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04【資料2】新型コロナワクチンの接種について (42 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000192554_00021.html
出典情報 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会(第31回 3/24)《厚生労働省》
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2.本日の論点:【2】12-17歳の者に対する3回目接種について
まとめ

1.12-17歳の新型コロナワクチン接種に係る科学的知見


デルタ株流行期以前と比較して、オミクロン株流行期においては、感染者数の増加とともに、12-17歳の新型コロナウ
イルス感染症の重症例の報告数は増加傾向である。



ファイザー社ワクチンについては、18歳以上の者を対象にした疫学研究において、オミクロン株に対する新型コロナワ
クチンの発症予防効果や入院予防効果はデルタ株と比較して低下を認め、経時的にその効果が低下するが、3回目接種を
行うことにより回復するとの報告がある。



12-17歳の者に関して、現時点までに得られているオミクロン株流行期における新型コロナワクチン3回目接種に係る
科学的知見を整理すると、以下の通り。

• 初回シリーズ接種後の救急外来受診を減少させるワクチンの効果は経時的に低下し、2回目接種から5か月以上経過する
と効果が失われるが、16-17歳の救急外来受診を減少させるワクチンの効果は3回目接種により回復するとの報告がある。
• 3回目接種後の局所・全身反応の頻度は2回目接種後に比べて同等あるいは若干高く、ほとんどが軽度から中等度であっ
たと報告されている。また、副反応のほとんどが非重篤であり、心筋炎の報告頻度は2回目接種後よりも少なく、死亡例
は報告されなかった。

2.国内外の動向
⃝ 諸外国においては、ファイザー社ワクチンを用いた12歳以上に対する3回目接種(追加接種)を推奨しており、対象者
を12歳以上の者全てに推奨している国と、重症化リスクの高い者等に限定して推奨している国がある。
⃝ 国内において、薬事・食品衛生審議会で有効性、安全性を検討した結果、3月23日に添付文書の改訂が行われ、ファイ
ザー社ワクチンを用いた3回目接種の対象者について、18歳以上の者から12歳以上の者に拡大された。
事務局案



12-17歳の新型コロナワクチンの3回目接種に関しては、緊急のまん延予防のために実施するという趣旨を踏まえ、今後
流行する変異株の状況、ワクチンの有効性・安全性に関する知見、諸外国における対応状況等も勘案して総合的に判断し、
ファイザー社ワクチンを用いて特例臨時接種に位置づけることとしてはどうか。



12-17歳の者のうち、重症化リスクの高い者に対して、3回目接種を特におすすめしてはどうか。

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