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入院・外来医療等の調査・評価分科会におけるこれまでの検討状況について検討結果(中間とりまとめ)(案) 入-1 (16 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00209.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織 入院・外来医療等の調査・評価分科会(令和5年度第7回 9/14)《厚生労働省》
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りやすいことに加え、ポストアキュート、サブアキュートをバランスよく受け入れてい
る医療機関と比べて退院支援等が少なく、偏った診療による収益確保にもつながるため、
こういった患者の受入が多い地域包括ケア病棟とバランス良く受け入れている地域包
括ケア病棟の差別化が必要、との指摘があった。
5. 回復期リハビリテーション病棟入院料について (別添資料③ P46~P97)
5-1.回復期リハビリテーション病棟における適切なアウトカム評価について
(別添資料 P51~P70)
 回復期リハビリテーション病棟入院料は、脳血管疾患又は大腿骨頸部骨折などの患者
に対して、ADLの向上による寝たきりの防止と在宅復帰を目的としたリハビリテー
ションを集中的に行う病棟である。














平成 26 年以降、入棟時FIMは年々低下傾向である。
入退棟時のFIM、バーセルインデックス及びADLスコアについて年次推移を比較
したところ、バーセルインデックス及びADLスコアにおいても低下傾向を認めた。
回復期リハビリテーション病棟において、発症から7日以内の転棟患者と発症後 61 日
以上経過してからの転棟患者の割合が増加傾向であり、それらの転棟患者は入棟時F
IMが低い傾向にあった。
1日あたり提供リハビリテーション単位数について、脳血管疾患リハビリテーション
が運動器リハビリテーション、廃用症候群リハビリテーションと比較して1日あたり
6単位以上提供されている割合が高かった。
リハビリテーションの提供単位数と運動FIMの変化について、入棟時の運動FIM
に着目して分析をすると、全ての疾患で入棟時FIMが 76 点以上の患者についてはF
IMの変化が小さい傾向にあった。また、運動器疾患においては、1 日あたりの平均リ
ハビリテーション提供単位数が「6 単位以上 7 単位未満」、「7 単位以上 8 単位未満」及
び「8 単位以上 9 単位未満」の患者の運動FIMについて、リハビリテーション提供単
位数の増加に伴う明らかな改善はなかった。
データ提出加算では、FIMについて入退棟時の点数を提出するように求めている。
一方で、FIMの変化の大きさは時期によって異なることを示す報告もあった。体制
強化加算1の届出がある医療機関は届出のない医療機関と比較し、入退棟時のFIM
の差がやや大きくなっており、提供リハビリテーション単位数が多く、平均在院日数
が長かった。また、体制強化加算2の届出がある医療機関は届出のない医療機関と比
較し、入退棟時のFIMに大きな差が無かった。
第三者機能評価の認定を受けている医療機関は、認定を受けていない医療機関と比較
し、近年の入棟時FIMの低下傾向が緩やかであり、FIMの適切な評価に関する取
組を実施している割合も高かった。
運動器疾患に対するリハビリテーションについて、実施単位数に応じた評価について
検討が必要であるとの指摘があった。
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