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資料1-3 ヨウ化カリウム製剤とミネラルコルチコイド受容体拮抗薬2剤(エサキセレノン、エプレレノン)の電子化された添付文書一覧[13.1MB] (5 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_45738.html |
出典情報 | 薬事審議会 医薬品等安全対策部会安全対策調査会(令和6年度第9回 12/4)《厚生労働省》 |
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17.1.5 国内第四相試験 (中等度腎機能障害のある高血圧症)
中等度腎機能障害のある高血圧症患者(58例) を対象に、エ
サキセレノン1.25-5mg(1.25mgより開始)を、1日1回12
週間、レニン-アンジオテンシン系阻害剤と併用投与したと
ころ、安定した降圧効果が得られた。なお、血清カリウム
SMHあま
較して30%未満である場合に増量可能とした19。
副作用(臨床検査値異常を含むな)は58例中17例(29.3%) に
められ、主な副作用は血清カリウム値上昇5例(8.6%) 等で
あった。[7.2、9.2.2 参照]
17.1.6 国内第四相試験(アルプミン尿を有する2型糖尿病を伴う高
血圧症)
アルブミン尿を有する2型糖尿病を伴う高血圧症患者(51
例) を対象に、エサキセレノン1.25-5mg(1.25mgより開
始)を、1日1回12週間、レニン-アンジオテンシン系阻害剤
は人ES
0にIN
0 の全 9 増量可能
した11) 。
副作用(臨床検査値異常を含むな)は51例中4例(7.8%) に認め
られ、主な副作用は血清カリウム値上昇3例(5.9%) 等で
あった。[7.2、9.1.1 参照]
17.1.7 国内第四相試験 (原発性アルドステロン症)
原発性アルドステロン症愚者(44例) を対象に、エサキセレ
ノン2.5-5mg(2.5mgより開始)を1日1回12週間投与した
ところ、安定した降圧効果が得られた1 。
副作用(臨床検査値異常を含むな)は44例中11例(25.0%) に麗
められ、主な副作用は血清カリウム値上昇2例(4.5%) 、
GFR減少2例(4.5%)等であった。
18. 薬効薬理
18.1 作用機序
エサキセレノンは非ステロイド構造を有するミネラルコルチ
コイド受容体ブロッカーであり、核内受容体であるミネラル
コルチコイド受容体に選択的に結合し、レニン-アンジオテン
シン系等により生成が促進される副腎皮質ホルモンのアルド
ステロンによるミネラルコルチコイド受容体の活性化を阻害
する。 過剰なミネラルコルチコイド受容体の活性化により
尿中ナトリウム及び水分の再吸収の促進などによる血圧上昇
が起こり、心臓、血管、腎臓などの組織障害を促進すること
が知られている。エサキセレノンはミネラルコルチコイド受
容体の活性化を抑制することで、降圧作用を発揮するものと
考えられる。
18.2 受容体結合の選択性
エサキセレノンは、ラット及びヒトのミネラルコルチコイド
受容体に結合しアルドステロンの結合及び受容体活性化を阻
実した。 一訪でダルココルチコイド受容体等、他のステロイ
ドホルモン受容体に対する親和性を示さず、それぞれの特異
的リガンドによる受容体活性化を阻害 しなかった。またミネ
IreりJa
受容体に対する活性化能は認められなかった。
18.3 ミネラルコルチコイド 旧作
18.3.1 アルドステロンによる尿中ナトリウム/カリウム濃度比の低
下に対する作用
画副腎摘出ラットにアルドステロンを度下投与すると腎尿
細管のミネラルコルチコイド受容体が活性化さきれナトリウ
ム再吸収及びカリウム排潤が促進するため尿中ナトリウム/
カリウム濃度比が低下する。エサキセレノンの単回経口投
与は、アルドステロン投与による尿中ナトリウム/カリウム
濃度比の低下を抑制した。
18.3.2 尿中電解質に対する作用
カニクイザルの腎尿細管のミネラルコルチコイド受容体を
阻害するとナトリウム再吸収及びカリウム排湯が抑制され
尿中ナトリウム/カリウム濃度比が増加する。エサキセレノ
ンの単回経口投与は、尿中ナトリウム/カリウム濃度比を用
量依存的に増加した。
18.4 降圧作用
高血圧モデル動物(DOCA高血圧ラット、Dahl食塩感受性高
血圧ラット) において、エサキセレノン投与は用量依存的かつ
持続的な血圧上昇の抑制作用を示した!3 1
生
19. 有効成分に関する理化学的知見
一般名 : エサキセレノン(Esaxerenone)
化学名 : (5り-1-(2-Hydroxyethyl) -N-[4-(methanesulfonyl)
phenyl|-4-methyl-5-[2-(trifluoromethy)phenyl-
1打pyrrole-3-carboxamide
分子式 : Cz2HziFsN2O4S
分子量 : 466.47
性 状: 白色の粉末である。
構造式 :
LT
AI で
融 点: 187で
分配係数 : log D=3.4(pH7)
20. 取扱い上の注意
〈製剤共通?
20.1 ミネブロ錠1.25mg、ミネプブロ錠2.5mg、ミネブロOD錠
1.25mg及びミネブロOD錠2.5mgの錠剤表面には使用色素に
より、 黄色の斑点がみられることがある。ミネブロ錠5mg及
びミネプブロOD錠5mgの錠剤表面には使用色素により、赤人色
の斑点がみられることがある。
〈〇D錠〉
20.2 アルミピロー開封後は湿気を避けて保存すること
21. 承認条件
医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。
22. 包装
《ミネブロ錠1.25mg〉
(PTP) 100錠(10錠X10)
〈《ミネブロ錠2.5mg〉
(PTP) 100錠(10錠X10)
〈《ミネブロ錠5mg〉
(PTP) 100錠(10錠X10)
(ミネブロOD錠1.25mg〉
(PTP) 100錠(10錠X10)
〈ミネブロOPD錠2.5mg)
(PTP) 100錠(10錠X10)
〈ミネブロOPD錠5meg〉
(PTP) 100錠(10錠X10)
23. 主要文献
1) Kurata A, et al.: Adv Ther. 2019 : 36(7) : 1618-1627
2) 社内資料 : エサキセレノンOD錠5mgとエサキセレノン錠5mg
の生物学的同等性試験
3) Kato ML, et al. : Br Clin Pharmacol. 2018 : 84(8) :
1821-1829
4) Kurata A, et al. : Adv Ther. 2020 : 37(1) : 253-264
5) Kirigaya Y, et al. : BrJ Clin Pharmacol. 2020 : 86(10) :
2070-2079
6) Ito S, et al. : ] Hum Hypertens. 2019 : 33(7) : 542-551
7) Ito S, et al. : Hypertension. 2020 : 75(1) : 51-58
8) Rakugi H, et al. : Hypertens Res. 2019 : 42(12) : 1932-
1941
9) 楽木有実ほか : Prog Med. 2020 : 40(7) : 755-760
10) Ito S, et al. : Hypertens Res. 2021 : 44(5) : 489-497
間 Itoh H, et al. : Hypertens Res. 2019 : 42(10) : 1572-1581
12) Satoh F, et al. : Hypertens Res. 2021 : 44(4) : 464-472
13) Arai K, et al. : Pharmacol Exp Ther. 2016 : 358(3) :
っ48-557
14) Arai K, et al. : Eur」 Pharmacol. 2015 : 769 : 266-273
24. 文献請求先及び問い合わせ先
第一三共株式会社 製品情報センター
ェ103-8426 東京都中央区日本槍本町3-5-1
TEL : 0120-189-132
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中等度腎機能障害のある高血圧症患者(58例) を対象に、エ
サキセレノン1.25-5mg(1.25mgより開始)を、1日1回12
週間、レニン-アンジオテンシン系阻害剤と併用投与したと
ころ、安定した降圧効果が得られた。なお、血清カリウム
SMHあま
較して30%未満である場合に増量可能とした19。
副作用(臨床検査値異常を含むな)は58例中17例(29.3%) に
められ、主な副作用は血清カリウム値上昇5例(8.6%) 等で
あった。[7.2、9.2.2 参照]
17.1.6 国内第四相試験(アルプミン尿を有する2型糖尿病を伴う高
血圧症)
アルブミン尿を有する2型糖尿病を伴う高血圧症患者(51
例) を対象に、エサキセレノン1.25-5mg(1.25mgより開
始)を、1日1回12週間、レニン-アンジオテンシン系阻害剤
は人ES
0にIN
0 の全 9 増量可能
した11) 。
副作用(臨床検査値異常を含むな)は51例中4例(7.8%) に認め
られ、主な副作用は血清カリウム値上昇3例(5.9%) 等で
あった。[7.2、9.1.1 参照]
17.1.7 国内第四相試験 (原発性アルドステロン症)
原発性アルドステロン症愚者(44例) を対象に、エサキセレ
ノン2.5-5mg(2.5mgより開始)を1日1回12週間投与した
ところ、安定した降圧効果が得られた1 。
副作用(臨床検査値異常を含むな)は44例中11例(25.0%) に麗
められ、主な副作用は血清カリウム値上昇2例(4.5%) 、
GFR減少2例(4.5%)等であった。
18. 薬効薬理
18.1 作用機序
エサキセレノンは非ステロイド構造を有するミネラルコルチ
コイド受容体ブロッカーであり、核内受容体であるミネラル
コルチコイド受容体に選択的に結合し、レニン-アンジオテン
シン系等により生成が促進される副腎皮質ホルモンのアルド
ステロンによるミネラルコルチコイド受容体の活性化を阻害
する。 過剰なミネラルコルチコイド受容体の活性化により
尿中ナトリウム及び水分の再吸収の促進などによる血圧上昇
が起こり、心臓、血管、腎臓などの組織障害を促進すること
が知られている。エサキセレノンはミネラルコルチコイド受
容体の活性化を抑制することで、降圧作用を発揮するものと
考えられる。
18.2 受容体結合の選択性
エサキセレノンは、ラット及びヒトのミネラルコルチコイド
受容体に結合しアルドステロンの結合及び受容体活性化を阻
実した。 一訪でダルココルチコイド受容体等、他のステロイ
ドホルモン受容体に対する親和性を示さず、それぞれの特異
的リガンドによる受容体活性化を阻害 しなかった。またミネ
IreりJa
受容体に対する活性化能は認められなかった。
18.3 ミネラルコルチコイド 旧作
18.3.1 アルドステロンによる尿中ナトリウム/カリウム濃度比の低
下に対する作用
画副腎摘出ラットにアルドステロンを度下投与すると腎尿
細管のミネラルコルチコイド受容体が活性化さきれナトリウ
ム再吸収及びカリウム排潤が促進するため尿中ナトリウム/
カリウム濃度比が低下する。エサキセレノンの単回経口投
与は、アルドステロン投与による尿中ナトリウム/カリウム
濃度比の低下を抑制した。
18.3.2 尿中電解質に対する作用
カニクイザルの腎尿細管のミネラルコルチコイド受容体を
阻害するとナトリウム再吸収及びカリウム排湯が抑制され
尿中ナトリウム/カリウム濃度比が増加する。エサキセレノ
ンの単回経口投与は、尿中ナトリウム/カリウム濃度比を用
量依存的に増加した。
18.4 降圧作用
高血圧モデル動物(DOCA高血圧ラット、Dahl食塩感受性高
血圧ラット) において、エサキセレノン投与は用量依存的かつ
持続的な血圧上昇の抑制作用を示した!3 1
生
19. 有効成分に関する理化学的知見
一般名 : エサキセレノン(Esaxerenone)
化学名 : (5り-1-(2-Hydroxyethyl) -N-[4-(methanesulfonyl)
phenyl|-4-methyl-5-[2-(trifluoromethy)phenyl-
1打pyrrole-3-carboxamide
分子式 : Cz2HziFsN2O4S
分子量 : 466.47
性 状: 白色の粉末である。
構造式 :
LT
AI で
融 点: 187で
分配係数 : log D=3.4(pH7)
20. 取扱い上の注意
〈製剤共通?
20.1 ミネブロ錠1.25mg、ミネプブロ錠2.5mg、ミネブロOD錠
1.25mg及びミネブロOD錠2.5mgの錠剤表面には使用色素に
より、 黄色の斑点がみられることがある。ミネブロ錠5mg及
びミネプブロOD錠5mgの錠剤表面には使用色素により、赤人色
の斑点がみられることがある。
〈〇D錠〉
20.2 アルミピロー開封後は湿気を避けて保存すること
21. 承認条件
医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。
22. 包装
《ミネブロ錠1.25mg〉
(PTP) 100錠(10錠X10)
〈《ミネブロ錠2.5mg〉
(PTP) 100錠(10錠X10)
〈《ミネブロ錠5mg〉
(PTP) 100錠(10錠X10)
(ミネブロOD錠1.25mg〉
(PTP) 100錠(10錠X10)
〈ミネブロOPD錠2.5mg)
(PTP) 100錠(10錠X10)
〈ミネブロOPD錠5meg〉
(PTP) 100錠(10錠X10)
23. 主要文献
1) Kurata A, et al.: Adv Ther. 2019 : 36(7) : 1618-1627
2) 社内資料 : エサキセレノンOD錠5mgとエサキセレノン錠5mg
の生物学的同等性試験
3) Kato ML, et al. : Br Clin Pharmacol. 2018 : 84(8) :
1821-1829
4) Kurata A, et al. : Adv Ther. 2020 : 37(1) : 253-264
5) Kirigaya Y, et al. : BrJ Clin Pharmacol. 2020 : 86(10) :
2070-2079
6) Ito S, et al. : ] Hum Hypertens. 2019 : 33(7) : 542-551
7) Ito S, et al. : Hypertension. 2020 : 75(1) : 51-58
8) Rakugi H, et al. : Hypertens Res. 2019 : 42(12) : 1932-
1941
9) 楽木有実ほか : Prog Med. 2020 : 40(7) : 755-760
10) Ito S, et al. : Hypertens Res. 2021 : 44(5) : 489-497
間 Itoh H, et al. : Hypertens Res. 2019 : 42(10) : 1572-1581
12) Satoh F, et al. : Hypertens Res. 2021 : 44(4) : 464-472
13) Arai K, et al. : Pharmacol Exp Ther. 2016 : 358(3) :
っ48-557
14) Arai K, et al. : Eur」 Pharmacol. 2015 : 769 : 266-273
24. 文献請求先及び問い合わせ先
第一三共株式会社 製品情報センター
ェ103-8426 東京都中央区日本槍本町3-5-1
TEL : 0120-189-132
5 / 21