-
2013年06月14日(金)
[白書] 平成72年には「1.3人の現役世代で1人の高齢者支える」肩車社会に
-
内閣府は6月14日に、平成25年版の高齢社会白書を公表した。白書は、平成24年度の(1)高齢化の状況(p13~p128参照)(2)高齢社会対策の実施状況(p129~p160参照)―の大きく2章で構成されている。
まず、(1)の「高齢化の状況」について見てみよう。
24年10月1日現在の我が国の総人口は1億2752万人。これに対し、65歳以上の高齢者人口は3079万人で、高齢化率は24.1%であった。「4人に1人が高齢者」という具合である&・・・
-
2013年06月13日(木)
[社会保障] 地域包括ケアや、医療・介護の給付範囲適正化などで議論続く
-
政府は6月13日に、社会保障制度改革国民会議を開催した。国民会議では、これまでに「議論の整理」を行っており、前回(6月10日)から医療・介護に関して2巡目の議論に入っている。
この日は、事務当局から、さらに議論すべき事項として(1)地域包括ケアシステム(2)健康の維持増進・疾病予防(3)医療給付の重点化(療養の範囲適正化等)(4)介護サービス範囲の適正化(5)年金制度―の5点が示された(p15~p16参照)。
・・・
-
2013年06月13日(木)
[行政改革] がん医療に携わる医師等への研修事業、抜本的な見直しを
-
厚生労働省は6月13日に、行政事業レビューを実施した。
行政事業レビューは、各府省が自律的に、予算要求の前にすべての事業について有用性等の点検を行い、次年度予算要求等にその結果を反映させる手続き。民主党政権下で開始され、政権が自民党に移ってからは初めて行われる。
今回は、厚労省が所管する施策のうち、(1)がん医療に携わる医師等に対する研修事業等(p4~p33参照)(2)工賃向上計画支援事業・・・
-
2013年06月13日(木)
[診療報酬] 看護必要度評価項目、7対1入院患者を適切に評価できるものへ
-
厚生労働省は6月13日に、診療報酬調査専門組織の「入院医療等の調査・評価分科会」を開催した。
この日は、(1)重症度・看護必要度(2)特殊疾患病棟等から療養病棟に転換した場合の経過措置―の2点が議題となった。
(1)の重症度・看護必要度の考え方は、ICU等の施設基準として以前から導入されているものの、大きく注目されるようになったのは、平成20年度改定で7対1一般病棟の施設基準に盛込まれるようになってからで・・・
-
2013年06月12日(水)
[介護] 移乗介助等、ロボット介護機器のプレス向け展示会を開催 経産省
-
経済産業省は6月12日に、「高齢化社会を支え、新しいものづくり産業を興すロボット介護機器のプレス向け展示会」を開催した。
これは、高齢者の自立促進、介護従事者の負担軽減に資するロボット介護機器の開発・導入を進めるための「ロボット介護機器開発導入促進事業」の第1次公募で選択された24事業者のうち、とくに早期に製品化が見込まれる開発中のロボット介護機器(9社)を展示したもの(p1~p2参照)。
新たな成長・・・
-
2013年06月12日(水)
[経営] 医療・福祉貸付、建設等で0.2~0.3、経営資金で0.1ポイント利率上げ
-
独立行政法人福祉医療機構は6月12日付で、医療貸付および福祉貸付の利率を変更した。
医療貸付利率表(固定金利)によると、全般に貸付利率は引上げられている。具体的には、次のとおりだ。
(1)病院の新築・増改築甲種(病床不足地域)・乙種(病床充足地域)の償還期間20年以内、さらに診療所の新築、増改築(甲種・乙種とも)では、前月より0.3ポイント引上げ(p1参照)。
(2)病院の新築・増改築乙種、介護老人保健・・・
-
2013年06月11日(火)
[看護] 24時間対応積極的に行う「機能強化型訪問看護ステーション」評価を
-
- 平成26年度診療報酬改定に関する要望書(6/11)《訪問看護推進連携会議》
- 発信元:訪問看護推進連携会議 カテゴリ: 診療報酬
要望項目は、次の4点(p1参照)。
(1)地域で看取りや24時間対応等を行い、地域の基幹的な役割を果たす「機能強化型訪問看護ステーション(仮称)」の評価
(2)退院後の円滑な在宅移行等を支えるため、訪問看護による・・・
-
2013年06月06日(木)
[医学研究] 2030年までに健康寿命と平均寿命の差縮小等目指した総合戦略を
-
内閣府は6月6日に、総合科学技術会議を開催した。この日は、科学技術イノベーション総合戦略とりまとめに向けた議論を行った。
戦略では、未曾有の少子高齢化や経済再生といった課題を克服するために、科学技術イノベーションの役割が増大していることを説明し、今回の戦略策定の意義をまず強調している(p3参照)(p5参照)(p23~p24参照)。
そのうえで、具体的な課題として、(1)クリーンで経済的なエネルギ・・・
-
2013年06月06日(木)
[介護保険] 定期巡回・随時対応型、未参入者は「夜間等対応が困難」と誤解
-
厚生労働省は6月6日に、社会保障審議会の介護保険部会を開催した。この日は、(1)在宅サービス(p27~p142参照)(2)施設サービス(p143~p190参照)(3)介護人材の確保(p191~p216参照)(4)認知症施策(p217~p251参照)―と幅広いテーマが議題となった。
(1)の在宅サービスについては、平成24年度の介護報酬改定等を受け、各種の「居宅サービス」と「地域密着型サービス」の現状がどうなっているかが、厚労省・・・
-
2013年05月31日(金)
[介護保険] 定期巡回・随時対応、1日の平均コール数は4.1回
-
厚生労働省は5月31日に、社会保障審議会・介護給付費分科会を開催した。この日は、(1)平成24年度・25年度の「介護従事者処遇状況等調査」(2)平成24年度介護報酬改定の効果検証および調査研究に係る調査―の大きく2点が議題となった。
(1)のうち、24年度の処遇状況等調査(p3~p36参照)については、これまでに、下部組織である「介護事業経営調査委員会」で議論されている。詳細は、そちらの記事をご覧いただきたい。
・・・
-
2013年05月24日(金)
[介護保険] 消防法令上の設置義務ないためスプリンクラー未設置が89.5%
-
- 「認知症高齢者グループホームにおけるスプリンクラー設置等実態調査」について(結果)(5/24)《厚生労働省》
- 発信元:厚生労働省 老健局 高齢者支援課 認知症・虐待防止対策推進室 カテゴリ: 介護保険
この調査は、平成25年2月8日に長崎県の認知症高齢者グループホームで発生した火災事故を踏まえ、スプリンクラーが未設置の認知症高齢者グループホームについて、非常災害時の対策等の実施状況などを把握することを目的としている。
調査対象は、・・・
-
2013年05月17日(金)
[構造改革] 小規模多機能型の定員規制緩和、馴染みの関係築くために不可
-
- 構造改革特区(第22次提案)に関する再々検討要請に対する各府省庁からの回答について (5/17)《内閣官房》
- 発信元:内閣官房 地域活性化統合事務局 カテゴリ: 医療制度改革
これは、平成24年10月1~31日に寄せられた構造改革に関する第22次提案について、提案者と政府がやり取りを続けているもの。
医療・介護関連事項のうち、(1)小規模多機能型居宅介護事業所の管理者要件緩和(2)要介護認定有効期間の延長(3)指定小規模多機能型居宅介護事業所の登録定員・利用定員・・・
-
2013年05月16日(木)
[医療改革] 地域医療守る自治体病院に対し、医師数確保等の早期支援策を
-
- 要望書(5/16)《全国自治体病院開設者協議会ほか》
- 発信元:全国自治体病院開設者協議会、全国自治体病院協議会 カテゴリ: 医療制度改革
要望書では、地域医療の最後の砦である自治体病院においては、「慢性的な医師不足による勤務医の過重労働や、看護師不足」などの問題が深刻で、地域医療の確保が危機的な状況であると指摘。こうした状況を改善するために、以下のような医療改革を行うよう求めている。
(1)医療施設の耐震化推進等、災・・・
-
2013年05月15日(水)
[介護保険] 高齢者世帯の平均所得は景気悪化でも維持、1号保険料の行方は
-
厚生労働省は5月15日に、社会保障審議会の介護保険部会を開催した。この日は、「市町村での体制整備・保険者機能」が議題となった。
公的介護保険は、市町村を保険者とする地域保険であり、サービス提供のあり方についても、市町村が介護保険事業計画を策定したり、また居宅サービス等事業者の指定を行うなど、保険者がサービス内容にも非常に深く関与している。
これは、「住民に最も身近な自治体である市町村が、地域のニ・・・
-
2013年05月13日(月)
[介護] 要介護度低くても、認知症重度では在宅介護費が大幅増加
-
公益財団法人家計経済研究所は5月13日に、在宅介護にかかる費用と介護する家族の負担感に関する調査結果を公表した。
調査項目は、(1)1ヵ月の在宅介護の高齢者のための費用(2)介護サービスの利用料(3)介護サービス以外に必要なものの支出額(4)認知症の有無別費用(5)介護による生活への影響―の5項目。
(1)の「要介護高齢者のために1ヵ月に使った費用」(平均値・2011年10月)は、平均で約6万9000円。このうち、「・・・
-
2013年05月07日(火)
[医学研究] 認知症薬開発、脳内インスリン・シグナリング系を分子標的に
-
- アルツハイマー病脳における糖尿病関連遺伝子の発現異常~糖尿病がアルツハイマー病の危険因子となるメカニズムが明らかに~(5/7)《九州大学》
- 発信元:九州大学 生体防御医学研究所 カテゴリ: 医学・薬学
高齢者人口の急速な増加に伴い、認知症患者は2040年までに世界中で8000万人を超えると予想されている。このアルツハイマー病を含む認知症の増加には、糖尿病が危険因子となることが近年報告されている。しかし、その分子メカニズムは不明であった。
同研究所の中別府主幹教授は、2008年12月から2011・・・
-
2013年04月26日(金)
[介護保険] 認知症グループホームの是正率、東京都が最下位
-
国土交通省は4月26日に、認知症高齢者グループホームに係るフォローアップ調査の状況を公表した。
この調査は、平成25年2月8日に長崎市の認知症高齢者グループホームで発生した火災を受け、全国の特定行政庁に依頼したもので、25年3月22日までの調査状況がとりまとめられている。調査対象は、老人福祉法に規定される認知症対応型老人共同生活援助事業を行う施設、1万1745件。このうち、点検済みの施設は1万1697件で、全体の99.・・・
-
2013年04月25日(木)
[臨床研修] 基幹型研修病院の年間3000人以上要件、より本質的な議論が必要
-
厚生労働省は4月25日に、医道審議会・医師分科会の「医師臨床研修部会」を開催した。この日は、基幹型臨床研修病院の指定要件となる「必要な症例」などについて議論をしたほか、医療関連団体からヒアリングを行った。
臨床研修を行う施設では、指導体制等が充実していることが求められるため、指定基準が設けられている。その中では、「研修では、十分な症例数を経験することが不可欠である」との考え方から、基幹型の研修病院・・・
-
2013年04月01日(月)
[医療計画] 新たな医療計画、療養・一般の基準病床数は9.5万床 東京都
-
東京都は4月1日に、東京都保健医療計画(平成25年3月改定)を発表した。
これは、いわゆる「医療計画」を見直すもので、大きな見直しポイントは、(1)これまでの4疾病5事業に、精神疾患と在宅医療を加えた「5疾病5事業および在宅医療」の整備計画等を定める(2)効率的な医療提供に向け、PDCAサイクルを明記する(3)2次医療圏の設定方法を一部変更する―との見直しが行われている。
(1)のうち精神疾患対策については、「・・・
-
2013年03月25日(月)
[介護保険] 24年度改定創設の介護職員処遇改善加算、特養等で9割以上が届出
-
厚生労働省は3月25日に、社会保障審議会・介護給付費分科会の「介護事業経営調査委員会」を開催した。
この日は、平成24年度の介護従事者処遇状況等調査の結果報告を受けるなどした。
介護従事者には、「労働に見合った対価が得られていない(給与水準が低い)」「キャリア・アップが難しい」などの労働環境に関する不安がある。そこで、21年度には『介護職員処遇改善交付金』が、24年度にはこれを引継ぐ形で【介護職員処遇・・・
-
2013年03月22日(金)
[臨床研修] 医師臨床研修プログラム、7科必修、3科必修等地域のバラつき大
-
厚生労働省は3月22日に、医道審議会・医師分科会の「医師臨床研修部会」を開催し、医師臨床研修制度の見直しに向けた「基本理念と到達目標」に関する議論を行った。
部会では、前回までに論点整理が行われている。
まず臨床研修の基本理念について、現状では「医師としての人格涵養」と「プライマリ・ケアの基本的な診療能力を身に付ける」こととされている。社会情勢や、これまでの臨床研修制度に対する関係者の評価を踏ま・・・
-
2013年03月21日(木)
[介護保険] リコール対象「加湿器」、回収活動や情報サイトの周知徹底依頼
-
- TDK株式会社製「加湿器」のリコールの周知及び製品回収活動に対する協力並びに「消費者庁リコール情報サイト」の周知の依頼について(3/21)《厚生労働省》
- 発信元:厚生労働省 老健局 総務課 カテゴリ: 介護保険
平成25年2月8日に起きた、長崎県の認知症高齢者グループホーム火災事故については、リコール回収中のTDK株式会社製「加湿器」が火元であった可能性が高いことから、経済産業省と消費・・・
-
2013年03月11日(月)
[介護保険]第5期介護保険事業計画策定に向け、地域包括ケア実現を強調
-
厚生労働省は3月11日に、全国介護保険・高齢者保健福祉担当課長会議を開催した。会議では、第5期介護保険事業(支援)計画の実施と第6期計画の策定準備、地域包括ケアシステム、認知症対策などの重要施策について厚労省幹部から指示・説明・依頼が行われた。
会議冒頭、原老健局長は、「第5期介護保険事業計画では9兆円を投じ、保険料は全国平均5000円という状況」であるとし、「平成24年に65歳以上の高齢者が30万人となり・・・
-
2013年03月07日(木)
[医学研究] 人為的にレビー小体型認知症様のマウス作成、新薬開発等に期待
-
- 認知症の原因タンパク質が正常タンパク質を異常に変換して脳内に広がることを実証~認知症の進行機序の解明、治療法開発に期待~(3/7)《東京都医学総合研究所》
- 発信元:東京都医学総合研究所 カテゴリ: 医学・薬学
レビー小体型認知症やパーキンソン病などの、脳細胞が徐々に変性、死滅していく変性性認知症は、症状が時間経過に伴い徐々に進行することが大きな特徴である。・・・
-
2013年03月04日(月)
[介護保険] 認知症グループホームのスプリンクラー設置に、国が支援実施
-
厚生労働省は3月4日に、介護保険最新情報Vol.318を公表した。今回は、同日付の「認知症高齢者グループホームにおけるスプリンクラー設備の設置」に関する事務連絡を掲載している。
平成25年2月8日に起きた、長崎県の認知症高齢者グループホーム火災を受け、厚労省は、認知症高齢者グループホームの防火体制(スプリンクラー設置など)の実態調査を行っている。
今般の事務連絡では、厚労省と総務省が協議し、認知症高齢者グ・・・
ダウンロードしたPDFファイルを閲覧・印刷するには、Adobe Reader(またはAdobe Acrobat Reader)がインストールされている必要があります。
まだインストールされていない場合は、こちらより、Adobe Readerを予め、ダウンロード、インストールしておいてください。
まだインストールされていない場合は、こちらより、Adobe Readerを予め、ダウンロード、インストールしておいてください。