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資料1 新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画 (16 ページ)

公開元URL https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/minutes/2022/0607/agenda.html
出典情報 経済財政諮問会議(令和4年第8回 6/7)《内閣府》
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さらに、現状の量子暗号通信は、遠距離(数十km以上)では中継器が必要であり、
セキュリティの低下が懸念される。量子状態を保ったまま通信できる量子ネットワ
ーク技術の開発を進める。
(2)AI実装
AI技術は、社会実装段階へ入り、産業化に向けた開発が活発化しているが、日
本企業における導入割合は米国企業に比して低い。
AI技術を基にした実践・試行錯誤の蓄積が重要であり、ディープラーニングを
重要分野として位置付け、企業による具体的ニーズを念頭に置き、その実装・開発
を推進する。この際、気候変動や防災関連等に加えて、物理・化学や機械等、日本
が強みを有する分野とAIの融合を図り、競争力の高い製品やサービスを生み出し
ていく。
また、大学等や国の機関が保有するデータは、それぞれの機関に分散し、データ
形式もバラバラとなっているが、他のデータ基盤との接続を可能とし、民間企業等
の利活用を進める。
データをできるだけ多く利用できる環境を整えるべく、プライバシー等の理由に
より秘匿化された情報について、秘匿化したままで機械学習の処理を行うことがで
きるよう、技術開発を推進する。
グローバルに多額の投資がされており、継続して発展しつつあるAIの技術につ
いて、民間企業による実践を通じたAIの実装を促すため、国立研究所等は積極的
に技術情報の提供を行う。また、国立研究所等におけるAIの研究開発について、
体制の見直しを行いながら、充実を図る。
(3)バイオものづくり
バイオものづくりは、遺伝子技術により、微生物が生成する目的物質の生産量を
増加させたり、新しい物質を生産するテクノロジーであり、海洋汚染、食糧・資源
不足など地球規模での社会的課題の解決と、経済成長との両立を可能とする、二兎
を追える研究分野である。
米国や中国では兆円単位の投資が行われ、国際的な投資競争が激化している。大
規模生産・社会実装まで視野に入れた、微生物設計プラットフォーム事業者と異分
野事業者との共同研究開発の推進、味噌・醤油・酒類など全国の事業者が強みを有
する微生物の発酵生産技術やゲノム合成・編集技術等の基盤技術の開発支援・拠点
形成や人材育成等、この分野に大胆かつ重点的な投資を行う。
(4)再生・細胞医療・遺伝子治療等
①再生・細胞医療・遺伝子治療
再生・細胞医療・遺伝子治療については、新たな医療技術の臨床研究・治験の推
進、これらの医療技術の製品化に向けた研究開発、治療に用いる細胞・ベクター
(ウイルスなど細胞へ遺伝子を導入するための媒介)の製造基盤強化、人材育成等を進め、
有効な技術を実用化につなげる。再生・細胞医療と遺伝子治療の垣根を取り払い、
遺伝子治療におけるゲノム編集技術を再生・細胞医療に応用するなど一体的な研究
開発や臨床研究拠点の整備を進める。
ゲノム編集技術に加え、分化効率が高い又は拒絶反応が低い次世代のiPS細胞、
それぞれの人の特性に合った薬効等を試験できるオルガノイド(試験管内で人工的に

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