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総-3○在宅(その4)について (30 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00220.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 総会(第561回 10/27)《厚生労働省》 |
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歯科訪問診療における感染予防策
○ 歯科訪問診療においては、重症化しやすい高齢者等を対象とし、訪問診療先でも飛沫やエアロゾルが飛
散する治療を行うことになるため、外来とは異なる環境を踏まえた感染予防策が必要となる。
歯科訪問診療における感染予防策(主な内容)
換気
標準予防策
◆ 歯科訪問診療では、患者や要介護者の生活の場が 診療の場であり、感染予
防策を前提とした設計とはなっていないこと がほとんど。
◆ <医療における手指衛生の 5 つ の瞬間>を参考に、臨機応変に手指衛生を
行う タイミングを判断することが必要。PPEの着脱時も手指衛生が必要。
飛沫感染予防策
◆ 標準予防策に加え、感染経路別予防策が必要。
◆ 歯科診療では飛沫だけでなく、いわゆるエアロゾルが発生しやすい。
◆ エアロゾルが発生する歯科診療の特殊性を考慮し、PPE(マスクや眼の保護具等)を適
切に装着し、口腔内バキュームを適切に使用。
◆ エアロゾルが発生する環境下では、空気交換率≧10の換気* 必要に応じてN95マス
クの使用* 等
※エアロゾル発生の高リスク手技: エアータービン、モーターハンドピース(60,000rpm以
上、もしくは回転数によらずチップエアーあり)、超音波スケーラー、3wayシリンジ(エ
アー・水の同時使用)、エアーポリッシャー、エアーアブレーション
◆ 可能な限り広い空間で、最小限の人数*で、可能な限り換気を行いつつ行う。
◆ 歯科訪問診療の現場は換気が悪いと認識して、対策を行う。
◆ 2つ以上の窓をあける。1つしか窓がない場合は、扇風機などで送風する 。*
機械換気の場合は治療終了2時間後まで作動させておくことが望ましい
◆ 診療終了後に他の医療従事者や介護者等が入るまで、待機時間を設けるこ
とが望ましい* 等
ゾーニング・歯科診療環境の整備
◆ 家全体を汚染域と想定する場合は玄関先でPPEを着脱。診療を行う部屋を
汚染域と想定する場合は、部屋の外でPPEを装着し、部屋の中で離脱する。
◆ PPEを廃棄するためのゴミ袋と擦式アルコール手指消毒薬を診療前に準
備する。
◆ 診療を行う部屋は換気ができることが望ましい。環境表面は患者の体液
や排泄物で汚染されている可能性があると認識する。 等
接触感染予防策
◆ 歯科訪問診療を含む歯科診療ではエアロゾルが発生する処置が多く、
歯科治療で発生したエアロゾルは発生源からおよそ2メートルまで達
し、周囲環境を汚染。→接触感染予防策は重要。
◆ 患者の体液で汚染されたグローブなどで不用意に周囲環境に触れ、
汚染を広げない。
◆ 濃度60%以上のアルコールや500~1,000ppmの次亜塩素酸ナトリウ
ム水溶液を用いて、1分間作用させることで環境表面を消毒。
◆ 治療中にグローブのまま触れる可能性がある部分はラッピング材で保
護。
◆ ガウン又はビニールエプロンを着用
等
安全に歯科訪問診療を提供するために
◆ 訪問前の電話による事前確認を行う*
◆ 関係者間での情報共有。療養者や関係者の発熱や感染(疑い例も含め)
の状況は逐次共有されることが必要。率先してみずから情報を収集・共有
する姿勢で臨む。 *
◆ 重症化リスク等を踏まえて、訪問の順番を検討する。 *
◆ 訪問する歯科医療従事者は可能な限り固定する。 *
等
出典:一般社団法人日本老年歯科医学会「歯科訪問診療における感染予防策の指針 2022 年版」より引用改変
(*感染症の流行状況等に応じて、必要な対応を判断する。)
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○ 歯科訪問診療においては、重症化しやすい高齢者等を対象とし、訪問診療先でも飛沫やエアロゾルが飛
散する治療を行うことになるため、外来とは異なる環境を踏まえた感染予防策が必要となる。
歯科訪問診療における感染予防策(主な内容)
換気
標準予防策
◆ 歯科訪問診療では、患者や要介護者の生活の場が 診療の場であり、感染予
防策を前提とした設計とはなっていないこと がほとんど。
◆ <医療における手指衛生の 5 つ の瞬間>を参考に、臨機応変に手指衛生を
行う タイミングを判断することが必要。PPEの着脱時も手指衛生が必要。
飛沫感染予防策
◆ 標準予防策に加え、感染経路別予防策が必要。
◆ 歯科診療では飛沫だけでなく、いわゆるエアロゾルが発生しやすい。
◆ エアロゾルが発生する歯科診療の特殊性を考慮し、PPE(マスクや眼の保護具等)を適
切に装着し、口腔内バキュームを適切に使用。
◆ エアロゾルが発生する環境下では、空気交換率≧10の換気* 必要に応じてN95マス
クの使用* 等
※エアロゾル発生の高リスク手技: エアータービン、モーターハンドピース(60,000rpm以
上、もしくは回転数によらずチップエアーあり)、超音波スケーラー、3wayシリンジ(エ
アー・水の同時使用)、エアーポリッシャー、エアーアブレーション
◆ 可能な限り広い空間で、最小限の人数*で、可能な限り換気を行いつつ行う。
◆ 歯科訪問診療の現場は換気が悪いと認識して、対策を行う。
◆ 2つ以上の窓をあける。1つしか窓がない場合は、扇風機などで送風する 。*
機械換気の場合は治療終了2時間後まで作動させておくことが望ましい
◆ 診療終了後に他の医療従事者や介護者等が入るまで、待機時間を設けるこ
とが望ましい* 等
ゾーニング・歯科診療環境の整備
◆ 家全体を汚染域と想定する場合は玄関先でPPEを着脱。診療を行う部屋を
汚染域と想定する場合は、部屋の外でPPEを装着し、部屋の中で離脱する。
◆ PPEを廃棄するためのゴミ袋と擦式アルコール手指消毒薬を診療前に準
備する。
◆ 診療を行う部屋は換気ができることが望ましい。環境表面は患者の体液
や排泄物で汚染されている可能性があると認識する。 等
接触感染予防策
◆ 歯科訪問診療を含む歯科診療ではエアロゾルが発生する処置が多く、
歯科治療で発生したエアロゾルは発生源からおよそ2メートルまで達
し、周囲環境を汚染。→接触感染予防策は重要。
◆ 患者の体液で汚染されたグローブなどで不用意に周囲環境に触れ、
汚染を広げない。
◆ 濃度60%以上のアルコールや500~1,000ppmの次亜塩素酸ナトリウ
ム水溶液を用いて、1分間作用させることで環境表面を消毒。
◆ 治療中にグローブのまま触れる可能性がある部分はラッピング材で保
護。
◆ ガウン又はビニールエプロンを着用
等
安全に歯科訪問診療を提供するために
◆ 訪問前の電話による事前確認を行う*
◆ 関係者間での情報共有。療養者や関係者の発熱や感染(疑い例も含め)
の状況は逐次共有されることが必要。率先してみずから情報を収集・共有
する姿勢で臨む。 *
◆ 重症化リスク等を踏まえて、訪問の順番を検討する。 *
◆ 訪問する歯科医療従事者は可能な限り固定する。 *
等
出典:一般社団法人日本老年歯科医学会「歯科訪問診療における感染予防策の指針 2022 年版」より引用改変
(*感染症の流行状況等に応じて、必要な対応を判断する。)
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