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2013年04月19日(金)
[高齢社会] 在宅医療・介護の連携を、ICTを活用して全国展開 総務省
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総務省は4月19日に、「ICT超高齢社会構想会議」の基本提言を公表した。
提言では、未曾有の高齢化が進行する中で生じるさまざまな課題について、ICTを用いたパラダイム転換によって解決策を導くことで、新たな社会モデルの構築を目指している(p1参照)。
そこでは、まず「スマートプラチナ社会」の実現を今後のミッションとして示している。これは、「シルバー」を越え、すべての世代がイノベーションの恩恵を受け、い・・・
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2013年04月17日(水)
[規制改革] 病床規制撤廃し混合診療認める「医療特区」創設を 竹中教授
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政府は4月17日に、産業競争力会議を開催した。
この日の議題は、(1)安全・便利で経済的な次世代インフラ(2)科学技術イノベーション・ITの強化(3)立地競争力の強化―の大きく3点。
(1)の次世代インフラについて、岡議員(住友商事相談役)は、「高齢化が進む中では、街づくりにおいてICTを活用すべき」と提案。具体例として、「多量の医療・健康情報を収集・分析等してシニア世代の生活の質を高め、活力を引出せる環境・・・
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2013年04月01日(月)
[病院] 駒込病院はがん医療の強化、墨東病院は周産期医療強化を 東京都
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東京都は4月1日に、都立病院改革推進プランを公表した。
これまでにも、都は「医療機能の集約とネットワークの充実強化」と「患者中心の医療」を目指し、都立病院改革に取組んでいる(たとえば、平成13年の都立病院改革マスタープランなど)。その流れを汲み、今般、急速に進行する少子高齢化などを踏まえ、25~29年度を計画期間とする「都立病院改革推進プラン」を策定するに至ったものだ。なお、プラン策定の背景には医療計・・・
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2013年03月18日(月)
[診療報酬] 消費税率引上げ、一般取引と高額取引の2段階対応に暗雲
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厚生労働省は3月18日に、診療報酬調査専門組織の「医療機関等における消費税負担に関する分科会」を開催した。
この日は、厚労省当局から「消費税率が8%に引上げられた場合の対応」として、(1)診療報酬改定のみで対応する(2)診療報酬改定と高額投資対応(基金からの補助金)の2段構えで対応する―という2つの考え方が提示された。
(1)については、詳細に述べる必要はないだろう。消費税率が3%分引上げられることに・・・
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2013年03月15日(金)
[医療安全] 体内植込み医療機器の確認不十分等、2012年の安全情報整理
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- 医療事故情報収集等事業 医療安全情報No.76(3/15)《日本医療機能評価機構》
- 発信元:日本医療機能評価機構 カテゴリ: 医薬品・医療機器
今回は、2012年1月~12月に毎月提供された医療安全情報No.62~No.73を整理している。
このうち、(1)患者の体内に植込まれた医療機器の不十分な確認(2)画像診断報告書の確認不足(3)アレルギーのある食物の提供(4)硬膜外腔に持続注入する薬剤の誤った接続―に関しては、2012年12月31日までに類似事例の発生が報告されている(p1参照)。
(1)の・・・
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2013年03月14日(木)
[医療連携] ICT活用し、医薬、医療・介護連携を進めることで医療の質が向上
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総務省は3月14日に、「医療ICTシンポジウム」を開催した。副題として「地域医療情報連携への期待と今後に向けた展望」を掲げたこのシンポでは、地域の医療・介護連携事業の状況が発表されている。
発表された演題は、(1)共通診察券(島根)(p3~p15参照)(2)医療・介護連携(広島)(p16~p24参照)(3)処方情報電子化・医薬連携(香川)(p25~p35参照)(4)在宅医療・介護連携(宮城、東京)(p36~p45参照)・・・
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2013年03月13日(水)
[診療報酬] 急性期医療の平均在院日数短縮のために、病床機能分化が重要
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厚生労働省は3月13日に、中医協総会を開催した。この日は、入院医療について総括的な議論を行ったほか、(1)被災地における特例措置(2)医療機器の保険適用(3)先進医療―などについて承認した。
入院医療については、これまでの外来医療(1月23日)、在宅医療(2月13日)に続き、改定論議本格化前の自由討議が行われた。
社会保障・税一体改革においては、入院医療の機能分化が最重要課題の1つにあげられている。そこで・・・
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2013年02月27日(水)
[医療安全] ザナミビル水和物投与後、アナフィラキシー等発現に注意を
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厚生労働省は2月27日に、医薬品・医療機器等安全性情報No.299を公表した。
今回は、(1)PMDA医療安全情報の活用(2)重要な副作用等に関する情報(3)使用上の注意の改訂(4)市販直後調査の対象品目一覧―を掲載している(p1参照)。
まず、(1)の「PMDA医療安全情報の活用」は、これまでに収集されたヒヤリ・ハット事例や副作用・不具合報告の中から、繰返し報告されている事例等をイラストや写真などを用いて解説し・・・
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2013年02月19日(火)
[社会保障] 国民会議でヒアリング、日本経団連は医療総額管理制を提唱
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社会保障制度改革国民会議が2月19日に開催され、(1)日本経済団体連合会(p104~p152参照)(2)経済同友会(p153~p159参照)(3)日本商工会議所(p160~p166参照)(4)日本労働組合総連合会(p167~p177参照)―の4団体からヒアリングを行った。
(1)の日本経団連は「わが国企業の公的負担(法人課税と社会保険料)は、アメリカや韓国といったビジネス上の競争相手を上回っている」ことなどを指摘し・・・
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2013年02月19日(火)
[医療提供体制] 医師確保や病床機能分化など、25年度重要施策を説明
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厚生労働省は2月19日に、全国厚生労働関係部局長会議を開催した。この会議は、厚労省幹部が全都道府県の厚生労働担当部局長に向けて、平成25年度の重要施策について説明するもの。本号では、医政局に関する重要施策をお伝えする。
医政局所管事項のうち、最大のテーマは「医療提供体制の改革」である。具体的には、(1)地域の実情に応じた医師等確保対策(p6~p11参照)(p66~p70参照)(p75~p76参照)・・・
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2013年02月14日(木)
[規制改革] 保険外併用療養の拡大等、重点規制改革課題の具体例にあがる
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内閣府は2月14日に、規制改革会議を開催した。
この日は、安倍首相が日本経済再生本部において指示した3つの規制改革重点分野(健康・医療、エネルギー・環境、雇用)について、それぞれワーキンググループを設置して検討を進めること(p1参照)や、それぞれの分野の課題など(p2~p18参照)を整理した。
健康・医療分野について見てみよう。
この点、内閣府当局は、規制改革の視点として「健康の増進・医療の充実」・・・
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2013年02月06日(水)
[救急医療] 救急患者の適切な受入れ体制確保等めざし、検討会スタート
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厚生労働省は2月6日に、「救急医療体制等のあり方に関する検討会」の初会合を開催した。
救急医療をめぐっては、「搬送患者の受入れ先確保が難しいケースがある(いわゆるたらい回し)」、「夜間救急等を、緊急性が低いにもかかわらず頻繁に利用する患者がいる」、「医療内容の充実を図る必要がある」などの問題点がある。
前者については、十数件の医療機関に受入れを拒否され、搬送患者が死亡するなどの事例もあり、大きな・・・
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2013年02月06日(水)
[特定健診] 初回特定保健指導における遠隔指導、利用者の意向を書面で確認
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厚生労働省は2月6日に、「実務担当者による特定健診・保健指導等に関するワーキンググループ」を開催した。
この日は、(1)後期高齢者支援金の加算・減算制度の実施に係る実務的課題の整理(2)遠隔保健指導の導入―の2点が主な議題となった。
(1)は、特定健診等に積極的な保険者では、後期高齢者支援金を減算(つまり安く)し、逆に消極的な保険者では、支援金を加算(つまり高く)するという仕組み。特定保健指導を行お・・・
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2013年01月29日(火)
[25年度予算] ICT基盤整備により東北メディカル・メガバンク推進 総務省
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総務省は1月29日に、平成25年度の総務省所管予算(案)の概要を発表した。
平成25年度の一般会計予算額は17兆2329億円で、前年度当初予算と比べて2197億円・1.3%の減額となっている。また、東日本大震災復興特別会計は6132億円で、前年度と比べて396億円・6.9%の増額となっている(p2参照)。
医療に関連する項目を見てみると、(1)ICT基盤整備による復興街づくりへの貢献等(「東北メディカル・メガバンク計画」の推・・・
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2013年01月28日(月)
[医療機器] 植込み型除細動器・ペースメーカリードに損傷可能性、回収へ
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東京都は1月28日に、都内の医療機器製造販売業者から、植込み型除細動器・ペースメーカリードを自主回収する旨、薬事法に基づく報告があったと発表した。
自主回収が行われるのは、日本ライフライン株式会社が輸入した「アイソライン2CR、アイソライン2CT(一般的名称・植込み型除細動器・ペースメーカリード)」。
絶縁被膜が損傷する恐れがあり、損傷した場合は不必要なショック症状を起こすことを完全には否定できないた・・・
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2013年01月24日(木)
[規制改革] 安倍政権下で初の規制改革会議、医療へのICT活用などの意見
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内閣府は1月24日に、安倍政権下で初めてとなる規制改革会議を開催した。
この日は、安倍首相から(1)潜在需要を顕在化させることによる経済活動の支援(2)日本経済の再生に資する各種規制の見直し―といった、「経済社会の構造改革を進めるうえで必要な規制の在り方に関する基本的事項」について調査審議を進めるよう諮問が行われた(p3参照)。
今後は、医療や再生エネルギーなど、将来の成長分野を対象にした規制改革・・・
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2013年01月23日(水)
[診療報酬] 費用対効果評価では、エビデンスの強い研究データ活用が不可欠
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厚生労働省は1月23日に、中医協の費用対効果評価専門部会を開催した。この日のテーマは、費用対効果を評価する際の「データの取り扱い」である。
費用対効果評価は、中医協の森田会長(学習院大法学部教授)が「医療費財源が圧迫される中で、新たな医療技術を次々に保険収載していくことは、困難になってくる。したがって、『どの技術を優先的に保険収載すべきか』という視点が今後必要になる。その際には、優先度の判断とし・・・
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2013年01月21日(月)
[特定健診] 特定健診等実施者、アルコールに関する専門知識も必要
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- 健診・保健指導の在り方に関する検討会(第7回 1/21)《厚生労働省》
- 発信元:厚生労働省 健康局 がん対策・健康増進課 カテゴリ: 保健・健康
(1)に関しては、厚労省当局から「プログラム改訂案」が提示された(p3~p138参照)。
改訂部分を見てみると、(i)健診等実施者はアルコールについての専門知識を持つ必要がある(p16参照)(p94~p96参照)・・・
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2012年12月12日(水)
[特定健診] 特定健診等の標準プログラム、新たな健康日本21見据え改訂
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- 健診・保健指導の在り方に関する検討会(第6回 12/12)《厚生労働省》
- 発信元:厚生労働省 健康局 がん対策・健康増進課 カテゴリ: 保健・健康
特定健診・保健指導は、平成20年度の医療制度改革において「疾病予防・早期治療を促進し、医療費を適正化する」ために、医療保険者の義務として盛込まれたもの。いわゆるメタボ健診である。
ここで、各医療保険者がまちまちに健診等・・・
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2012年12月12日(水)
[特定健診] 積極的に特定健診行う場合の高齢者支援金減算、数字精査し検討
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厚生労働省は12月12日に、「保険者による健診・保健指導等に関する検討会」を開催した。
検討会では、平成24年6月に『今後の特定健康診査・特定保健指導の在り方』についての考え方をまとめている。そこでは、特定健診等の実施目標などを定めたほか、「実施率の著しく高い保険者については、後期高齢者支援金を減算する(負担を軽くする)」などの考え方が整理された。
この日の会合では、「26年度後期高齢者支援金の減算基・・・
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2012年12月06日(木)
[看護] 47項目の特定行為修正案、終末期ケア実施在宅患者の死亡確認は区分C
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厚生労働省は12月6日に、「チーム医療推進のための看護業務検討ワーキンググループ」を開催した。
ワーキンググループでは、一定の研修を終えた看護師(特定看護師、仮称)が、医師の包括的指示の下で行える「特定行為」について検討しており、先ごろ「特定行為」および「特定看護師の研修」について案を提示した。
その後、関係団体からのさまざまな意見を受け、ワーキンググループでは「特定行為」の修正案を示した・・・
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2012年10月15日(月)
[医療安全情報] 病理診断報告書の確認忘れによる治療の遅れに注意を
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- 医療事故情報収集等事業 医療安全情報No.71(10/15)《日本医療機能評価機構》
- 発信元:公益財団法人 日本医療機能評価機構 カテゴリ: 医療提供体制
今回は、「病理診断報告書の確認忘れ」について掲載している。「病理検査を行った際、検査結果の報告書を確認しなかったため、治療が遅れた事例が、2008年1月1日~2012年8月31日の間に8件報告された」ことから、注意喚起を行っている(p1参照)。
今回は、「子宮・卵巣病変を疑われた患者が産婦人科を受診。医師による超音波検査で複数個の子宮筋腫を・・・
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2012年08月30日(木)
[診療報酬] 高額投資の実態把握に向け予備的調査実施、10月にも結果報告
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厚生労働省は8月30日に、診療報酬調査専門組織・医療機関等における消費税負担に関する分科会を開催した。
この日は、前回に引続き保険診療に係る消費税問題について総括的な議論を行ったほか、高額投資に関する消費税負担の予備的調査について厚労省当局から報告を受けた。
保険診療に係る消費税問題については、前回(7月27日)会合までに次の方向が固められた。
(1)高額投資に関する消費税への手当てを、一般の医療材・・・
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2012年07月31日(火)
[看護] 特定行為分類案、患者の状態に応じた薬剤量調節などは特定行為
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厚生労働省は7月31日に、チーム医療推進のための看護業務検討ワーキンググループを開催した。この日も、引続き、特定行為や特定看護師養成カリキュラムなどについて議論を行った。
厚労省からは、「医行為の分類」案が提示されている(p3~p47参照)(p48~p260参照)。これは、203項目の医療行為を「A絶対的医行為(医師のみが行える)」「B特定行為(専門の研修等を受けた特定看護師のみが行える)」「C一般の医行為(看・・・
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2012年07月05日(木)
[医学研究] 25年度には、がん治癒率向上に向けた異分野技術統合など進める
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- ライフイノベーション戦略協議会(第3回 7/5)《内閣府》
- 発信元:内閣府 政策統括官(科学技術政策・イノベーション担当) カテゴリ: 医学・薬学
内閣府当局からは、平成25年度科学技術重要施策アクションプラン(案)が提示された。そこではライフイノベーションについて、(1)社会的に重要な疾患の予防(2)がん等の生活習慣病、精神・神経疾患等の治癒率の向上(3)身体・臓器機能の代替・補完(4)新たな医療技術に対する・・・
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