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参考資料5 歯科医師臨床研修評価ガイドライン[2.5MB] (4 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_45030.html |
出典情報 | 歯科医師臨床研修制度の改正に関するワーキンググループ(令和6年度第3回 11/5)《厚生労働省》 |
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3.各評価票の使用法
(1)
「研修歯科医評価票Ⅰ」
1)何を評価するのか
C 領域(基本的診療業務)の各項目を評価する。C 領域は日々の臨床研修におけるすべて
の行動が網羅されており、項目ごとに評価を行う必要がある。また、今回から到達目標の中
に「選択項目」が含まれることになったことから、必要な内容について研修プログラム毎に
リストアップしておく必要がある。研修歯科医の日常のあらゆる業務、行動、成果物が評価
の対象となることから、評価の視点・観点は予め整理しておく必要がある。これを怠ると、
評価者によって評価基準がまちまちとなり、精度の高い評価を行うことが不可能となる。
2)評価のタイミング
C 領域が日常の臨床研修における業務内容であり、
「研修歯科医評価票Ⅰ」がこの領域の
評価(形成的評価)であることをふまえれば、評価のタイミングは日々の臨床研修指導にお
いて随時実践される必要がある。毎回の診療の様子や普段の研修態度、診療録の記載内容、
症例発表のプレゼンテーション、周囲のスタッフからの意見などは、日常の臨床研修の文脈
において意識せず流れており、それぞれの項目を記録にとどめることは困難であると考え
られるが、一方で、少しでも記録に残しておくことで本人の成⾧の足跡にもなり、指導者側
の形成的評価の重要な根拠資料にもなるため、随時記録することが求められる。日々の情報
を蓄積し、一定の区切りの時期(ローテーション終了時、協力型(Ⅰ、Ⅱ)臨床研修施設へ
の出向終了時など)に「研修歯科医評価票Ⅰ」を取り纏める。なお、研修手帳や電子的なツ
ール等を用いて効率的な情報管理および評価を行うことが望ましい。
3)誰が評価するのか
臨床研修の中心となる診療業務については、指導歯科医が評価を行うことは当然である
が、研修歯科医に求められている能力はそれだけにとどまらない。日常の研修におけるあら
ゆる行動を評価するためには、指導歯科医が全て観察できるとは考えにくいことから、歯科
衛生士や歯科技工士、看護師や他の職種による多面評価を導入することが推奨される。これ
を進めるためには、関連医療職種が歯科医師臨床研修制度を十分理解し、研修歯科医を皆で
育成する視点を共有することが重要である。
4)評価の実際
実際に評価を行うに際して、各研修施設によって異なる視点、観点で評価が行われること
を避けるため、本稿では評価に際して参考となる事例を例示した。評価はそれぞれの項目ご
とに 4 段階評価とした。各レベルで求められる水準は EPA2の概念に基づき、診療業務とし
て独立遂行可能かどうかを基準に設定した。
レベル1:指導歯科医の介助の下で実施可能
2
EPA:(Entrustable Professional Activity)
「独立して遂行可能な業務」の意。指導者の介入がなくても業務を任せられ
る能力レベル。
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(1)
「研修歯科医評価票Ⅰ」
1)何を評価するのか
C 領域(基本的診療業務)の各項目を評価する。C 領域は日々の臨床研修におけるすべて
の行動が網羅されており、項目ごとに評価を行う必要がある。また、今回から到達目標の中
に「選択項目」が含まれることになったことから、必要な内容について研修プログラム毎に
リストアップしておく必要がある。研修歯科医の日常のあらゆる業務、行動、成果物が評価
の対象となることから、評価の視点・観点は予め整理しておく必要がある。これを怠ると、
評価者によって評価基準がまちまちとなり、精度の高い評価を行うことが不可能となる。
2)評価のタイミング
C 領域が日常の臨床研修における業務内容であり、
「研修歯科医評価票Ⅰ」がこの領域の
評価(形成的評価)であることをふまえれば、評価のタイミングは日々の臨床研修指導にお
いて随時実践される必要がある。毎回の診療の様子や普段の研修態度、診療録の記載内容、
症例発表のプレゼンテーション、周囲のスタッフからの意見などは、日常の臨床研修の文脈
において意識せず流れており、それぞれの項目を記録にとどめることは困難であると考え
られるが、一方で、少しでも記録に残しておくことで本人の成⾧の足跡にもなり、指導者側
の形成的評価の重要な根拠資料にもなるため、随時記録することが求められる。日々の情報
を蓄積し、一定の区切りの時期(ローテーション終了時、協力型(Ⅰ、Ⅱ)臨床研修施設へ
の出向終了時など)に「研修歯科医評価票Ⅰ」を取り纏める。なお、研修手帳や電子的なツ
ール等を用いて効率的な情報管理および評価を行うことが望ましい。
3)誰が評価するのか
臨床研修の中心となる診療業務については、指導歯科医が評価を行うことは当然である
が、研修歯科医に求められている能力はそれだけにとどまらない。日常の研修におけるあら
ゆる行動を評価するためには、指導歯科医が全て観察できるとは考えにくいことから、歯科
衛生士や歯科技工士、看護師や他の職種による多面評価を導入することが推奨される。これ
を進めるためには、関連医療職種が歯科医師臨床研修制度を十分理解し、研修歯科医を皆で
育成する視点を共有することが重要である。
4)評価の実際
実際に評価を行うに際して、各研修施設によって異なる視点、観点で評価が行われること
を避けるため、本稿では評価に際して参考となる事例を例示した。評価はそれぞれの項目ご
とに 4 段階評価とした。各レベルで求められる水準は EPA2の概念に基づき、診療業務とし
て独立遂行可能かどうかを基準に設定した。
レベル1:指導歯科医の介助の下で実施可能
2
EPA:(Entrustable Professional Activity)
「独立して遂行可能な業務」の意。指導者の介入がなくても業務を任せられ
る能力レベル。
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