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資料2-1 令和4年度業務実績評価説明資料 (7 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_34366.html
出典情報 独立行政法人評価に関する有識者会議 国立病院WG(第10回 8/1)《厚生労働省》
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診療事業(医療の提供) 重

評価項目1-1-1

1 質の高い医療の提供

(工夫した面会の一例(左:ガラス越し面会

自己評価

A

中央:青空ディスタンス面会))

○新型コロナウイルス感染症への対応と一般医療等の維持・両立(P34)
新型コロナウイルス感染症(以下、新型コロナという)対応については、発生初期
から、NHOがワンチームとして積極的に取り組むという大方針の下、国や自治体か
らの病床確保や看護師派遣などの依頼に対し、一貫して積極的に協力している。
令和4年度においては、日本国内で過去最大の感染の波が2度にわたり訪れる中に
あっても、地域から求められている救急医療、産科・小児科・精神科等の病床などの
診療機能を維持することにより、基礎疾患を有する新型コロナ患者や新型コロナ患者
が合併症を併発した場合にも幅広く対応した。
また、重症心身障害や神経筋難病などのセーフティネット系病院でも、感染対策を
徹底して新型コロナ患者を受け入れ、手紙で家族等へ状況を報告するなど新型コロナ
禍でも安心・安全な医療を提供したことで、前年度より受入病院が16病院、延入院
患者数が15,523人増加し、地域医療に大きく貢献した。
2年度
受入病院数
延べ入院患者数

24病院
20,778人

3年度
32病院
44,828人

○患者が安心して療養できる診療体制の確保(P35)

4年度
48病院
60,351人

(右:外出行事の様子)
また、セーフティネット分野の長期療養中の患者の外出行事など、感染対策の観点か
らこれまでやむを得ず中止や限定的な開催が多くなっていたイベントについても、地域
の感染状況等を踏まえつつ十分な感染対策を実施した上で、患者とそのご家族にとって
入院生活がより充実するよう工夫を凝らした取組を行い、多くの患者・患者家族から好
評を得ている。

○国が進めている特定行為研修修了者の活動(P25)
NHOにおいては質の高い医療の提供及びタスクシフトを目的に特定行為を実施でき
る看護師の配置を進めており、大阪南医療センターにおいては、術中麻酔管理領域の研
修を修了した看護師を配置し、術中麻酔管理の補助を行うことで、手術の待ち時間短縮
や麻酔科医の緊急手術への迅速な対応に貢献している。熊本再春医療センターにおいて
は呼吸器(長期呼吸療法に係るもの)関連の研修を修了した看護師を配置し、医師が実
施していた筋ジストロフィー患者等の長期療養中の患者に対する気管カニューレ交換を
看護師が行うことで、生活援助のタイミングに合わせた特定行為の実施ができるため、
患者のQOL向上にも寄与している。

新型コロナ患者もそれ以外の患者も安心して受診してもらうために、新型コロナと
の共存を図っていくための体制を推進している。
【基本的な考え方】
患者の目線に立った医療の提供
・新型コロナ感染の有無が明らかでないことを理由に、患者紹介や救急車の受け入
○患者満足度調査の実施と必要なサービス改善に向けた取組(P11)
れ要請を断らない。
患者満足度調査は、患者の目線に立ち、国立病院機構全体のサービスの向上を図ること
・一方、新型コロナ以外の疾患の患者にも安心して療養してもらえる環境であるこ
を目的に実施している。令和4年度における調査の結果は、前年度に引き続き、他の設置
とを明らかにするため、動線や病室を明確に区分する。
主体との比較において高水準の結果となった。
新型コロナとの共存の観点から、感染対策を行いつつ、質の高い診療を行うため、 【令和4年度 患者満足度調査結果】
115病院において、電話やオンラインによる診療を実施した。
国立病院機構平均 日本医療機能評価機構平均 ※アンケートは5段階評価で、
さらに、面会が制限される中にあっても、患者や患者家族のQOLの向上を図るため、 診療内容(入院)
4.65
4.60 左記はその平均ポイントであ
患者への感染を防ぎつつ、地域の感染状況も十分に踏まえながら、できる限り対面に
診療内容(外来)
4.22
4.10 る。
よる面会を実施し、114病院で対面面会を実施した。
なお、より患者目線に立った具体的な改善事項に繋げるため、令和4年度には各ケアプ
また、対面面会が難しい場合においてもオンライン面会等工夫を凝らした面会を実
ロセスにおいて患者が経験した事実を調査するPX(患者経験価値)調査の要素を取り入
施し、 オンライン面会については、108病院で実施、64,000人以上の利用があった。 れた調査方法の検討を行い、令和5年度からは新しい調査票での調査を実施する。

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