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参考資料3 令和5年度厚生労働行政推進調査事業費補助金(厚生労働科学特別研究事業)「日本専門医機構における医師専門研修シーリングによる医師偏在対策の効果検証」総括研究報告書 (9 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_46922.html |
出典情報 | 医道審議会 医師分科会 医師専門研修部会(令和6年度第3回 12/13)《厚生労働省》 |
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2 アンケート調査の結果
(1)専攻医調査
アンケート調査の有効回答数は 15,857 件
で、有効回答率は 46.3%(15,857 名/36,427
名)であった。
本調査で明らかとなった主な点は以下の
とおりである(詳細は補足資料 1 に記載)。
専門研修プログラムの専攻領域を決めた
時期については、半数近くの専攻医が「臨床
研修 2 年目」であったが、領域によって、決
めた時期に特徴がみられた。具体的には、小
児科では「医学部入学前」、外科、産婦人科、
脳神経外科では「医学部後半(臨床実習開始
後)」の割合が他の領域 と比較して相対的に
高かった。
専門研修プログラムの募集定員枠がなく、
各病院の試験や内定も不要で自由にプログ
ラムを選べた場合(以下、
「制約がない場合」
という。)、今とは異なる都道府県を希望した
という割合は全体の 13.5%であった。一方、
今と異なる基本領域を希望したという割合
は 7.1%であった。
制約がなければ今とは異なる基本領域を
希望した専攻医が 1,118 人であるのに対し、
今とは異なる都道府県を希望した専攻医が
2,137 人と、今とは異なる都道府県を希望し
たという専攻医が多かった。なお、都道府県
と基本領域のいずれも今とは異なるところ
を希望した専攻医は 649 人で全体の 4.1%で
あった(表 6)。
専攻領域(19基本領域)の変更
はい
都道府県 はい
の変更
いいえ
わからない
計
表 6
いいえ
計
わからない
649
1,126
362
4.1%
7.1%
2.3%
13.5%
334
9,854
839
11,027
2.1%
62.1%
5.3%
69.5%
135
1,062
1,496
2,693
0.9%
6.7%
9.4%
17.0%
1,118
12,042
2,697
15,857
7.1%
75.9%
17.0%
100.0%
2,137
制約がなければ今とは異なる都道府
県・基本領域を希望したか
制約がなければ今とは異なる都道府県を
希望した専攻医 2,137 人が、もともと希望し
ていた都道府県としては、東京都、神奈川県、
大阪府、兵庫県、京都府、福岡県が多かった。
制約がなければ東京都での専門研修を希望
したが、現在異なる都道府県で専門研修を受
けている専攻医は 856 人と該当者の 4 割を占
め特に多かった。
- 9 -
制約がなければ今とは異なる基本領域を
希望した専攻医 1,118 人が、もともと希望し
ていた基本領域としては、内科が 189 人で最
も多く、次いで外科が 109 人であった。制約
がなければ内科を希望したという 189 人のう
ち、現在の領域が総合診療という専攻医が 33
人で最も多く、次いで精神科が 23 人であっ
た。制約がなければ今とは異なる基本領域を
希望した専攻医においては、基本領域を変更
した最大の理由として「定員が厳しいから/
採用試験で受からなかったから」を挙げた専
攻医は 9.9%であった。特にこの割合が高か
ったのは病理希望者(30.8%)、麻酔科希望者
(16.9%)、耳鼻咽喉科希望者(16.0%)であ
った。
現在の専門研修プログラムの基本領域を
選択した理由としては、全体でみると「やり
がいを感じるから」
(62.6%)が最も多く、次
いで「将来にわたって専門性を維持しやすい
から」
(36.6%)であるが、基本領域によって、
最も多かった選択理由は異なる結果となっ
た。具体的には、他の領域の中にも「やりが
いを感じるから」が最も多かったところはあ
るが、小児科(86.0%)、産婦人科(81.5%)、
外科(77.7%)、脳神経外科(75.8%)では 7
割強~8 割強でこの割合が特に高かった。皮
膚科(52.7%)、放射線科(61.9%)、麻酔科
(59.7%)、病理(53.4%)、臨床検査(51.0%)、
リハビリテーション科(62.8%)では「ワー
クライフバランスの確保ができるから」が最
も多かった。
現在の都道府県を選択した理由としては、
「出身地の都道府県だから」が 32.1%で最も
多く、次いで「自分の希望に最も沿った医療
機関・プログラムがあるから」
(31.3%)、
「出
身大学のある都道府県だから」
(31.1%)であ
った。また、
「地域枠・奨学金返還免除要件等
で従事要件として指定された都道府県だか
ら」が 9.0%であった。
専門研修プログラムを選択する上で重要
なこととしては、全体では「専門研修プログ
ラムの内容が充実していること」
(48.6%)が
最も多く、次いで「優れた指導者がいること」
(41.7%)、
「豊富な症例実績があること(量・
質)」(27.1%)であった。しかし、重視する
内容の詳細は性別や基本領域等によって異
なる傾向がみられた。具体的には、男女とも
に「専門研修プログラムの内容が充実してい
ること」
「優れた指導者がいること」が重要と
回答した割合は高いが、女性では男性と比較
(1)専攻医調査
アンケート調査の有効回答数は 15,857 件
で、有効回答率は 46.3%(15,857 名/36,427
名)であった。
本調査で明らかとなった主な点は以下の
とおりである(詳細は補足資料 1 に記載)。
専門研修プログラムの専攻領域を決めた
時期については、半数近くの専攻医が「臨床
研修 2 年目」であったが、領域によって、決
めた時期に特徴がみられた。具体的には、小
児科では「医学部入学前」、外科、産婦人科、
脳神経外科では「医学部後半(臨床実習開始
後)」の割合が他の領域 と比較して相対的に
高かった。
専門研修プログラムの募集定員枠がなく、
各病院の試験や内定も不要で自由にプログ
ラムを選べた場合(以下、
「制約がない場合」
という。)、今とは異なる都道府県を希望した
という割合は全体の 13.5%であった。一方、
今と異なる基本領域を希望したという割合
は 7.1%であった。
制約がなければ今とは異なる基本領域を
希望した専攻医が 1,118 人であるのに対し、
今とは異なる都道府県を希望した専攻医が
2,137 人と、今とは異なる都道府県を希望し
たという専攻医が多かった。なお、都道府県
と基本領域のいずれも今とは異なるところ
を希望した専攻医は 649 人で全体の 4.1%で
あった(表 6)。
専攻領域(19基本領域)の変更
はい
都道府県 はい
の変更
いいえ
わからない
計
表 6
いいえ
計
わからない
649
1,126
362
4.1%
7.1%
2.3%
13.5%
334
9,854
839
11,027
2.1%
62.1%
5.3%
69.5%
135
1,062
1,496
2,693
0.9%
6.7%
9.4%
17.0%
1,118
12,042
2,697
15,857
7.1%
75.9%
17.0%
100.0%
2,137
制約がなければ今とは異なる都道府
県・基本領域を希望したか
制約がなければ今とは異なる都道府県を
希望した専攻医 2,137 人が、もともと希望し
ていた都道府県としては、東京都、神奈川県、
大阪府、兵庫県、京都府、福岡県が多かった。
制約がなければ東京都での専門研修を希望
したが、現在異なる都道府県で専門研修を受
けている専攻医は 856 人と該当者の 4 割を占
め特に多かった。
- 9 -
制約がなければ今とは異なる基本領域を
希望した専攻医 1,118 人が、もともと希望し
ていた基本領域としては、内科が 189 人で最
も多く、次いで外科が 109 人であった。制約
がなければ内科を希望したという 189 人のう
ち、現在の領域が総合診療という専攻医が 33
人で最も多く、次いで精神科が 23 人であっ
た。制約がなければ今とは異なる基本領域を
希望した専攻医においては、基本領域を変更
した最大の理由として「定員が厳しいから/
採用試験で受からなかったから」を挙げた専
攻医は 9.9%であった。特にこの割合が高か
ったのは病理希望者(30.8%)、麻酔科希望者
(16.9%)、耳鼻咽喉科希望者(16.0%)であ
った。
現在の専門研修プログラムの基本領域を
選択した理由としては、全体でみると「やり
がいを感じるから」
(62.6%)が最も多く、次
いで「将来にわたって専門性を維持しやすい
から」
(36.6%)であるが、基本領域によって、
最も多かった選択理由は異なる結果となっ
た。具体的には、他の領域の中にも「やりが
いを感じるから」が最も多かったところはあ
るが、小児科(86.0%)、産婦人科(81.5%)、
外科(77.7%)、脳神経外科(75.8%)では 7
割強~8 割強でこの割合が特に高かった。皮
膚科(52.7%)、放射線科(61.9%)、麻酔科
(59.7%)、病理(53.4%)、臨床検査(51.0%)、
リハビリテーション科(62.8%)では「ワー
クライフバランスの確保ができるから」が最
も多かった。
現在の都道府県を選択した理由としては、
「出身地の都道府県だから」が 32.1%で最も
多く、次いで「自分の希望に最も沿った医療
機関・プログラムがあるから」
(31.3%)、
「出
身大学のある都道府県だから」
(31.1%)であ
った。また、
「地域枠・奨学金返還免除要件等
で従事要件として指定された都道府県だか
ら」が 9.0%であった。
専門研修プログラムを選択する上で重要
なこととしては、全体では「専門研修プログ
ラムの内容が充実していること」
(48.6%)が
最も多く、次いで「優れた指導者がいること」
(41.7%)、
「豊富な症例実績があること(量・
質)」(27.1%)であった。しかし、重視する
内容の詳細は性別や基本領域等によって異
なる傾向がみられた。具体的には、男女とも
に「専門研修プログラムの内容が充実してい
ること」
「優れた指導者がいること」が重要と
回答した割合は高いが、女性では男性と比較