資料3 薬学教育モデル・コア・カリキュラム 令和4年度改訂版(素案)(令和4年5月30日時点) (12 ページ)
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公開元URL | https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/117/siryo/mext_00002.html |
出典情報 | 薬学教育モデル・コア・カリキュラム改訂に関する専門研究委員会(第3回 5/30)《文部科学省》 |
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1.改訂モデル・コア・カリキュラムでは、「B 社会と薬学」、「C 基礎薬学」、「D 医療薬学」、
「E
衛生薬学・公衆衛生薬学」及び「F 臨床薬学」をコース・ワークとし、
「G 薬学研究」はリサ
ーチ・ワークとして設定する。すなわち、「G 薬学研究」では、大項目 B~F における学習を基
盤として、科学的な探究を通して専門領域における最先端の知識・技能を修得し、薬学や医療
の進歩に貢献する Pharmacist-Scientist としての課題発見能力・問題解決能力、加えて研究
に対する倫理観、社会に貢献するための使命感や責任感、国際性の涵養を目指す。
学習成果基盤型教育において、こういったリサーチ・ワークとしての「G 薬学研究」で身
に付けるべき能力を<学修目標>として明示した。
2.Pharmacist-Scientist としての課題発見能力・問題解決能力、研究に対する倫理観の修得・
涵養に向けた学習目標を設定した。「G 薬学研究」は、2つの中項目よって構成される。「G-1
薬学における研究活動の意義と社会への貢献」では、薬学における研究の意義の理解と科学的
探究に向けた批判的思考の涵養、法規制や研究倫理の理解、これらに則った自己規制といった
研究に対する姿勢を身に付けるための学習、「G-2 研究活動の実践」では、これらの修得に基
づいた創造的思考による研究の実践に関する学習が求められる。後者では、自主的、自立的な
薬学的課題の発見、研究テーマの設定、研究計画の策定とその実施、研究成果解析・考察、論
文発表といった実際の卒業研究に係る学習目標を明示した。こういった学修により、卒業時に
は Pharmacist-Scientist としての科学的探究能力の修得、研究に対する倫理観や使命感の涵
養が求められる。
3.「G 薬学研究」の学修目標への到達を評価する指針として、<評価の指針>を示した。本指
針では、卒業研究までのコース・ワークの成果として求められる科学的探究に向けた批判的思
考や研究に取り組む姿勢の涵養から、薬学的課題の発見、研究に向けた調査・解析、創造的思
考による研究の実践と研究成果の解析・考察、論文等による報告・発表・討論まで、段階的な
評価指標が示されている。各大学は、本指針を勘案し、それぞれの薬学研究に関するカリキュ
ラムの内容(学修目標・学習目標・学習環境)に適した具体的な評価指標を設定することが必
要となる。
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