よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


04【資料2】新型コロナワクチンの接種について (37 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000192554_00021.html
出典情報 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会(第31回 3/24)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

2.本日の論点:【2】12-17歳の者に対する3回目接種について(3)12-17歳の者に対する3回目接種の有効性、安全性

12-17歳の者に対する3回目接種でファイザー社ワクチンを用いることの安全性②
12-17歳の者に対する追加接種後にVAERSに報告された事例のほとんどが非重篤であり、心筋炎の報告頻度は2回目
接種後よりも少なく、死亡例の報告はなかった。
VAERSへ報告のあったワクチン接種後の副反応

Hause et al1(MMWR, 2022)
研究内容:米国でファイザー社ワクチンによる追加接種を受けた12ー17
歳が対象。追加接種後1週間以内にv-safe※1を通じて報告された事例
と健康への影響、及びVAERS ※2を通じて報告された事例を、2021年
12月9日ー2022年2月20日の期間観察し、ファイザー社ワクチンの安
全性を評価した。
結果:研究期間中に約280万人の12ー17歳がワクチンを接種した。
VAERSに914例の事例が登録され、以下の通り報告されている。
 報告された事例のうち、ほとんど(837例:91.6%)が非重篤であっ
た。
 64例の心筋炎に係る報告があり、うち47例が重篤報告と考えられ、
うち32例(68.1%、すべて男児)がCDCの心筋炎の基準を満たすと
された。
‒ 27例が入院したが、2月20日時点で全例が退院し、18例は治癒、
9例は軽快とされた。
‒ 心筋炎の報告に関する評価は進行中で、報告数は変化する可能性
がある。
• 死亡例の報告はなかった。

著者らは、12-17歳における追加接種後の心筋炎の報告頻度は、100万回接
種あたり11.4人と、2回目接種後(100万回接種あたり12-15歳では70.7
人、16-17歳では105.9人)よりも少なかったと報告している。※3

※1 新型コロナウイルスワクチンを接種後の副反応をモニターするために作られたスマートフォンを利用した積極的サーベイランスシステム

※2 医療従事者、ワクチン製造者、及び一般市民からの報告を受ける受動的サーベイランスシステム
※3 1回目接種後の心筋炎の報告頻度は、100万回接種あたり12-15歳では7.1人、16-17歳では7.3人 出典: Matthew E. oster et al2 (JAMA, 2022)
1.
Hause AM, Baggs J, Marquez P, et al. Safety Monitoring of COVID-19 Vaccine Booster Doses Among Persons Aged 12–17 Years — United States, December 9, 2021–February 20, 2022. MMWR Morb Mortal Wkly Rep 2022;71:347–351.
2.
Matthew E. oster et al. JAMA,, Myocarditis Cases Reported After mRNA-Based COVID-19 Vaccination in the US From December 2020 to August 2021, 2022;327(4):331-340.doi:10.1001/jama.2021.24110

37

ページ内で利用されている画像ファイルです。