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資料1-1 これまでのヒアリング等を踏まえた論点の整理について (31 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_46445.html
出典情報 妊娠・出産・産後における妊産婦等の支援策等に関する検討会(第6回 12/11)《厚生労働省》
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第5回までの検討会における主なご意見
◆「出産なび」について


「出産なび」により、出産費用の見える化が推進され、出産を希望による人にとって情報を入手しやすくなったと考える。



「出産なび」は産科医療機関の96%がしており、まだ公開されたばかりであることから、「出産なび」により妊産婦の行動がどう変わっていく
のかをしっかり優先して検証して、正常分娩の保険適用の議論で引き続き話していければと考えている。



出産費用だけでなく、妊娠時や産後の支援においても実態の把握を行い、見える化をした上で、費用負担とのバランスの観点からも検討が必
要ではないか。



今後議論を行うに当たっては、見える化は極めて重要。その上で、保険適用範囲や負担の在り方、また、異常分娩の定義の明確化等、様々な論
点について議論をして、さらには妊婦の方の経済的負担の軽減にいかにつなげていくかということが極めて重要である。



出産費用について、従来から大きな地域格差が存在すること、また分娩機関ごとの費用内訳がよく分からないということを伝えている。直近
の「出産なび」において一定の情報は示されているが、まだ見える化は不十分。公的な保険制度の対象とするかどうかを議論するにあたり、よ
り詳細なデータを提示して、地域格差とその要因等を明らかにすることは必須であり、検討のスタートラインとすべきだと考える。



「出産なび」により、地域にどのような分娩施設があるのかという点については見える化ができたと考えている。しかし、これだけではどのよ
うな提供内容があって、その内容に対する費用が幾らなのかといった詳細までは分からない。



「出産なび」の引き続き周知を図るとともに、アンケート調査やユーザーの声を踏まえて、掲載内容などさらなる工夫が必要である。



「出産なび」がいろいろな視点で使えるようなサイトにしていくために、項目を増やして充実してほしい。

◆出産に対する多様な妊産婦のニーズへの対応について


妊産婦の方のヒアリングからも、また自分自身の出産の時を思い出しても、分娩施設から出産に当たっての提供内容をパッケージで示される
だけで、その中の詳細は個別に選択できなかったことを考えると、選択肢があるようでないような状況なのかなと感じた。



2022年で分娩を取り扱っている助産所は全国に338件。そこでの出生数は、2022年で4,055人。助産所は家庭的な環境の中で、安心し
てきめの細かい、一人一人に合わせた妊娠期から育児期までの継続的な助産ケアを行うことが可能。また、助産所は必要な医療機器や設備
を備え、エビデンスに基づいた助産ケアを行える実践能力と環境を整備し、緊急時の連携体制を確保している。



帝王切開についての情報提供が不足している可能性がある。様々な理由で帝王切開を予定的に、あるいは緊急で行うことがあると思うが、そ
の点に関する情報が足りていないのではないか。



継続ケア、陣痛時の寄り添い、そして立会い出産の重要性というのが指摘できる。産前から同じ担当者による伴走型の継続ケアが望ましいと
いうこと、声をかけるなどの寄り添いが必要であるということ、家族が一緒に赤ちゃんを迎えられる分娩環境が求められるということ、これら
がポジティブな出産体験と関連しており、医療介入が減っているということも示されている。
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