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【参考資料3】「精神障害にも対応した地域包括ケアの構築に係る検討会」報告書. (19 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_44099.html
出典情報 精神保健医療福祉の今後の施策推進に関する検討会(第3回 10/3)《厚生労働省》
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④ 精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築に資する拠点機能
○ 協議の場への参画、地域住民に対する普及啓発への参画及び協力、同システムの
関係機関への情報発信及び研修への関与や精神保健相談への協力等社会的な機能
の発揮が挙げられる。
(2)平時の対応の充実
○ 精神科医療機関の外来については、精神障害を有する方等の「本人の困りごと等」
に接する機会も多く、これらを契機として精神障害を有する方等とつながり続ける
ことや、退院後支援を含め多職種チームによるケースマネジメントを行い本人の状
況に応じた適切な医療を提供すること等の機能が含まれている。本人が望む場所で
ニーズに応じた治療が受けられる体制を構築する観点から、いわゆる「かかりつけ
精神科医」機能と併せて外来機能の位置付け及び強化についても重要な課題となる。


精神科医療機関においては、市町村や保健所における精神保健相談や訪問支援へ
の協力が求められており、これらに積極的に参画することが期待される。
市町村等の行政機関の要請により行った精神保健相談や訪問支援の結果、継続し
た精神医療の関わりが必要となる場合もある。この場合は、市町村等の行政機関と
の連携の下、精神障害を有する方等の同意を得て、入院外医療の提供や通院が困難
である場合には訪問診療を提供する等適切な精神医療の提供に努める必要がある。



精神障害を有する方等の身体疾患への対応について、いわゆる「かかりつけ精神
科医」と精神科以外の診療科における「かかりつけ医」との連携の強化はもとより、
「かかりつけ医」や精神科以外の診療科における医療従事者の精神疾患への対応力
強化を図る研修等の取組も有効であると考えられる。



精神科訪問看護は、精神障害を有する方等の「地域生活」を支える観点から、精
神科医療機関において継続して治療を受けることへの支援や日常生活での困りご
との相談、身体合併症の早期発見・管理、精神科医療機関以外の関係機関からの相
談に応じること・医療との連携を促進すること等の役割が期待され、実際にその役
割を果たしている場合も多い。精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築
において重要な医療に係る資源の一つであるため、更なる役割の発揮が期待される。



精神科医療機関においては、入院中の精神障害を有する方等が地域で安心して生
活することができるよう退院後支援を推進する役割もある。
退院後支援では、精神科医療機関の従事者が精神障害を有する方等の退院後の生
活を具体的に想像し支援することが求められることから、市町村等においては精神

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