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資料1-2 早期導入を要望する医療機器等に関する要望書【No.2024-2】 (6 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_54222.html |
出典情報 | 医療ニーズの高い医療機器等の早期導入に関する検討会(第39回 3/12)《厚生労働省》 |
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(別添様式1)
メリズムの検出が必須である(論文 3)。レシピエントキメリズムを早期に検出できれば、次の対処として
ドナーリンパ球輸注や再移植の準備、分子標的がある場合は分子標的薬の投与などを行うことができる。
一方、移植片機能低下の診断には、レシピエントキメリズムよりもドナーキメリズムが優位であることが
根拠となる。移植片機能低下の場合、免疫抑制剤の用量調節で改善する場合があり、無効の場合は再移植
の方針となる(論文 3、4)。レシピエントキメリズムとドナーキメリズムが混在する混合キメラは二次性生
着不全の危険因子となるため、造血回復例であっても生着確認のキメリズム解析は必須である。近年、わ
が国で多く施行されているさい帯血移植および HLA 半合致移植は特に生着不全の危険性が高い。このため、
生着不全診断のためのキメリズム解析の必要性は益々高まっている。
表. キメリズム解析(モニタリング)が必要な状況
状況
移植後の期間
定義
キメリズム
対処
生着
2 週〜6 週
好中球数≧500/µL
ドナー>レシピエント
経過観察
その後経過良好ならば、
レシピエントキメリズム
は検出されなくなる
一次性
4 週(さい帯血
生着不全
移植では 6 週) 持続(移植後回復せず) (移植片拒絶 または 移植片機能低下)
二次性
生着後 随時
生着不全
移植片拒絶
4 週(さい帯血
好中球数<500/µL が
好中球数<500/µL への
原因による
低下
(移植片拒絶 または 移植片機能低下)
移植した造血幹細胞の
レシピエントキメリズム
移植では 6 週) 生着が認められない
以降、随時
原因による
再移植
優位
(主に免疫学的な拒絶
反応による)
移植片機能
4 週(さい帯血
好中球数>500/µL を満
ドナーキメリズム優位
低下
移植では 6 週) たす回復が認められな
用量調節、状況
以降、随時
により再移植
いが、認められる少数
免疫抑制剤の
の細胞はドナー由来で
ある
混合キメラ
生着後
ドナーとレシピエント
ドナー>レシピエント
免疫抑制剤減
の造血が混在している
ドナー≒レシピエント
量、ドナーリン
ドナー<レシピエント
パ球輸注、再発
それぞれの場合がある
高リスクでは
再移植
自己造血回復
2 週以降
血球数が回復している
レシピエントキメリズム
再移植
が、ドナー造血が認め
のみ
(良性疾患で
られない(免疫学的に
は状況による)
は移植片拒絶と同じだ
が、血球数は回復)
原疾患再発
随時
原疾患の腫瘍細胞が認
レシピエントキメリズム
ドナーリンパ
められる
の増加(1%以下の低比率
球輸注、化学療
6
メリズムの検出が必須である(論文 3)。レシピエントキメリズムを早期に検出できれば、次の対処として
ドナーリンパ球輸注や再移植の準備、分子標的がある場合は分子標的薬の投与などを行うことができる。
一方、移植片機能低下の診断には、レシピエントキメリズムよりもドナーキメリズムが優位であることが
根拠となる。移植片機能低下の場合、免疫抑制剤の用量調節で改善する場合があり、無効の場合は再移植
の方針となる(論文 3、4)。レシピエントキメリズムとドナーキメリズムが混在する混合キメラは二次性生
着不全の危険因子となるため、造血回復例であっても生着確認のキメリズム解析は必須である。近年、わ
が国で多く施行されているさい帯血移植および HLA 半合致移植は特に生着不全の危険性が高い。このため、
生着不全診断のためのキメリズム解析の必要性は益々高まっている。
表. キメリズム解析(モニタリング)が必要な状況
状況
移植後の期間
定義
キメリズム
対処
生着
2 週〜6 週
好中球数≧500/µL
ドナー>レシピエント
経過観察
その後経過良好ならば、
レシピエントキメリズム
は検出されなくなる
一次性
4 週(さい帯血
生着不全
移植では 6 週) 持続(移植後回復せず) (移植片拒絶 または 移植片機能低下)
二次性
生着後 随時
生着不全
移植片拒絶
4 週(さい帯血
好中球数<500/µL が
好中球数<500/µL への
原因による
低下
(移植片拒絶 または 移植片機能低下)
移植した造血幹細胞の
レシピエントキメリズム
移植では 6 週) 生着が認められない
以降、随時
原因による
再移植
優位
(主に免疫学的な拒絶
反応による)
移植片機能
4 週(さい帯血
好中球数>500/µL を満
ドナーキメリズム優位
低下
移植では 6 週) たす回復が認められな
用量調節、状況
以降、随時
により再移植
いが、認められる少数
免疫抑制剤の
の細胞はドナー由来で
ある
混合キメラ
生着後
ドナーとレシピエント
ドナー>レシピエント
免疫抑制剤減
の造血が混在している
ドナー≒レシピエント
量、ドナーリン
ドナー<レシピエント
パ球輸注、再発
それぞれの場合がある
高リスクでは
再移植
自己造血回復
2 週以降
血球数が回復している
レシピエントキメリズム
再移植
が、ドナー造血が認め
のみ
(良性疾患で
られない(免疫学的に
は状況による)
は移植片拒絶と同じだ
が、血球数は回復)
原疾患再発
随時
原疾患の腫瘍細胞が認
レシピエントキメリズム
ドナーリンパ
められる
の増加(1%以下の低比率
球輸注、化学療
6