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資料2-1 令和4年度業務実績評価説明資料 (14 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_34366.html
出典情報 独立行政法人評価に関する有識者会議 国立病院WG(第10回 8/1)《厚生労働省》
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診療事業(国の医療政策への貢献) 重 難

評価項目1-1-3

○新型コロナ患者の病床確保(P67)
令和4年度においても、新型コロナ対応について、NHOがワンチームとし
て積極的に取り組むという大方針の下、国や自治体の要請に対応した。
日本国内で過去最大の感染の波が2度にわたり訪れる中にあり、感染拡大
による病床確保の要請の高まりに応えるため、セーフティネット分野の医療
や行政から特に継続を求められる救命救急センターや周産期医療などの機能
は維持し、一般医療の提供との両立を図りながら、NHO病院間の職員派遣な
どの工夫を凝らすことで病床を確保し、122病院で過去最多延べ約33万人も
の新型コロナ患者を受け入れた。
新型コロナ対応とセーフティ機能を含む一般医療の両立は、過去最大の感
染拡大の中、既に余力が残っていない中で医師、看護師等の派遣は相当困難
であったが、こうしたNHOのネットワークを生かす取組等により可能となっ
たものである。

累計延べ患者数

6

月毎延べ患者数

5.3

35

5.2

30

5

4.2
25

4
3.2
3
2

2.5
1.8

1.7

0

2.4

15

1.5
1.1

1

20
2.6

10

1.0

万人 R4.4 R4.5 R4.6 R4.7 R4.8 R4.9 R4.10 R4.11 R4.12 R5.1 R5.2 R5.3

5
0

万人

S

<要請への対応状況>

1 国の危機管理に際して求められる医療の提供

【令和4年度月別新型コロナ患者受入数及び累計新型コロナ患者受入数】

自己評価

年間累計
32.6万人
(過去最多)

全国的に感染が拡大し、国からも新型コロナ病床の確保が求められる中、
令和4年3月に運営を開始した東京都臨時医療施設(最大80床)では、令和
5年3月末までに延べ5,661人の新型コロナ患者を受け入れた。
臨時医療施設の運営には、医師、看護師等の継続的な確保に加えて、マ
ニュアルの整備や地域の医療機関等との連携を新たに構築する必要がある
等、まったく新しい病院を1つ設立することに匹敵する多大な人的・物的リ
ソースを投入した。また、東京都のみならず全国で感染が拡大し、各病院に
おいて新型コロナ患者の受入れや国・地方自治体からの医師、看護師等の派
遣要請へも応じている中、更に医師、看護師等を東京都臨時医療施設に派遣
することは大きな負担であった。特に、円滑な病院運営のキーパーソンとな
るリーダー医師・看護師の確保が相当困難であったが、各病院が院内で業務
調整を行うなどの工夫を凝らし、NHOのネットワークを生かすことで何と
か捻出し、その他の職種も含め延べ9,575人に上る多様な人材を自力で確保
した。更に、これまでの各地域での新型コロナ対応のノウハウを結集したこ
とで、早期に地域との連携体制を構築するなど受入体制を整備することがで
きた。
なお、臨時医療施設には、セーフティネット中心病院からも医療従事者を
派遣しており、これにより地域の他の施設で受け入れが難しかった認知症や
知的障害を有する患者、要介護度の高い患者を多く受け入れることが可能と
なった。地域のニーズに対応した医療を提供し、受入れ要請には可能な限り
応じたことで、一時は東京都の病床利用率を大きく超える利用率(令和4年5
月18日時点:61.3%(東京都の病床利用率:15.3%))となるなど、東京都
内の多くの患者を受け入れ、高い評価を得た。
【東京都知事からの感謝状】

【東京都臨時医療施設への派遣職員数】
職種

延べ人数

医師

1,026

看護師

7,311

メディカル
スタッフ等

1,238

合計

9,575

12