドクターヘリを取り巻く現状(2)助成金交付事業に関する制度のあり方(3)ドクターヘリの配備のあり方(4)ドクターヘリの運用のあり方―などがまとめられている(p5~p23参照)。
助成金交付事業については、助・・・
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2008年08月28日(木)
医師の勤務環境改善に向け、新たな支援事業スタート 東京都
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東京都の福祉保健局は8月28日に、「医師勤務環境改善事業」を開始したことを明らかにした。
この事業は、周産期、小児、救急医療に従事する医師の離職防止と定着、復職支援を図るため、医師の勤務環境を改善する取組を支援するもの。
対象病院は、救命救急センター、小児二次救急医療機関、周産期母子医療センター、多摩地域周産期医療連携強化事業の事業協力医療機関となっている。事業内容としては、(1)勤務環境改善(2・・・
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2008年08月26日(火)
厚労省、予算概算要求の主要事項を公表
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厚生労働省は8月26日に、平成21年度予算概算要求の主要事項をまとめ公表した。厚生労働省関連予算として3890億円が要求されており、5つの安心プランに沿ってその内訳が示されている(p11~p22参照)。
救急や産科・小児科医療、医師不足対策などを含む「健康に心配があれば、誰もが医療を受けられる社会」に対しては、1119億円が要求されている(p16~p18参照)。
また、21年度予算編成と並行して20年度中に対応を検討す・・・
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2008年08月26日(火)
医師等人材確保対策の推進として595億5600万円を計上 厚生労働省医政局
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厚生労働省医政局は8月26日に、平成21年度概算要求額は対前年度比率125.7%にあたる、2473億5400万円を計上したことを明らかにした。
主要施策では、(1)医師等人材確保対策の推進として595億5600万円(2)地域で支える医療の推進として593億3600万円(3)革新的医薬品・医療機器の研究開発の促進として297億5000万円―をそれぞれ計上している(p5~p11参照)。
医師等人材確保対策の推進では、新規に、救急・産科・へき地・・・
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2008年08月25日(月)
東京都、救急医療対策の中間まとめを公表へ
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東京都は8月25日に救急医療対策協議会を開催し、迅速・適切な救急医療の確保について(中間のまとめ(案))の検討を行った。
中間のまとめでは、(1)東京の救急医療の現状と問題点(p6~p8参照)(2)東京の地域特性(p9参照)(3)救急医療体制の改善に向けて(p10~p19参照)―などが記載されている。その他の課題としては、「かかりつけ医」の重要性や、救急医療提供後の受入先の確保などがあげられている・・・
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2008年08月25日(月)
平成20年度の検討事項は、消防と医療の連携マニュアル作成など 消防庁
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消防庁が8月25日に開催した「災害時における消防と医療の連携に関する検討会」で配布された資料。この日は、平成19年度の検討会の活動報告と、今年度の検討会における検討事項についての議論が行われた。
資料では、今年度の検討事項案として(1)災害時における消防と医療の連携マニュアル(2)大規模災害時における救急救命士への指示体制およびプロトコール(3)大規模災害時における救急救命士の活用―をあげている・・・
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2008年08月22日(金)
過疎地の公立病院には財政支援が必要不可欠 厚労省検討会
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総務省は8月22日に「公立病院に関する財政措置のあり方等検討会」を開催し、公立病院関係者から、ヒアリングと意見交換を行った。
公立病院関係者からは、(1)過疎地における医療確保等(p2~p27参照)(2)救急医療、周産期医療等(p28~p49参照)―についてそれぞれの見解をまとめた資料が提示されている。
北海道の公立病院関係者は、地域医療の確保に向け、(1)不採算地区病院への財政支援の拡充と基準緩和(2)救・・・
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2008年08月06日(水)
メディカルコントロール協議会の法的、行政的な位置づけを検討開始 消防庁
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総務省の消防庁が8月6日に開催した、メディカルコントロール作業部会の初会合で配布された資料。
メディカルコントロール作業部会は、救急業務高度化推進検討会におかれた3つの作業部会のうちの1つで、救急業務の法的位置づけの見直しや法的リスクの問題を検討するもの(p13参照)。
初会合のこの日は、平成20年度の検討項目として、メディカルコントロール協議会の(1)所掌事務の拡大(2)法的、行政的な位置づけのあ・・・
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2008年08月05日(火)
地域完結型医療、救急医療について、そのあり方を検討
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厚生労働省が8月5日に開催した、「安心と希望の医療確保ビジョン」具体化に関する検討会で配付された資料。この日は事務局から、(1)地域ネットワークによる「地域完結型医療」(2)救急医療―についてまとめた資料が提出された。
地域ネットワークによる「地域完結型医療」では、地域医療連携の事例として、脳卒中や心疾患、糖尿病などの、疾患別の医療連携の構築を示した(p5~p6参照)。また、救急医療については、「救急・・・
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2008年07月30日(水)
2200億円の機械的抑制の撤回なしには、医療崩壊は止められない 日医
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日本医師会は7月30日の定例記者会見で、閣議で了解を得た「2009年度予算の概算要求基準」について見解を示した。
日医は、2007年度を振り返り、社会保障費について、「基本方針2007」で機械的な削減ではないと閣議決定されたものの、予算では機械的な削減が強いられたとしている(p2参照)。その上で、診療報酬改定(2008年度)に向けた動き(p3参照)や、2009年度予算に向けた政府の発言(p4参照)などをまとめ、・・・
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2008年07月30日(水)
いわゆるER型救急医療機関は、多様な形態があり実態把握が必要
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厚生労働省が7月30日に開催した、「救急医療の今後のあり方に関する検討会」で配布された資料。この日は、前回会合に引き続き、中間取りまとめ(案)について議論された。
ER型救急医療機関については、前回会合で、「多様な形態があり、定義として確立されたものはない」「ER型救急医療機関における診療体制では、専門診療科との連携には時間がかかり、脳卒中などの一部の疾患では患者に不利益になる場合がある」といった意見・・・
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2008年07月29日(火)
救命救急医療に携わる医師が安心して医療が行えるよう、刑事処分に特例を
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自由民主党が7月29日に開催した「医療紛争処理のあり方検討会」で配布された資料。この日は、救命救急医療における刑事処分の特例について議論された。
救命救急医療は、事故と隣り合わせの状況と言え、他の分野と同様に刑事責任を問われる可能性があることが、救命救急医療に携わる医師の萎縮を招き、現在の救命救急医療の危機的状況の一因とされている。そのため、救命救急医療に携わる医師が安心して医療が行えるよう、刑事・・・
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2008年07月28日(月)
2200億円の抑制を堅持、まずは財源をねん出 経済財政諮問会議
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政府が7月28日に開催した経済財政諮問会議で配布された資料。この日は、平成21年度予算の全体像が公表された。
この中で、平成21年度予算の骨格として、社会保障については、「自然増に対して、国の一般会計ベースで2200億円(国・地方を合わせて3200億円程度)の抑制を行う」と明記されている。また、医師不足への対応、救急医療体制の整備など生活者が真に求める重要課題については、財政健全化と両立させる観点から、まずは・・・
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2008年07月28日(月)
消防と医療機関の連携について、検討開始 総務省
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総務省の消防庁が開催した、消防機関と医療機関の連携に関する作業部会の初会合で配付された資料。この作業部会は、「救急業務高度化推進検討会」の下部組織で、(1)救急医療期間の運営に対する支援のあり方(2)救急搬送・受入医療体制の実態に関する詳細調査―について検討を行う(p7参照)。
この日は、中間報告の概要が示され、救急医療体制等の整備について、問題解決のためには、救急医療体制の充実・強化、救急医療・・・
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2008年07月22日(火)
社会保障、一般会計や特別会計を通じたムダ・ゼロなどで財源をねん出
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政府が7月22日に開催した経済財政諮問会議で配布された資料。この日は、平成21年度予算の全体像などが議論された。
有識者議員から提示された「平成21年度予算の全体像に向けて」では、(1)経済財政の現状と見通し(2)今後の経済財政政策の考え方(3)平成21年度予算編成に向けて(4)平成21年度予算の骨格(5)税体系の抜本的改革―についてまとめられている(p12~p16参照)。
社会保障としては、現行制度の徹底した効・・・
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2008年07月17日(木)
ER型救急医療機関、まずはモデル事業を試行的に実施し、徐々に全国的な支援へ
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厚生労働省が7月17日に開催した、「救急医療の今後のあり方に関する検討会」で配布された資料。この日は、中間取りまとめ(案)が提示された。
中間取りまとめ(案)では、ER型救急医療機関について、現状や利点、課題が示されている。また、今後の整備では、「仮に厚労省として取り組むとすれは、まずはモデル事業として、一部地域において試行的に実施し、徐々に全国的な支援を行っていくことが適当」と明記している・・・
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2008年07月15日(火)
救急外来に自殺企図患者がいた医療機関は約3割にあたる60箇所 東京都調査
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東京都は7月15日に、救急医療機関における自殺企画患者等に関する調査結果を公表した。
この調査は、自殺予防に向けた取組を推進するうえで、自殺者の10倍以上にのぼるともいわれる自殺企図・未遂者の実態やフォロー体制等を把握し、施策に反映させるために行われた(p1参照)。調査対象は、都内の救急告示医療機関の338施設で、回答率は60.9%(p12参照)。
調査結果によると、救急外来患者のなかに自殺企図患者が・・・
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2008年07月02日(水)
日医、来年度予算編成のシーリングに向け徹底抗戦
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日本医師会は7月2日の定例記者会見で、「基本方針2008」の閣議決定をうけた見解を発表した。
日医は、基本方針2008に、救急医療、医師不足への対応が重要課題として明示されたことは評価するが、「社会保障費の自然増に対する年2200億円の抑制は、それとの取り引きであってはならない」として、新たな財源手当ては当然であると主張している(p2参照)。社会保障費の機械的抑制を撤廃しない限り、医療崩壊には歯止めがかか・・・
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2008年07月01日(火)
公立病院に対する財政措置のあり方について検討開始 総務省
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総務省は7月1日に「公立病院に関する財政措置のあり方等検討会」の初会合を開催した。この検討会では、過疎地や特定診療科目における医師不足の深刻化など、近年の公立病院をめぐる経営環境の変化を踏まえ、公立病院に関する今後の地方財政措置のあり方等について検討する。
主な課題としては、(1)いわゆる「不採算地区病院」など過疎地等における地域医療確保(2)産科・小児科・救急医療等(3)公立病院の経営形態多様化―・・・
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2008年06月18日(水)
療養病床、2次・3次救急からの受け入れ72.2%、1年に10件以上は63.7%
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日本療養病床協会が6月18日に公表した、療養病床入院患者の状態調査および救急医療との連携調査に関する調査結果。
調査結果によると、介護療養型医療施設の介護療養病床に入院している平均要介護度数は4.3であり、介護保険三施設の中でも、平均要介護度は一番高かった(p1参照)(p5参照)。一方、医療療養病床に入院している患者の医療区分の割合は、全病院の平均で、医療区分1が25.3%となっている。
この結果に・・・
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2008年06月17日(火)
「基本方針2008」素案、重点課題は救急医療、医師不足への対応
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政府が6月17日に開催した経済財政諮問会議で配布された資料。この日は、「基本方針2008」の素案の審議等が行われた。
「基本方針2008」の素案は(1)日本経済の課題と改革の視点(2)成長力の強化(3)低炭素社会の構築(4)国民本位の行財政改革(5)安心できる社会保障制度、質の高い国民生活の構築(6)平成21年度予算の基本的考え方―の6章から構成されている(p4~p34参照)。
社会保障制度に関しては、具体的手段として(1)現行制・・・
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2008年06月10日(火)
救急搬送、受入に至らなかった理由に「ベット満床」など20%以上
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厚生労働省が6月10日に開催した、「救急医療の今後のあり方に関する検討会」で配布された資料。この日は、救急搬送において受入に至らなかった理由の報告や、第二次救急医療機関のあり方等について議論された。
資料には、総務省消防省が行った「救急搬送における医療機関の受入状況等実態調査」の結果が掲載されており、救急搬送において受入に至らなかった理由としては、「処置困難」「ベット満床」「手術中・患者対応中」が・・・
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