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【資料4】特区制度を利用した救急救命処置の先行的な実証に向けた調査・検討会業務報告 (12 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_41901.html
出典情報 救急医療の現場における医療関係職種の在り方 に関する検討会ワーキンググループ(第6回 7/29)《厚生労働省》
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<各論⑥>
救急救命士向け研修教材等の作成、必要な教育体制の検討1
目的・調査方法
• 救急救命士が「アナフィラキシーに対するアドレナリン筋肉内注射」を適切に実施するために必要な教育カリキュラムと教材について検討する。
• 検討に当たっては、救急業務の経験豊富な救急救命士、MCや救急救命士教育の専門家、救急医療を専門とする医師等から意見を聴
取した。その際、救急業務として行う上での実現性と医学的適切性を重視した。
教育内容(実技・講習)について
• 救急救命士にはアナフィラキシーの基礎知識はあるが、最新のアナフィラキシーガイドラインに基づく判断基準等の知識を得ておくことが必要。
• 特に、観察カードを用いた判断の手順を重点的に教育し、アナフィラキシー事例、鑑別すべき疾患の事例、急な状態変化、生命に危機のあ
る状態の対応などを含めた複数のケーススタディを経験しておくことが必要。その際、シミュレーター等を用いて実技を繰り返すとともに、シナリオ
による多様な事例を経験し、アナフィラキシーの判断からアドレナリン筋肉内投与までの流れや、トラブル発生時の対応を経験しておくことが必
要である。
• また、アドレナリンの準備と投与手技として、既に身につけているエピペン投与方法に加え、プレフィルドシリンジを用いた場合に、医師の指示し
た投与量に合わせるための薬液の一部排出など、本処置により加わる操作の習得が必要。また、医師の指示や薬剤名そして投与経路につ
いて、他の隊員とダブルチェックで確認する手順を身につけることも重要である。
• これを踏まえ、講習教材としては、厚生労働科学研究にて作成した「アナフィラキシーの基礎知識」「観察カードの使用方法」「観察カードを用
いたアナフィラキシーの判断とアドレナリンの適応」の教育教材を使用することとし、併せて本事業では、実技教材として、MC医師への指示要
請、エピペンを用いたアドレナリン筋肉内投与の手順、プレフィルドシリンジを用いたアドレナリン筋肉内投与の手順の教材動画を作成した。

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