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04【資料2】新型コロナワクチンの接種について (35 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000192554_00021.html
出典情報 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会(第31回 3/24)《厚生労働省》
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2.本日の論点:【2】12-17歳の者に対する3回目接種について(3)12-17歳の者に対する3回目接種の有効性、安全性

16-17歳の者に対する3回目接種の有効性(救急外来受診を減少させる効果)
オミクロン株流行期には、16ー17歳の者における2回目接種から14ー149日経過後の救急外来受診を減少させる効
果は34%、追加接種から7日以上経過後は81%と報告されている。
Klein et

al1(MMWR,

2022)

5ー17歳児に対するワクチンの救急外来受診を減少させる効果

研究内容:米国の10州8団体からなるVISION Networkに新型コロナウイル
ス感染症様の症状のため救急受診または入院し、新型コロナウイルス検査を受
けた5ー17歳が対象。新型コロナウイルス検査陽性者を症例群、陰性者を対
照群とした。2021年4月9日ー2022年1月29日の期間※1観察し、ファイ
ザー社ワクチンの有効性(救急外来受診を減少させる効果・入院予防効果)を
評価したテストネガティブデザインの症例対照研究。

結果:オミクロン株流行期に12ー15歳3,537名、16ー17歳2,253名が救急外
来を受診し、12ー15歳1,777名、16ー17歳1,180名が症例群であった。救急
外来受診を減少させる効果は以下の通り報告されている。
 12ー15歳
‒ 2回接種から14日ー149日経過後: 45% [95%CI:30ー57]
‒ 追加接種から7日以上経過後※2: 10例が救急外来を受診し、うち3
例が陽性(症例数が少ないため減少率は算出されず。) 。
 16ー17歳
‒ 2回接種から14日ー149日経過後: 34% [8ー53]
‒ 追加接種から7日以上経過後:
81% [59ー91]
著者は以下の通り報告している。
‒ 追加接種後の観察期間が短いことは研究の限界の1つである。
‒ オミクロン流行期においてワクチンの高い有効性を維持する上で追加接
種が果たす役割を支持する結果である。

※1 5-11歳児は2021年11月2日にCDCからの接種推奨が発出されてから5週間後より、12ー15歳児は2021年5月12日に接種推奨が発出されてから5週間後よりそれぞれ観察を開始。
※2 追加接種は16ー17歳に対しては2021年12月9日より、12ー15歳に対しては2022年1月5日に対象を拡大。
1 Effectiveness of COVID-19 Pfizer-BioNTech BNT162b2 mRNA Vaccination in Preventing COVID-19–Associated Emergency Department and Urgent Care Encounters and Hospitalizations Among
Nonimmunocompromised Children and Adolescents Aged 5–17 Years — VISION Network, 10 States,April 2021–January 2022. MMWR Morb Mortal Wkly Rep. ePub: 1 March 2022.

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