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資料2_中間とりまとめ(案) (11 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/kaigisiryo/mext_00586.html
出典情報 今後の医学教育の在り方に関する検討会(第5回 9/11)《文部科学省》
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修機関となることを目指すことが望ましい。
○ コロナ禍の状況を踏まえて改正された感染症の予防及び感染症の患者に対する医療
に関する法律(平成 10 年法律第 114 号)においては、感染症まん延時には、都道府
県との協定に基づき、特定機能病院である大学病院からの医師・看護師等の派遣が
義務付けられている。これに対応するため、大学病院において、重症患者の対応が可
能な看護師を養成するための教育プログラムが必要である。
○ 大学病院における臨床研究を一層活性化するためには、CRC(臨床研究コーディネー
ター)や生物統計家、研究補助者など、必要な専門人材の配置を促進し、医師ととも
にチームとして研究を担う体制を整備する必要がある。個々の研究費における研究
支援人材の確保は、一部の研究者に対する支援としては効果的であるが、より多く
の研究者に対して効果を発揮するためには、組織として研究支援を行うことが不可
欠であり、そのための体制を充実・強化する必要がある。
○ 以上のような取組を推進することにより、看護師をはじめとする医療関係職種への
医師の業務のタスク・シフト/シェアや臨床研究支援人材等の活用を可能にし、今
般の医師の働き方改革の推進にも大いに寄与することができる。
(5) 大学病院で働く医師の勤務環境の改善
○ 大学病院で勤務する医師は、教育・研究に加えて、診療に多くの時間を割いており、
医師の働き方改革を進めながら教育・研究・診療機能の維持・発展を図るためには、
大学病院で働く医師の勤務環境の改善が必要である。併せて、医師各人の労務負担
や繁忙度を可能な限り平等とする観点も踏まえ、大学病院の診療科ごとの診療要員
のポストについて、各大学病院における適切な指標を用いて常に見直すことも必要
である。
○ ヒアリングを行った医学生や若手医師からは、大学病院の魅力は、最先端の機器を
使って研究ができ、高度で専門的な医療を必要とする症例を数多く経験できるほか、
優秀な教員や学生に囲まれてチームで診療や研究を実践できる点にあるとの意見が
あった。また、
「高い意欲で研究・診療を行う大学病院の医師が、キラキラかっこよ
く、憧れられる存在に。
」という、大学病院の医師のあるべき姿についての意見もあ
った。
○ 他方、若手医師からは、人員が少なくワークシェアができないため、日勤帯は診療や
教育に追われ研究時間が十分に取れないこと、他の病院と比べて給与が低いこと、
研究を含めた中長期的なキャリアプランの見通しが立たないことなど、大学病院に
指定研修機関になっていないのは 13 大学。

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