資料1 新たな地域医療構想に関する論点について (4 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_40882.html |
出典情報 | 新たな地域医療構想等に関する検討会(第6回 6/21)《厚生労働省》 |
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社会保障制度改革国民会議報告書(平成25年8月6日)(抄)
(3)改革の方向性
② 機能分化とネットワークの構築
その上で求められる医療と介護の一体的な改革は、次のようにまとめられよう。すなわち、日本は諸外国
に比べても人口当たり病床数が多い一方で病床当たり職員数が少ないことが、密度の低い医療ひいては世界
的に見ても長い入院期間をもたらしている。他面、急性期治療を経過した患者を受け入れる入院機能や住み
慣れた地域や自宅で生活し続けたいというニーズに応える在宅医療や在宅介護は十分には提供されていない。
そこで、急性期から亜急性期、回復期等まで、患者が状態に見合った病床でその状態にふさわしい医療を
受けることができるよう、急性期医療を中心に人的・物的資源を集中投入し、入院期間を減らして早期の家
庭復帰・社会復帰を実現するとともに、受け皿となる地域の病床や在宅医療・在宅介護を充実させていく必
要がある。この時、機能分化した病床機能にふさわしい設備人員体制を確保することが大切であり、病院の
みならず地域の診療所をもネットワークに組み込み、医療資源として有効に活用していくことが必要となる。
(略)
加えて、今般の国民会議の議論を通じて、地域により人口動態ひいては医療・介護需要のピークの時期や
程度が大きく異なり、医療・介護資源の現状の地域差も大きい実態が浮かび上がり、医療・介護の在り方を
地域ごとに考えていく「ご当地医療」の必要性が改めて確認された。
(略)
しかしながら、国民の医療・介護ニーズと提供体制のミスマッチが続いたまま医療費や介護費の増大を招
けば、国民負担増大の抑制の観点から、必要な医療・介護まで保険給付の対象から外すなどの対応が一律的
に行われたり、緊急性の高い救急医療を緊急性の低い医療が押しのけたりといった事態を招きかねない。改
革推進法による国民負担の増大の抑制と必要な医療・介護の確保という要請を両立させていくためには、
ニーズと提供体制のマッチングを図る改革を待ったなしで断行していかねばならないのである。
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