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資料1-3 ヨウ化カリウム製剤とミネラルコルチコイド受容体拮抗薬2剤(エサキセレノン、エプレレノン)の電子化された添付文書一覧[13.1MB] (4 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_45738.html
出典情報 薬事審議会 医薬品等安全対策部会安全対策調査会(令和6年度第9回 12/4)《厚生労働省》
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16.2 吸収
16.2.1 食事の影響
健康成人男性23例にエサキセレノン5mgを空腹時あるいは
食後に単回経口投与したとき、Cmax及びAUCに食事の影
響は認められなかったり。
16.2.2 生物学的利用率
健康成人男性23例にエサキセレノン5mgを空腹時に単回経
口投与したとき、生物学的利用率は89%%であったリり。
16.3 分布
16.3.1 血清蛋白結合率
エサキセレノンのヒト血名蛋白結合率は98%以上と高く、
濃度依存性は認められなかった(7娘 V7なo) 。
16.4 代謝
エサキセレノンの主要な消失経路は代謝である。血茜中の主
成分はエサキセレノンであり、総放射能に対するAUCの比は
40.8%であった。他に〇O-グルクロナイド(M4)及びアミド結
合加水分解物のアシルグルクロナイド(M11) が認められた。
エサキセレノンの代謝には酸化、グルクロン酸抱合及び加水
分解が関与すると推定された(外国人データ) 。
vj7o代謝試験から、エサキセレノンはCYP3A4/5及び複
数のUGT分子種により代謝されることが示された。
16.5 排
健康成人男性6例に!4C-エサキセレノン20mg和2)を単回経口
投与したマスバランス試験では、投与後288時間までに、投
与された放射能のそれぞれ54.0%及び38.5%が糞中及び尿中
に排湯され、総排湯率は92.56%であった。 投与されたエサキ
セレノンの大部分が尿糞中に代謝物として排江され、未変化
体の糞中及び尿中排潤率はそれぞれ18.7%及び1.6%であった。
尿糞中には代謝物として酸化体、M4及びM11などが認めら
れた(外国人データ)。
16.6 特定の背景を有する軒者
16.6.1 腎機能障害患者
中等度腎機能障害(eGFR 30mL/min/1.73mz以上60mL/
min/1.73m2:未満)のある高血圧症患者30例にエサキセレノ
ン1.25mgを1日1回経口投与したときのエサキセレノンの
初日の楽物動態パラメータ及び2週目以降のトラフ値は、
本訟性高血圧症患者を対象とした試験と比較して、顕著な
差は認められなかった。
16.6.2 肝機能障害患者
軽度あるいは中等度肝機能障害患者(それぞれChild-Pugh
分類A及びB)各6例にエサキセレノン2.5mgを単回経口投
与したとき、正常肝機能被験者と比較して軽度肝機能障害
患者ではAUCは18%低下し、Cmaxは同程度であった。中
等度肝機能障害患者ではAUCは10%増加 し、Cmaxは
20%低下した9。
16.7 薬物相互作用
16.7.1 イトラコナゾール
健康成人男性20例にエサキセレノン2.5mgをイトラコナ
ゾール200mg(投与1日目は1日2回、以降1日1回)と併用投
与したとき、血茜中エサキセレノンのAUC及びCmaxは単
独投与と比較してそれぞれ1.5倍及び1.1倍に増加した5)。
[10.2 参照]
52 テラァツビタウツ
健康成人男性11例にエサキセレノン5mgをリファンビシン
600mg(1日1回)と併用投与したとき、血導中エサキセレ
ノンのAUC及びCmaxは単独投与と比較してそれぞれ0.31
倍及び0.66倍に低下した59。[10.2 参照]
16.7.3 アムロジピン
健康成人男性22例にエサキセレノン2.5mgをアムロジピン
10mg(1日1回) と併用投与したとき、血背中エサキセレノ
ンの薬物動態にアムロジビピンによる影響は認められなかっ
た。 健康成人男性18例にアムロジピン2.5mgをエサキセレ
ノン5mg(1 日1回)と併用投与したとき、血内中アムロジピ
ンのAUCは単独投与と比較して1.2倍に増加したが、
Cmaxの増加は認められなかった。
16.7.4 ジゴキシン
健康成人男性19例にジゴキシン0.25mg(1日1回) をエサキ
セレノン5mg1日1回)と併用投与したとき、定常状態の血
背中ジゴキシンのCmaxは単独投与と比較して13%増加し
たが、トラフ時血毅中濃度及びAUCの増加は認められな
かった。
注2)本剤の承認された用法及び用量は2.5mg及び5mg経口投与である。

17. 臨床成績

17.1 有効性及び安全性に関する試験

17.1.1 国内第 I 相試験 (本態性高血圧症に対する用量設定試験)
本態性高血圧症患者を対象に、エサキセレノンを1日1回12
週間投与したプラセボ対照二重盲検比較試験の結果は次の
とおりであった。プラセボ群に比べて、2.5mg群及び5mg
群のトラフ時座位血圧の変化量まりに有意な差(Pく0.001)

が認められた9。

トラフ時座位血圧(mmHg)
収縮期 拡張期
| 龍前からち | mm | 抽前から
の変化量ま の変化量ほ?
回 -7.0 -3.8
/ MR 土 土
プラセボ群| 85 |156.7+9.04 [-9.5. 4.6] 96.8土4.95 [-5.2. -2.4]
エサキセレノン -10.7 -5.0
128me導|ドジデー ES2821 "| ES4 2
エサキセレノン -14.3 -7.6
29m本1 EleSIにのでの| ek 22
エサキセレノン -20.6 -10.4

5mg群 98 」197.4上04 に23.0. -18.21 27.2キ4 [-11.8, -9.0]
注1)Last obseryation carried forward法により欠測値を補完
注2)meanエSD

注3) 投与群を因子、投与前の基準血圧を共変量とした共分散分析による最小二乗平均値、
[ ]は両側95%%信頼区間

作用(臨床検査値異常を含む)は本剤投与群255例中27例
(10.6%) に認められ、主な副作用は血清カリウム値上昇6
例(2.4%) 、血中尿酸増加6例(2.4%) 、GFR減少6例(2.4%)
等であった。
17.1.2 国内第皿相試験 (本態性高血圧症に対する検証試験)

本態性高血圧症患者を対象に、エプレレノン50mgを対照
としてエサキセレノンを1日1回12週間投与した二重盲検比
較試験の結果は次のとおりであった。エプレレノン50mg
群とエサキセレノン2.5mg群におけるトラフ時の座位血圧
変化量の群間差の点推定値[両側95%信頼区間]は、収縮其
血圧-1.6mmHg[-3.3, 0.1] 、拡張期血圧-0.7mmHg[-1.8,
0.3]であり、いずれも両側95%信頼区間の上限が非劣性
マージン(収縮期血圧3.4mmHg、拡張期血圧1.5mmHg) を
下回@たため、エサキセレノン2.5mg税のゆエプレレノン
50mg群に対する非劣性が検証された7。

トラフ時座位血圧(mmHg)
収縮其 拡張期

投与群 | n

授与前値まり

投与前から
の変化量う

投与前値り

投与前から
の変化時

エプレレノン
50mg群

155.0半89

-12.1
上13.3, -10.9]

98.3土5.54

-6.1
-6.8, -5.4]

エサキセレノン
2.5me群

154.7エ9.52

-13.7
[14.9, -12.5]

97.9土5.70

-6.8
|-7.6, -6.1]

エサキセレノン

5mg群

コメメ

155.3よ9.42

-16.9
[18.1, -15.7]

97.7土5.38

-8.4
ト上:ま史

注1)meanキSD
注2) 投与群を因子、投与前の基準血圧を共変量とした共分散分析による最小二乗平均値、
[ ]は両側95%信頼区間

副作用(臨床検査値異常を含む)は本剤投与群669例中56例
(8.4%) に認められ、主な副作用は血清カリウム値上昇13
例(1.9%) 、血中尿酸増加12例(1.8%) 、高尿酸血症5例
(0.7%)等であった。

17.1.3 国内第町相試験(長期投与試験)
本態性高血圧症患者(368例)を対象に、エサキセレノン
2.5-5mg(2.5mgより開始)を1日1回28-52週間単独投与、
又はカルシウム捕抗剤あるいはレニン-アンジオテンシン系
阻害剤と併用投与したところ、いずれも安定した降圧効果
が得られた9)。
副作用(臨床検査値異常を含む)は368例中71例(19.39%) に
認められ、主な副作用は血清カリウム値上昇25例(6.8%) 、
高尿酸血症7例(1.9%) 、貧血6例(1.6%) 、肝機能異常6例
(1.6%)、腎機能障害5例(1.4%)等であった。

17.1.4 国内第四相試験(由度高血圧症)
帳度高血圧症患者(20例) を対象に、エサキセレノン2.5 一
5mg(2.5mgより開始)を1日1回8週間投与したところ、安
定 した降圧効果が得られた%。
副作用(臨床検査値異常を含む)は20例中2例(10.0%) に尋
められ、血清カリウム値上昇が2例(10.0%)であった。