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参考資料5  歯科医師臨床研修評価ガイドライン[2.5MB] (20 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_45030.html
出典情報 歯科医師臨床研修制度の改正に関するワーキンググループ(令和6年度第3回 11/5)《厚生労働省》
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図 18 A 領域の各項目における評価の視点・観点の例示
A.歯科医師としての基本的価値観

評価の視点・観点(例示)

(プロフェッショナリズム)
•社会人としての基本的ルールを遵守する。
1. 社会的使命と公衆衛生への寄与

•医療に関わる関連法規を理解し遵守する。
•医療人に求められる説明責任を果たす。

社会的使命を自覚し、説明責任を果たしつ
つ、社会の変遷に配慮した公正な医療の提供
及び公衆衛生の向上に努める。

•自らの治療行為に対する実行責任を果たす。
•医療提供体制の変遷に関心を持ち、関連する研修に積極的に参加する。
・地域社会の公衆衛生に関心を持ち、関連する研修に積極的に参加する。
•患者に関する身体的・心理的・社会的背景を正しく理解、整理した上で患者
に接する。
•常に患者の価値観や QOL を理解する姿勢を示す。

2. 利他的な態度
患者の苦痛や不安の軽減と福利の向上を
最優先するとともに QOL に配慮し、患者の
価値観や自己決定権を尊重する。

•応急処置など緊急性を要する患者に対して、適切に対応する。
•治療に際し、患者の時間的、経済的負担を考慮する。
•患者に対し、治療のメリット・デメリットをわかりやすく説明する。
•インフォームドコンセントを得る上で、セカンドオピニオンの重要性を理解
し、患者がセカンドオピニオンを受けることをサポートする。
•治療方針の決定において、患者の意思決定を支援する。
•医療者として適切な言葉遣いや身だしなみで患者や家族に接する。
•患者の置かれた状況を理解し、患者や家族に共感的な態度を示す。
•真摯な態度で患者や家族の訴えを傾聴する。

3. 人間性の尊重
患者や家族の多様な価値観、感情、知識に
配慮し、尊敬の念と思いやりの心を持って接
する。

•診療の内容について、専門用語を用いず、患者や家族が理解しやすい説明を
行う。
•患者や家族の価値観、感情、知識を尊重しつつシェアード・ディシジョン・
メイキング4を行う。
•患者に対して全人的な立場から診療を行う。
•謙虚な心を持って毎日の研修に向き合う姿勢を示す。
•向上心を持って学び続けようとする姿勢を示す。
•医療の最新動向に関心を示し、臨床上の疑問点について自ら探索する姿勢を

4. 自らを高める姿勢
自らの言動及び医療の内容を省察し、常に
資質・能力の向上に努める。

示す。
•同僚と共に学び合おうとする姿勢を示す。
•自らの長所を理解するとともに弱点を認識し、改善に努めようとする意欲を
示す。
•自らの言動や診療の客観的な振り返りを常に行う。

4

シェアード・ディシジョン・メイキング:「共有意思決定」の意。患者と医療者がエビデンスを共有し、両者で意思

決定を行うプロセス。

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