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総-3○在宅(その4)について (84 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00220.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第561回 10/27)《厚生労働省》
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在宅歯科医療についての課題と論点①
(歯科訪問診療の提供体制について)
• 歯科訪問診療を実施する医療機関数は、令和4年5月時点で15,160施設で歯科医療機関全体の約24%であった。
• 歯科訪問診療料の算定回数は、年々増加傾向にあるが、歯科訪問診療2及び3の割合が大きく、歯科訪問診療2の算定回
数が最も多い。歯科訪問診療1は近年あまり変化していない。また、都道府県ごとの算定状況を平成28年と令和3年を比較
すると、ほぼずべての地域で増加しているが、地域差が大きい。
• 1月あたりの歯科訪問診療料の算定回数は1~10回である医療機関が最も多いが、算定回数が多い医療機関も一定数ある。
• 歯科訪問診療を行った歯科医療機関のうち、患者の自宅に訪問を行った歯科医療機関は約73%であり、歯科訪問診療の
きっかけは、自院に通院歴のある患者等からの依頼や介護支援専門員、介護保険施設からの紹介が多い。診療内容は義歯
の修理や歯周病治療が多い。
• 歯科訪問診療を行った患者の要介護度は、歯科訪問診療1では要介護3以上が半数である一方、歯科訪問診療2、3では把
握していない割合が高かった。
• 歯科訪問診療料の算定回数は、在宅患者訪問診療料の算定回数の約56%であった。また、要介護高齢者を対象とした調査
において、歯科訪問診療を必要とする高齢者は64.3%に対し、実際に歯科治療を受けた患者は2.4%という報告がある。
• 歯科訪問診療の時間区分ごとの算定回数をみると、歯科訪問診療1では20分未満が約6%であるのに対し、歯科訪問診療3
では20分未満が約70%となっていた。
• 歯科訪問診療1~3の区分ごとの算定回数は、歯科訪問診療1及び歯科訪問診療2では1月あたりの1~4回である医療機
関が多いが、歯科訪問診療3では100回以上が多かった。
• 歯科訪問診療1及び2において、「やむを得ず治療を中止した場合等で20分以上の診療が困難な場合」は0回である施設が
ほとんどだった。
• 歯科訪問診療で行われている診療内容を歯科訪問診療1~3の区分別にみると、歯科訪問診療1では補綴・義歯関係の治
療の割合が高く、歯科訪問診療3では口腔衛生や医学管理に関する内容の割合が高くなっていた。
• 歯科訪問診療において新型コロナウイルス感染症患者への治療は、在宅療養支援歯科診療所で数%であるが患者の自宅
や病院などに訪問して実施されていた。実施する際には使用する感染防護具を増やして対応した施設が多かった。
• 歯科訪問診療を実施する病院は、平成23年と令和2年を比較すると増加している地域が多くなっていた。
• 歯科訪問診療の実施にあたって、後方支援機能を有する歯科医療機関と連携する歯科診療所は約40%であり、観血的処置
等の全身的な管理が必要な場合に連携することが多かった。
• 歯科訪問診療で行われた診療内容について、病院では口腔機能関係の割合が診療所よりも高かった。

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