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【参考資料3】「精神障害にも対応した地域包括ケアの構築に係る検討会」報告書. (5 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_44099.html
出典情報 精神保健医療福祉の今後の施策推進に関する検討会(第3回 10/3)《厚生労働省》
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第2.精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築に係る基本的な事項
1.精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの基本的な考え方
○ 平成29年2月「これからの精神保健医療福祉のあり方に関する検討会」報告書に
おいて、新たな政策理念として「精神障害にも対応した地域包括ケアシステム」の
考え方を基軸とした。
○ 「これからの精神保健医療福祉のあり方に関する検討会」報告書では、精神障害
者が、地域の一員として安心して自分らしい暮らしをすることができるよう、医療、
障害福祉・介護、住まい、社会参加(就労)、地域の助け合い、教育が包括的に確
保された地域包括ケアシステムの構築を目指す必要があるとしている。


一方、「これからの精神保健医療福祉のあり方に関する検討会」報告書を端緒と
した精神障害にも対応した地域包括ケアシステムについては、地域共生社会やこれ
まで構築が進められている地域包括ケアシステムとの関係が不明確であるといっ
た指摘や、精神障害に特化した別のものを構築するのではないかとの認識がされて
いる側面がある。



また、地域において社会的孤立や障害者等に対する社会的排除といった課題が指
摘されている。



以上のことを踏まえ、以下のとおり基本的な考え方を整理する。



精神障害にも対応した地域包括ケアシステムでは、精神障害の有無や程度にか
かわらず、誰もが安心して自分らしく暮らすことができるよう、重層的な連携に
よる支援体制を構築することが適当。
○ 「地域共生社会」は、制度・分野の枠や、「支える側」と「支えられる側」と
いう従来の関係を超えて、人と人、人と社会のつながり、一人ひとりが生きがい
や役割を持ち、助け合いながら暮らしていくことのできる包摂的なコミュニティ
や地域社会を創るという考え方であり、「精神障害にも対応した地域包括ケアシ
ステム」は「地域共生社会」を実現するための「システム」「仕組み」である。
○ 精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの考え方や実践は、地域共生社会
の実現に資する各種の取組との連携を図り、地域住民の複雑・複合化した支援
ニーズに対応する包括的な支援体制の構築にも寄与するものであり、地域共生社
会の実現に向かっていく上では欠かせないものである。

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