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【資料4】特区制度を利用した救急救命処置の先行的な実証に向けた調査・検討会業務報告 (8 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_41901.html
出典情報 救急医療の現場における医療関係職種の在り方 に関する検討会ワーキンググループ(第6回 7/29)《厚生労働省》
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<各論③>
アドレナリン筋肉内注射の手技の検討
目的・調査方法
• 救急救命士が、病院前において「アナフィラキシーに対するアドレナリン筋肉内注射」を適切に実施するための手技等を明らかにする。
• 検討に当たっては、救急業務の経験豊富な救急救命士、MCや救急救命士教育の専門家、救急医療を専門とする医師等から意見を聴
取した。その際、救急業務として行う上での実現性と医学的適切性を重視した。
• アナフィラキシーの可能性が非常に高いと判断し、かつアドレナリンの適応があると判断してから、筋肉内注射を終えるまでの標準的な手順を作成
(①~⑦の順に実施)。生命の危機が差し迫っている場合を除き、アドレナリン投与前に心電図モニター、SpO2モニターの測定を開始する。
①MC医への指示要請

傷病者の年齢、性別、発症状況、症状、アドレナリン適応の判断理由、必要に応じてその他バイタルサイン等を説明。

②アドレナリンの準備

・アドレナリンシリンジ、23G注射針、酒精綿を用意。清潔操作に留意しプレフィルドシリンジに注射針を接続する。
・シリンジの押し子を軽く引いたあと、慎重に押して余分な薬液を破棄しながら医師の指示した投与量に設定する。

③ダブルチェック

薬品名・投与量・投与経路について、実施者(救急救命士)と他の隊員で、ダブルチェックを行う。

④穿刺位置の確認

大腿骨大転子と膝蓋骨中央部を結んだ線の中央を穿刺部位とする。2度目は1度目の対側の大腿を穿刺する 。

⑤穿刺部の保持と穿刺

傷病者に説明した後、前外側から穿刺する。穿刺の深さはおよそ15mm(皮膚から23G針の根本まで1cm残す)
とするが、皮膚の厚さ等によって調整する。穿刺時に、末梢のしびれ感や激しい痛みを訴えた場合は直ちに抜針する。

⑥薬液の注入と抜針

シリンジの押し子を押し指示された全量を注入する。注入後はすみやかに抜針する。

⑦止血の確認

止血を確認する。出血が続く場合は圧迫止血を行う。

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