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資料3 薬学教育モデル・コア・カリキュラム 令和4年度改訂版(素案)(令和4年5月30日時点) (103 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/117/siryo/mext_00002.html
出典情報 薬学教育モデル・コア・カリキュラム改訂に関する専門研究委員会(第3回 5/30)《文部科学省》
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F

臨床薬学

<学修目標>
「C 基礎薬学」で学ぶ化学物質や生体の基礎知識を基に、「D 医療薬学」で学ぶ疾患や医薬品
の知識を総合的に活用して、適切な薬物治療の計画を立案し、患者、生活者本位の視点から有効
で安全な薬物治療を実践する。「B 薬学と社会」で学ぶ法令や規範、倫理等を遵守し、患者、生
活者、多職種とのコミュニケーションを円滑に行い、安全で質の高い医療を提供する。また、「E
衛生薬学・公衆衛生薬学」で学ぶ社会の制度、感染制御や環境保全の知識を、実際の医療現場や
地域で活用して、社会の保健、医療、介護、福祉に貢献する。さらに、主体的に医療や公衆衛生
の課題発見、課題解決を実践して、社会の進歩に貢献する。
<この領域での評価の指針>
1.薬剤師業務の社会的責務を深く理解し、医療人としての自覚と覚悟を持ち、他の医療、介護、
福祉関係者と連携し対応することができる。
2.医療人として、個々の患者の気持ちに寄り添い、利他的・倫理的な配慮についても深く考察
して対応することができる。
3.患者、生活者、連携する多職種と円滑なコミュニケーションをとり、常に情報共有に努める
とともに、積極的な情報発信を適切に行うことができる。
4.薬学の知識を、具体的な症例や事例に応用して、患者、生活者個々の状況に適合した安全で
有効な薬物治療を実践することができる。
5.薬物治療や公衆衛生に関する知識を、実際に現場で具体的に応用して個々の患者、生活者、
事例の課題を解決することができる。
6.医療現場や地域の課題を科学的な視点で考察し解決策を提案するとともに、その成果を広く
社会に公表し薬学の進歩に貢献することができる。
7.進歩する薬学、変化する社会体制に対応して、常に自己研鑽を怠らず、次世代を担う人材の
育成に貢献する意欲と態度を継続することができる。
F-1 薬物治療の実践
F-1-1 薬物治療の個別最適化
<ねらい>
患者の背景(身体的、精神的、社会的)を踏まえ、患者個々に適した薬物治療の計画を立案し、
その計画に基づき、処方監査・処方提案・調剤・服薬指導・患者教育を実践することで、薬物治
療の有効性を最大限に引き出し、リスクを最小限に抑える。また、薬物治療開始時からその必要
性と安全性を常に評価し、医薬品の不適正使用等によるリスクを回避するとともに、薬物治療開
始後の患者の状態を継続的にモニタリングして、適切に評価し、医薬品の適正使用を実践するこ
とで効果的で質の高い医療の提供に貢献する。
「他領域・項目とのつながり」
この小項目を学ぶために関連の強い項目
「D-1 薬の作用と体の変化」、「D-2 薬物治療に繋がる薬理・病態」、
「D-3 医療における意思
決定に必要な医薬品情報」、「D-4 薬の生体内運命」
<学習目標>
1)医薬品の作用機序、体内動態などの指標から、個々の薬物治療での各薬品の効果や安全性を
評価して、有効性を最大限に引き出し、リスクを最小限に抑える薬物治療を提案し実践す
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