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【資料4】特区制度を利用した救急救命処置の先行的な実証に向けた調査・検討会業務報告 (16 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_41901.html
出典情報 救急医療の現場における医療関係職種の在り方 に関する検討会ワーキンググループ(第6回 7/29)《厚生労働省》
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<各論⑦>

実証事業において求められるMC体制とオンラインMC医の要件の検討2
オンラインMC医 指示記録票
オンラインMC医の指示記録票
• アナフィラキシーに対する筋肉内注射、特にアドレナリンシリンジ
を用いる方法では、オンラインMC医はアドレナリンの投与量も
含めて的確な指示を出す必要がある。投与量の指示ミスは重
大な医療事故につながる可能性があるため、確実な医師記
録が不可欠である。
• また、救急救命士が病院前でアナフィラキシー(アドレナリン筋
肉内注射の適応を含む)の判断を行う際には、アナフィラキ
シー観察カードを使用する。これは、本来アドレナリン筋肉内
注射を必要としない傷病者に対して、誤ってアドレナリンを投与
するリスクを最小限に抑えるためである。
• 医師がオンラインで得た情報のみでアドレナリンの必要性を判
断する場合、救急救命士が使用したものと同一のアルゴリズム
に沿って行うことで、情報の錯綜や過不足を避けることが重要
だと考えられる。
• 以上の点を考慮し、オンラインMC医の指示記録票(右図)
を、救急救命士が使用する観察カードに準じて作成した。
• この記録票の導入により、救急救命士による報告の理解とア
ドレナリン投与に関する医師の判断と指示がより明確かつ統一
的になり、傷病者の安全性の向上と医療事故の防止に役立
つものと期待される。

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