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資料6 先進医療合同会議の審議結果について【報告事項】 (11 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_44996.html
出典情報 先進医療会議 先進医療技術審査部会(第168回 11/20)《厚生労働省》
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2. 胃癌、食道癌ともに最近では低侵襲手術(腹腔鏡下、ロボット支援下)が行われます。本研究の
対象は開腹術、低侵襲手術ともに含まれるのでしょうか?含まれるのであれば割り付け因子にされる
のでしょうか?
【回答】
開胸・開腹にも対してもアナモレリンの効果は期待されますが、ご指摘の通り、低侵襲手術では従来の
開胸/開腹手術に比較して術後体重減少や除脂肪体重の減少が低く抑えられる可能性があります。実
際には本研究の参加施設においては開胸/開腹手術が実施されることがほとんどないため、本研究の
対象から開胸/開腹手術を除外することと致します。
研究計画書 10 ページおよび 19 ページの除外基準に「開胸/開腹手術を行った者」を追加しました。

3. 術後補助化学療法によって経口摂取量が低下する症例が 30~40%程度発現するようです。当
然体重に影響を及ぼすと考えられます。術後補助療法を行う StageII 以上の症例と術後補助療法を行
わない StageI の症例を混ぜて検討しても良いのでしょうか?
【回答】
ご指摘の通り、術後補助化学療法が体重減少に関与する可能性がありますが、本研究で対象とする
上部消化管癌術後患者においては手術による影響の方がはるかに大きいと考えています。さらに術後
補助療法実施については術後病理結果により推奨が決定されますが、これらは治療介入前に層別化す
ることが難しい因子です。
また、胃切除後の経口栄養剤投与による体重減少抑制効果を検証することを目的とした、大阪大学
消化器外科の関連施設にて実施した臨床試験の結果からも、多変量解析において術式や BMI は術後
体重減少の有意な因子でしたが、術後補助化学療法の対象とされる Stage II/III は体重減少に関与する
因子ではありませんでした(Miyazaki, et al. Gastric Cancer, 2021)。
上記のことから、本研究において Stage を割付け因子には含めませんでしたが、アナモレリン投与に
より術後補助化学療法のコンプライアンスが改善するなどの効果が認められる可能性があるため、術後
補助化学療法に関するデータに関しても収集することとしております。

4. Rapid turnover Protein は具体的には何を測定されるのでしょうか?
【回答】
トランスサイレチン(プレアルブミン)、レチノール結合タンパク、トランスフェリンの測定を計画しています。

以上

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