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別紙1 (19 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000205617_00042.html
出典情報 先進医療会議(第108回先進医療会議、第129回先進医療技術審査部会 3/3)《厚生労働省》
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【回答】
ラメルテオンを用いた予防介入は、以下の内服期間を設定した研究で効果が報告されて
おり、少なくとも 4 日以上が望ましいと考えられること、我々が実施した先行研究(Hatta, 2014,
JAMA Psychiatry, Hatta, 2019, J Clin Psychiatry)からは、総投与期間 7 日以上を担保するこ
とが重要であり、うち術前の最適な内服期間は明らかになっておりませんが可能な限り術前
の内服が望ましいと考えられることから、実施可能性も考慮し手術前の内服期間を 4 日から
8 日までと設定いたしました。本研究では手術当日と翌日の内服中止を許容しておりますの
で、最短の総内服期間は 7 日間(術前 4 日間・術後 3 日間)となり、7 日間以上の内服期間
を確保しています。また、結果解析時に手術前 7 日間および 8 日間の試験薬内服を完遂し
た集団で感度分析を行い、結果の妥当性を担保致します(研究計画書 P34, 2.5.1)。
内服期間

有効性の結果

試験概要

文献

1

3 日(術前 1 日)

示されず

ランダム化比較試験

Oh, 2020, Am J Geriatr Psychiatry

2

4日

有効性あり

観察研究

Hokuto, 2020, PloS One

3

4.5 日(中央値)

有効性あり

ランダム化比較試験

Nishikimi, 2018, Crit Care Med

4

7日

有効性あり

ランダム化比較試験

Hatta, 2014, JAMA Psychiatry

5

7日

有効性あり

観察研究

Hatta, 2019, J Clin Psychiatry

6

7日

有効性あり

観察研究

Booka, 2017, Esophagus

7

7 日(術前 1 日)

示されず

ランダム化比較試験(人工心

Jaiswal, 2019, Crit Care Med

肺を用いる高侵襲手術、かつ
術後 ICFU のみ)
8

7日

傾 向 あ り

観察研究

(P=0.06)
9

8 日以上(術前 7 日)

有効性あり

Miyata, 2017, Interact Cardiovasc
Thorac Surg

単群介入試験

Honda, 2020, Surg Today

3.指摘事項に対する回答2-1において、「手術部位(頭頚部 17 名・食道 37 名・肝胆膵
34 名)によりせん妄の発症割合に違いはない」とご回答いただいております。
① これを他の術式まで同様であると拡大解釈する根拠について、ご説明ください。今
回はこの3部位の術式に限定して研究を行うべきではないでしょうか。
② 「せん妄陽性割合:開胸(5/13), 鏡視下(4/20), P>0.05, カイ二乗検定,
未公表)」という結果から、アプローチとして開胸と鏡視下のせん妄発症割合に
明らかな差はないと説明されておりますが、両群間のせん妄陽性割合は同等と結
論付けるには十分な科学的根拠ではないと考えます。両群間のせん妄陽性割合に
差が無いとご説明されるのであれば、より明確な科学的根拠をお示しください。
【回答】
① がん手術において、手術時間と独立してせん妄発症割合が高い手術部位は明らか
になっておらず、我々の先行研究において、特定の手術部位(頭頚部 17 名・食道 37

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