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04【資料2】新型コロナワクチンの接種について (28 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000192554_00021.html
出典情報 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会(第31回 3/24)《厚生労働省》
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2.本日の論点:【2】12-17歳の者に対する3回目接種について(2)初回シリーズの新型コロナワクチンの有効性の持続期間

初回シリーズにおける12-17歳の者に対するワクチンの有効性の経時的推移(救急外来受診を減少させる効果)

12ー17歳における初回シリーズ接種後の救急外来受診を減少させるワクチンの効果は経時的に低下し、オミクロン
株流行期においては、2回目接種から150日以上経過後には有意な効果を認めなかった。
5ー17歳児に対するワクチンの救急外来受診を減少させる効果

Klein et

al1(MMWR,

2022)

研究内容:米国の10州8団体からなるVISION Networkに新型コロナウイル
ス感染症様の症状のため救急受診または入院し、新型コロナウイルス検査を受
けた5ー17歳が対象。新型コロナウイルス検査陽性者を症例群、陰性者を対
照群とした。2021年4月9日ー2022年1月29日の期間※1観察し、ファイ
ザー社ワクチンの有効性(救急外来受診を減少させる効果・入院予防効果)を
評価したテストネガティブデザインの症例対照研究。
結果:研究期間中に12ー15歳18,138名、16ー17歳11,898名が救急外来を受
診し、うち12ー15歳3,873名、16ー17歳2,603名が症例群であった。救急外来
受診を減少させる効果は以下の通り報告されている。



12ー17歳において、救急外来受診を減少させる効果は経時的に低下した。
‒ 12ー15歳において、2回目接種から14ー149日経過後の83% [95%
CI: 80ー85] から、150日以上経過後には38% [28ー48] へ低下。
‒ 16ー17歳において、2回目接種から14ー149日経過後の76% [71ー80]
から、150日以上経過後には46% [36ー54] へ低下。



12-17歳において、2回目接種から150日以上経過後において、オミクロン
株流行期の方がデルタ株流行期と比較して救急外来受診を減少させる効果が
低かった。
‒ 12ー15歳において、デルタ株流行期では79% [68ー86]、オミクロン株
流行期では有意な効果なし [-25ー17] 。
‒ 16ー17歳において、デルタ株流行期では77% [67ー84]、オミクロン株
流行期では有意な効果なし [-30ー18] 。

※1 5-11歳児は2021年11月2日にCDCからの接種推奨が発出されてから5週間後より、12ー15歳児は2021年5月12日に接種推奨が発出されてから5週間後よりそれぞれ観察を開始。
1. Encounters and Hospitalizations Among Nonimmunocompromised Children and Adolescents Aged 5–17 Years — VISION Network, 10 States, April 2021–January 2022. MMWR Morb Mortal Wkly
Rep. ePub: 1 March 2022.

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