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資料1-1 これまでのヒアリング等を踏まえた論点の整理について (32 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_46445.html
出典情報 妊娠・出産・産後における妊産婦等の支援策等に関する検討会(第6回 12/11)《厚生労働省》
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第5回までの検討会における主なご意見
◆出産に対する多様な妊産婦のニーズへの対応について(続き)


昨今、非常に無痛分娩のニーズは高まっていると感じている。かくいう私も1人目は自然分娩で産んだが、あまりの痛さに耐えられず、2人目
を産むなら絶対無痛分娩と決めていた。しかし、結局いざ陣痛が始まったら、このまま産んだほうが早いと先生に言われ、2人目も自然分娩で
産んだのだが、いざとなったら無痛分娩ができるという安心感があったからこそ、陣痛への恐怖などに耐えられたように思う。



無痛分娩の説明会や勉強会が病院主催であったのがありがたかった。



無痛分娩でも多少なり手出しが減ればうれしい。



無痛分娩を保険化すべきかという問題はある。適応に基づく無痛分娩と希望による無痛分娩。その希望の部分をどれだけ扱うか。



無痛分娩の率が上昇しているだけではなく、分娩数が減少し続けているにもかかわらず、無痛分娩の件数は増加を続けている。一方で、都道
府県別に無痛分娩数の推移を見ると、大都市圏を中心に多くの都道府県で無痛分娩率が上昇しているが、無痛分娩が受けられない県も複数
ある。



硬膜外無痛分娩が日本で進んでいない理由について、文化的なものやソーシャルプレッシャー、提供側が提供できなかったために情報提供も
してこなかったことが、日本の低い無痛分娩率につながっていったのではないか。



妊婦がニーズに応じて夜間・休日でも無痛分娩を含む分娩方法やサービスの選択ができるように、施設の充実、また夜間・休日等でも希望の
分娩方法が受けられるような医療体制の整備を進めてほしい。



第1子は無痛をポイントに探し、費用の面で比較的安価だった病院を選んだ。そのとき、あまりにも自分で情報が取れずすごく後悔の気持ちが
残り、それで自分なりにいろいろと調べた結果、助産院でフォローをいただきながら出産したいと思い、第2子は助産院で出産した。



病院出産に限定して、硬膜外麻酔の有無によって出産直後の気持ちというのを集計したところ、硬膜外麻酔の場合には、産んだという実感が
なかった、赤ちゃんの容体が気になったというところが高くなっており、痛みのコントロール自体を否定しないが、硬膜外麻酔のときの説明の
仕方、選択の仕方、出産ケアの在り方など、改善できる点があるのではないか。



無痛分娩以外の産痛緩和ケアについて、WHOの『ポジティブな出産経験のための分娩期ケア』の中で、痛みの緩和を目的としたケアは、硬膜
外麻酔以外にも幾つか推奨されている。私も実際に陣痛のときに、マッサージや足浴などを受けたが、このような産痛緩和ケアは、出産後の
エステなどと分けて議論する必要があるのではないか。



助産師が施設で行っている産痛緩和は、主なものとして、妊産婦さんが安心する関わり。必要な説明をしっかりするということは大前提とし
て、それ以外に姿勢の工夫、温罨法、マッサージといったものがあり、一定の産痛が緩和できるというエビデンスもある。
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