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別紙1 (18 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000205617_00042.html
出典情報 先進医療会議(第108回先進医療会議、第129回先進医療技術審査部会 3/3)《厚生労働省》
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先進医療会議事前評価構成員からの指摘事項に対する回答3
先進医療技術名: ラメルテオンを用いたせん妄発症抑制療法
令和4年 2 月 25 日
国立がん研究センター中央病院
精神腫瘍科
松岡 弘道
以下の点について検討し,必要に応じて関連書類についても修正してください.
1.指摘事項に対する回答1-1において、 「経口投与と経鼻胃管投与の投与経路の違
いは薬物動態に大きな影響を及ぼすことはない」と、投与経路についてはご回答をいた
だいております。他方で、消化管の切除・再建を伴う術式と、消化管を切除しない術式の
間では、消化管における薬物の吸収動態に差が生じるのではないかと考えられますが、
上記の観点において、術式間の差が無いとする根拠について、ご説明ください。
【回答】
消化管の切除・再建を伴う術式と、消化管を切除しない術式の間における、消化管にお
けるラメルテオンの吸収動態の差について、その薬物動態を検討したデータはなく明らかな
ことは分かっておらず、ご指摘の通りラメルテオンの Tmax 0.75 時間(ラメルテオン 添付文
書)などの吸収動態が変動する可能性は否定できません。一方で、本試験の主要な対象と
同じ 75 歳以上の胃切除術(Roux-en-Y 再建 63%を含む)を対象とした先行研究(Honda,
2020, Surg Today)において、ラメルテオンのせん妄発症抑制効果について有効性と安全性
が示されており、手術後のラメルテオンの吸収動態が術式によって一部変動しても、本試
験のアウトカムである「75 歳以上の、DSM-5 を用いて精神腫瘍医により診断される手術後
5 日間のせん妄の出現割合」が大きな影響を受ける可能性は低いと考えております。また
術式については解析時にラメルテオン群とプラセボ群を比較し、研究結果の一般化可能性
を検討いたします。
2.指摘事項に対する回答1-3において、 「研究事務局を置き患者登録を中心的に行う
国立がん研究センター中央病院では、手術日が手術の 5-9 日前に確定するため、症例
集積の実施可能性も考慮し、術前のラメルテオンの内服期間は手術 4-8 日間に設定致
しました。」とご回答いただいておりますが、内服期間を 4 日から 8 日まで幅を持たせて
も科学的に問題が無いとする根拠についてご説明ください。また、手術日がぎりぎりまで
決まらないという、施設の都合で投与期間が決められることは科学的に望ましくないの
でないでしょうか。

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