資料2-3 MID-NET・NDBの行政利活用の調査実施状況について[25.3MB] (108 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_33888.html |
出典情報 | 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会医薬品等安全対策部会(令和5年度第1回 6/29)《厚生労働省》 |
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・処方継続期間*3 の終了日
・アウトカムの発現日
・他群に属する医薬品の処方日
・データ期間中の最後の診療記録日
*3 1 つの処方期間(処方日+処方日数)とその後の処方日までの間隔が 30 日以内であれば、処方
は継続しているとみなした。また、最終の処方期間に、さらに 30 日を加えた日を、処方継続期
間の終了日とした。
解析項目
全体集団、サブグループ 1 及びサブグループ 2 を対象に、以下の指標を算出した。
曝露群及び対照群における発現率
対照群に対する曝露群の性・年齢調整ハザード比
上記の解析を、以下のとおりデータ期間を拡大しながら繰り返し実施しており、本概
要では 3 回目までの結果を含めている。なお、MID-NET®の利活用期間の範囲内で更
にデータ期間を拡大した解析を実施する予定である。
<データ期間>
1 回目:2016 年 1 月 1 日~2023 年 1 月 31 日
2 回目:2016 年 1 月 1 日~2023 年 2 月 28 日
3 回目:2016 年 1 月 1 日~2023 年 5 月 10 日
調査結果の概略
対象集団
データ期間(2016 年 1 月 1 日~2023 年 5 月 10 日)中にエンシトレルビル
が処方された患者は 12 人であり、モルヌピラビルが処方された患者は 2,239
人であった。
アウトカムの発現リスク
各群のアウトカム発現率は別紙のとおり。エンシトレルビルが処方された
すべての患者において、いずれのアウトカムの発現も認められなかった。
なお、アウトカムを発現した患者が 0 人であったため、対照群に対する曝露
群の性・年齢調整ハザード比は算出できなかった。
結果を踏まえた考察
エンシトレルビル処方患者において、安全性シグナルは認められなかった。なお、本
結果はモニタリング継続中の一時点の結果であり、本剤の安全性について引き続き
検討が必要である。
調査の留意事項
本調査は、医薬品と関連する可能性がある事象(シグナル)を速やかに把握する
目的で実施しており、患者背景を厳密に調整しておらず、探索的な調査であるた
め、シグナルが認められたことは、直ちにそれが医薬品の副作用であることを示
すものではなく、また、シグナルが認められなかったことが医薬品の安全性を示
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