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資料1-2-1診断基準等のアップデート案(第49回指定難病検討委員会資料) (29 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_25626.html
出典情報 厚生科学審議会 疾病対策部会指定難病検討委員会(第49回 5/16)《厚生労働省》
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<診断基準>
1.主要項目
(1)中年期以降に発症し緩徐に進行し、罹病期間が1年以上である。
(2)錐体外路徴候
①非対称性の四肢の筋強剛ないし無動
②非対称性の四肢のジストニア
③非対称性の四肢のミオクローヌス
(3)大脳皮質徴候
①口腔ないし四肢の失行
②皮質性感覚障害
③他人の手徴候(単に挙上したり、頭頂部をさまようような動きは、他人の手現象としては不十分である。)
(4)除外すべき疾患および検査所見
①パーキンソン病、レビー小体病
②進行性核上性麻痺
③多系統萎縮症(特に線条体黒質変性症)
④アルツハイマー病
⑤筋萎縮性側索硬化症
⑥意味型失語(他の認知機能や、語の流暢性のような言語機能が保たれているにもかかわらず、意味記
憶としての、単語(特に名詞)、事物、顔の認知ができない。)あるいはロゴペニック型原発性進行性失語
(短期記憶障害により復唱ができない。)
⑦局所性の器質的病変(局所症状を説明し得る限局性病変)
(5)診断のカテゴリー
次の4条件を満たすものを大脳皮質基底核変性症と診断する。
①(1)を満たす。
②(2)の2項目以上がある。
③(3)の2項目以上がある。
④(4)を満たす(他疾患を除外できる。)。
2.参考所見
CBD は、特有の大脳皮質徴候と運動障害を呈する CBS を呈するが、これ以外にも認知症、失語、進行性核
上性麻痺様の症候を呈することが、病理学的検討の結果から分かっている。
(1)臨床的には、以下の所見がみられる。
①98%以上が 50 歳以降に発病し緩徐に進行する。
②大脳皮質徴候として、前頭・頭頂葉の徴候がみられる。最も頻度が高く特徴的な症状は認知機能障害
で、この他に四肢の失行、行動異常、失語、皮質性感覚障害、他人の手徴候などが出現する。
③錐体外路徴候として、パーキンソニズム(無動、筋強剛、振戦、姿勢保持障害)、ジストニア、ミオクローヌ
ス、転倒などが出現する。

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