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総-1○個別事項(その5)について (84 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00225.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第566回 11/22)《厚生労働省》
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後発医薬品、バイオ後続品、リフィル処方箋等についての課題②
バイオ後続品の使用促進に係る取組について
・ 令和4年度診療報酬改定において、バイオ後続品に係る患者への適切な情報提供を推進する観点から、外来化学療法を実施している患者
に対して、バイオ後続品を導入した場合の評価を新設した。
・ 「経済財政運営と改革の基本方針2022」(令和4年度6月7日閣議決定)における記載を踏まえ、バイオ後続品に関し、「2029年度末までに、バ
イオシミラーに80%以上置き換わった成分数が全体の成分数の60%以上にする」という政府目標が新たに設定された。
・ 厚生労働省医政局医薬産業振興・医療情報企画課において、「バイオ後続品の普及啓発に係る調査等事業」が実施されており、バイオ後続
品の使用促進に向けた取組が検討や実施されている。
・ 令和4年度診療報酬改定の結果検証に係る特別調査(令和5年度調査)においては、バイオ後続品の使用について「バイオ後続品が発売さ
れているものは積極的に処方(使用)すると回答した医療機関は積極的に処方する理由としては患者の費用負担が減るからが多かった。患者
調査においてはバイオ後続品について認知度が低い一方、「少しでも医療費が安くなるのであれば使用したい」と思う患者が多かった。
・ バイオ後続品導入初期加算の対象となっていない成分の中には置き換え率が低いものがある。
・ バイオ後続品の置き換え状況について、入院医療において使用されている薬剤について、入院での置き換えが進んでいない薬剤もある。
リフィル処方箋・長期処方について
・ リフィル処方箋について、令和4年度診療報酬において、「リフィル処方箋の導入・活用促進による効率化」による医療費適正化効果を踏まえ
て導入された。
・ リフィル処方箋の算定回数は微増傾向であるが、低調である。
・ 「経済財政陣営と改革の基本方針2023」(令和5年6月16日)において、「関係者・関係機関の更なる対応により、リフィル処方の活用を進める」
とされており、現在第4期医療費適正化計画や国民健康保険の保険者努力支援制度において取組の推進を図っている。
・ 「花粉症対策 初期集中対応パッケージ」(令和5年10月 花粉症に関する関係閣僚決定会議)においては、花粉症に対する発症・暴露対策野
中で、前シーズンまでの治療で合う治療薬が分かっているケースや現役世代の通院負担等を踏まえ、活用を積極的に促進することとされた。
・ リフィル処方箋を多く発行されている主傷病名は高血圧性疾患、アレルギー性鼻炎及び脂質異常症等が多く、30日以上の処方と同様の傾向
である。
・ 令和4年度診療報酬改定の結果検証に係る特別調査(令和5年度調査)においては、リフィル処方箋を交付された経験のある患者は、今後も
症状が安定している場合にリフィル処方箋を利用したいと考えている患者が多く、リフィル処方箋の利用にあたっては「信頼するかかりつけ医」
が必要だと感じている。
・ また、医師がリフィル処方箋を発行した理由としては「症状が安定していたから」が89.9%、「患者からの希望があったから」が34.6%であった。
リフィル処方箋を発行したことがある医師は、リフィル処方箋の発行に係る今後の見通しについて、発行の経験のある医師は発行の経験のな
い医師と比較して、「積極的に検討する」「患者希望があればあれば検討する」としている割合が高く、リフィル処方箋の課題として「患者への制
度の周知」とする医師が多かった。

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