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参考資料2 高病原性鳥インフルエンザウイルスA(H5N1)感染事例に関するリスクアセスメントと対応 (18 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_56908.html
出典情報 厚生科学審議会 新型インフルエンザ対策に関する小委員会(第23回 4/17)《厚生労働省》
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国立健康危機管理研究機構
高病原性鳥インフルエンザウイルス A(H5N1)感染事例に関するリスクアセスメントと対応

表 3. WHO、ECDC、CDC、UKHSA による HPAIV(H5N1)に関する状況のまとめとリスクアセスメント
WHO

ECDC

CDC

UKHSA

状況の
まとめ

・2020 年以降、多くの動物
で HPAIV(H5N1)感染事例
が発生しており、ヒトがウイル
スに曝露する機会が多い一方
でヒト感染例が少ない
・哺乳類やヒトへの適応に関
連するアミノ酸変異の報告は
限定的である

・全世界的に野鳥、家きんで
の HPAIV(H5N1)の蔓延の
一方で、ヒト感染例は少数で
ある
・哺乳類から検出されたウイ
ルスで PB2 の E627K 変異
がしばしば報告されるが、ヒト
への適応には関連しておら
ず、ヒトの上気道に感染する
能力は持たない

・英国における鳥類での
HPAIV(H5N1)感染事例は
増加しており、夏季に感染が
途絶える今までの季節性がな
くなってきている
・PB2 の E627K 変異は確
認されているが、
HPAIV(H5N1)の哺乳類へ
広く適応する能力の獲得は示
唆されていない
・ヒト-ヒト感染の証拠はない

リスク
アセスメント

・動物に曝露した場合、感染が
想定されるが、ヒトが感染す
る全体的な感染リスクは低い
・持続的なヒト-ヒト感染のリ
スクは低い
・発生地域からの渡航者が渡
航先で診断される可能性はあ
るが、その地域で蔓延する可
能性は低い

・2020 年以降の家きんや野
鳥、哺乳類での HPAIV
(H5N1)感染事例の発生の
増加にも関わらず、EU 圏内
で症候性のヒト感染例の報告
はない
・EU 圏内の哺乳類から収集
されたHPAIVでは、ヒトへの
適応に関連するアミノ酸変異
は同定されていない
・EU 圏外では重篤なヒト感染
例の報告があり、EU でも重
症例の発生は否定できない
・持続的なヒトーヒト感染は報
告されていない
・一般市民の感染リスクは低

・HPAIV(H5N1)に感染した
鳥類や哺乳類に職業的理由
等で曝露した人々で低~中リ
スクであるが、適切な防疫措
置下では感染はまれ

・HPAIV(H5N1)の感染リス
クは一般市民では低いが、仕
事、娯楽に関連して感染した
鳥類や哺乳類に接触した人は
感染リスクがより高くなる
・散発的なヒト症例が持続す
る可能性がある

・持続的かつ/または複数種
の哺乳類のアウトブレイク
・人獣共通感染症患者数の増
加、または人獣共通感染症へ
の曝露に関連した限定的な人
から人への伝播

(WHO. 2024b、ECDC. 2024d、CDC. 2024b、UKHSA. 2024)

©National Institute of Infectious Diseases, Tokyo, Japan, 2023-2024
©Japan Institute for Health Security, Tokyo, Japan, 2025
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