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資料6 先進医療合同会議の審議結果について【報告事項】 (2 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_44996.html |
出典情報 | 先進医療会議 先進医療技術審査部会(第168回 11/20)《厚生労働省》 |
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別紙1
先進医療 B
評価委員
主担当: 平田
副担当: 後藤
実施計画等評価表(番号 B143)
副担当: 山本
技術専門委員: 遠藤
先進医療の名称
上部消化管癌術後のアナモレリン塩酸塩経口投与
申請医療機関
大阪大学医学部附属病院
医療技術の概要
胃癌・食道癌の術後には経口摂取量が低下し体重や骨格筋の
減少を伴うことが多い。近年、上部消化管術後の体重筋肉量減
少が術後短期成績のみならず QOL や長期予後にも悪影響を及ぼ
すことが報告されている。このため術後体重/骨格筋量維持を目
的とした栄養介入の効果がいくつかの試験で検証されたが、未
だ効果の期待できる介入戦略は確立されていない。我々は胃か
ら産生される生体内ホルモンであり成長ホルモン分泌刺激や食
欲増進効果を持つグレリンに着目しこの課題に取り組んでき
た。これまでに胃癌術後、食道癌術後には血清グレリン値が大
幅に低下すること、術後グレリンを補充することにより経口摂
取量が増加し体重維持作用を認めること、術後絶食期間中にお
いてもグレリン投与により体重・骨格筋減少が抑制されること
等を報告してきた。
今回、胃癌、食道癌術後患者に対する体重維持を目的とした
治療として,経口グレリン様作用薬であるアナモレリンの有用
性を探索するランダム化比較試験を計画する。アナモレリンは
癌悪液質の改善を効能として 2021 年1月に薬事承認されたが、
食道癌患者や術後投与については保険適応の範囲外である。し
かしながら上部消化器癌術後患者は、体重、食欲、経口摂取量
の減少、筋肉量の減少を示し、その主たる原因が血清グレリン
値の急激な低下と考えられており、実際にはアナモレリンの効
果が最も期待できる対象であると考えられる。
○主要評価項目:
術後 3 ヶ月の除脂肪体重変化率
○副次評価項目:
1)除脂肪体重変化量、2)経口摂取カロリー(術後入院期間中)、
3)体重、4)脂肪体重、5)骨格筋断面積、6)脂肪断面積、7)食欲
及び QOL、8)血中成長ホルモン値、10)握力、膝伸展筋力、11)術
後機能障害、12)血液検査項目:リンパ球数、血清アルブミン、
Rapid turn-over protein 値、総蛋白、総コレステロール、中
性脂肪、CRP、13)有害事象
○予定試験期間:先進医療告示適用日から 2027 年 9 月 30 日
○目標症例数:160 例(1 群 80 例×2 群)
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先進医療 B
評価委員
主担当: 平田
副担当: 後藤
実施計画等評価表(番号 B143)
副担当: 山本
技術専門委員: 遠藤
先進医療の名称
上部消化管癌術後のアナモレリン塩酸塩経口投与
申請医療機関
大阪大学医学部附属病院
医療技術の概要
胃癌・食道癌の術後には経口摂取量が低下し体重や骨格筋の
減少を伴うことが多い。近年、上部消化管術後の体重筋肉量減
少が術後短期成績のみならず QOL や長期予後にも悪影響を及ぼ
すことが報告されている。このため術後体重/骨格筋量維持を目
的とした栄養介入の効果がいくつかの試験で検証されたが、未
だ効果の期待できる介入戦略は確立されていない。我々は胃か
ら産生される生体内ホルモンであり成長ホルモン分泌刺激や食
欲増進効果を持つグレリンに着目しこの課題に取り組んでき
た。これまでに胃癌術後、食道癌術後には血清グレリン値が大
幅に低下すること、術後グレリンを補充することにより経口摂
取量が増加し体重維持作用を認めること、術後絶食期間中にお
いてもグレリン投与により体重・骨格筋減少が抑制されること
等を報告してきた。
今回、胃癌、食道癌術後患者に対する体重維持を目的とした
治療として,経口グレリン様作用薬であるアナモレリンの有用
性を探索するランダム化比較試験を計画する。アナモレリンは
癌悪液質の改善を効能として 2021 年1月に薬事承認されたが、
食道癌患者や術後投与については保険適応の範囲外である。し
かしながら上部消化器癌術後患者は、体重、食欲、経口摂取量
の減少、筋肉量の減少を示し、その主たる原因が血清グレリン
値の急激な低下と考えられており、実際にはアナモレリンの効
果が最も期待できる対象であると考えられる。
○主要評価項目:
術後 3 ヶ月の除脂肪体重変化率
○副次評価項目:
1)除脂肪体重変化量、2)経口摂取カロリー(術後入院期間中)、
3)体重、4)脂肪体重、5)骨格筋断面積、6)脂肪断面積、7)食欲
及び QOL、8)血中成長ホルモン値、10)握力、膝伸展筋力、11)術
後機能障害、12)血液検査項目:リンパ球数、血清アルブミン、
Rapid turn-over protein 値、総蛋白、総コレステロール、中
性脂肪、CRP、13)有害事象
○予定試験期間:先進医療告示適用日から 2027 年 9 月 30 日
○目標症例数:160 例(1 群 80 例×2 群)
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