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参考資料3 令和5年度厚生労働行政推進調査事業費補助金(厚生労働科学特別研究事業)「日本専門医機構における医師専門研修シーリングによる医師偏在対策の効果検証」総括研究報告書 (7 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_46922.html |
出典情報 | 医道審議会 医師分科会 医師専門研修部会(令和6年度第3回 12/13)《厚生労働省》 |
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いずれかの段階が勤務地と異なる都道府
県となっているものを含めて整理すると、卒
業大学所在地と同一都道府県で勤務する者
は約 51%、初期研修地と同一都道府県で勤務
する者は約 66%、専門研修地と同一都道府県
で勤務する者は約 80%となった。専門研修地
と勤務地が同一のものの割合が最も高かっ
た。また、専門研修段階から研修地を変更し
た専攻医の勤務地と勤務先の一致は約 10%
であり、専門研修段階への介入による地域定
着効果は限定的にみられた(表 4)。
◼
専門研修地
採用年
2020
2021
2022
⑧
⑤
2023
②
③
①
⑦
◼
④
表 5
⑥
◼
卒業大学所在地
卒業大学
初期研修
専門研修
○
○
○
1389
40.6%
②
×
○
○
743
21.7%
③
○
×
○
257
7.5%
④
○
○
×
33
1.0%
⑤
×
×
○
344
10.1%
⑥
×
○
×
85
2.5%
⑦
○
×
×
59
1.7%
⑧
×
×
×
507
14.8%
3417
100.0%
合計
人数
採用者数
前年
当年
あり
あり
1881
1754
-127
あり
なし
1261
1440
179
なし
あり
719
585
-134
なし
なし
13369
14245
876
あり
あり
2220
2184
-36
あり
なし
119
159
40
なし
あり
344
270
-74
なし
なし
15341
15389
48
あり
あり
2378
2476
98
あり
なし
76
86
10
なし
あり
-
-
-
なし
なし
15548
16235
687
あり
あり
2476
2459
-17
あり
なし
-
-
-
なし
あり
-
-
-
なし
なし
16321
16111
-210
前年
当年
変化数
シーリングの設定状況別に見た専門研
修採用者数の変化
次に、シーリングのある診療科とシーリン
グのない診療科のそれぞれについて、医師多
数県、医師中程度県、医師少数県における採
用者数の推移を確認した。
確認の結果、シーリングのある診療科では、
医師多数県における採用数が抑制され、医師
少数県及び医師中程度県における採用者数
が増加していることが窺われた。
初期研修地
①
シーリング設定
%
130.0
○:就業都道府県と同一都道府県
125.0
×:就業都道府県と異なる都道府県で実施
120.0
卒業大学所在地で勤務(①+③+④+⑦)
50.8%
115.0
初期研修地で勤務(①+②+④+⑥)
65.8%
110.0
専門研修地で勤務(①+②+③+⑤)
79.9%
105.0
100.0
表 4
卒業大学所在地、初期研修地、専門研
修地と勤務地の一致状況
95.0
90.0
2018
2019
医師少数県
⑤シーリング設定が専門研修プログラム採
用者数に与えた影響の確認
シーリングのない状態からシーリングが
新たに設定された際の採用者抑制効果を確
認した。前年にシーリング設定がなく、当年、
新規にシーリング設定された都道府県・領域
での採用者数は前年採用者数と比較して減
少していたことを確認した(表 5)。
- 7 -
2020
2021
医師中程度県
2022
2023
医師多数県
医 師 多数 県
東京都、石川県、滋賀県、京都府、大阪府、和歌山県、鳥取
県、岡山県、徳島県、香川県、高知県、福岡県、佐賀県、長
崎 県 、熊 本 県 、 沖 縄 県
医 師 中程 度 県 北 海 道 、 宮 城 県 、 神 奈 川 県 、 富 山 県 、 福 井 県 、 山 梨 県 、 愛 知
県、兵庫県、奈良県、島根県、広島県、山口県、愛媛県、大
分 県 、鹿 児 島 県
医 師 少数 県
青 森 県、岩 手 県、秋 田県、山 形 県、福 島 県、茨城 県、栃 木 県、
群 馬 県、埼 玉 県、千 葉県、新 潟 県、長 野 県、岐阜 県、静 岡 県、
三 重 県、 宮 崎 県
図 2 シーリングのある診療科における採用
者数推移(2018 年=100 として表示)
県となっているものを含めて整理すると、卒
業大学所在地と同一都道府県で勤務する者
は約 51%、初期研修地と同一都道府県で勤務
する者は約 66%、専門研修地と同一都道府県
で勤務する者は約 80%となった。専門研修地
と勤務地が同一のものの割合が最も高かっ
た。また、専門研修段階から研修地を変更し
た専攻医の勤務地と勤務先の一致は約 10%
であり、専門研修段階への介入による地域定
着効果は限定的にみられた(表 4)。
◼
専門研修地
採用年
2020
2021
2022
⑧
⑤
2023
②
③
①
⑦
◼
④
表 5
⑥
◼
卒業大学所在地
卒業大学
初期研修
専門研修
○
○
○
1389
40.6%
②
×
○
○
743
21.7%
③
○
×
○
257
7.5%
④
○
○
×
33
1.0%
⑤
×
×
○
344
10.1%
⑥
×
○
×
85
2.5%
⑦
○
×
×
59
1.7%
⑧
×
×
×
507
14.8%
3417
100.0%
合計
人数
採用者数
前年
当年
あり
あり
1881
1754
-127
あり
なし
1261
1440
179
なし
あり
719
585
-134
なし
なし
13369
14245
876
あり
あり
2220
2184
-36
あり
なし
119
159
40
なし
あり
344
270
-74
なし
なし
15341
15389
48
あり
あり
2378
2476
98
あり
なし
76
86
10
なし
あり
-
-
-
なし
なし
15548
16235
687
あり
あり
2476
2459
-17
あり
なし
-
-
-
なし
あり
-
-
-
なし
なし
16321
16111
-210
前年
当年
変化数
シーリングの設定状況別に見た専門研
修採用者数の変化
次に、シーリングのある診療科とシーリン
グのない診療科のそれぞれについて、医師多
数県、医師中程度県、医師少数県における採
用者数の推移を確認した。
確認の結果、シーリングのある診療科では、
医師多数県における採用数が抑制され、医師
少数県及び医師中程度県における採用者数
が増加していることが窺われた。
初期研修地
①
シーリング設定
%
130.0
○:就業都道府県と同一都道府県
125.0
×:就業都道府県と異なる都道府県で実施
120.0
卒業大学所在地で勤務(①+③+④+⑦)
50.8%
115.0
初期研修地で勤務(①+②+④+⑥)
65.8%
110.0
専門研修地で勤務(①+②+③+⑤)
79.9%
105.0
100.0
表 4
卒業大学所在地、初期研修地、専門研
修地と勤務地の一致状況
95.0
90.0
2018
2019
医師少数県
⑤シーリング設定が専門研修プログラム採
用者数に与えた影響の確認
シーリングのない状態からシーリングが
新たに設定された際の採用者抑制効果を確
認した。前年にシーリング設定がなく、当年、
新規にシーリング設定された都道府県・領域
での採用者数は前年採用者数と比較して減
少していたことを確認した(表 5)。
- 7 -
2020
2021
医師中程度県
2022
2023
医師多数県
医 師 多数 県
東京都、石川県、滋賀県、京都府、大阪府、和歌山県、鳥取
県、岡山県、徳島県、香川県、高知県、福岡県、佐賀県、長
崎 県 、熊 本 県 、 沖 縄 県
医 師 中程 度 県 北 海 道 、 宮 城 県 、 神 奈 川 県 、 富 山 県 、 福 井 県 、 山 梨 県 、 愛 知
県、兵庫県、奈良県、島根県、広島県、山口県、愛媛県、大
分 県 、鹿 児 島 県
医 師 少数 県
青 森 県、岩 手 県、秋 田県、山 形 県、福 島 県、茨城 県、栃 木 県、
群 馬 県、埼 玉 県、千 葉県、新 潟 県、長 野 県、岐阜 県、静 岡 県、
三 重 県、 宮 崎 県
図 2 シーリングのある診療科における採用
者数推移(2018 年=100 として表示)