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03【資料1】新型コロナワクチンの接種について (28 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_27303.html
出典情報 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会(第34回 8/8)《厚生労働省》
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2.本日の論点:【2】4回目接種の対象者について

(2)最近の科学的知見及び諸外国の動向等について

新型コロナワクチンの4回目接種の有効性(50歳以上)について
米国のオミクロン株流行期におけるmRNAワクチンの有効性について、ワクチン未接種者 ※1 と比較した50歳以上の対象者に
おける4回目接種後 ※2 の入院予防効果は80%であったと報告されている。
ただし、4回目接種の比較対象がワクチン未接種者であり、3回目接種と4回目接種との直接的な比較ではないことに留
意。
Link-Gelles et al1(MMWR, 2022)
研究内容:2021年12月18日-2022年6月10日の期間中、米国10州
における18歳以上の救急外来受診者※2及び入院者が対象。検査陽性例
を症例、背景因子※3を調整した検査陰性例を対照に設定し、新型コロ
ナウイルス感染症による救急外来受診及び入院に対するmRNAワクチ
ン※4の2回、3回、4回接種の予防効果を分析したテストネガティブ
デザインの症例対照研究。
結果:214,487例の救急受診、 58,782例の入院が解析された。50歳
以上の人において、新型コロナワクチン未接種者※1と比較した場合
の、新型コロナウイルス感染症による救急外来受診及び入院に対する
mRNAワクチン3回目、4回目接種の効果は以下の通りであった。
救急外来受診に対する予防効果
3回目接種から7-119日後まで:58% [95% CI: 51-64]
3回目接種から120日以降:32% [26-38]
4回目接種から7日以降:66% [60-71]

新型コロナウイルス感染症による救急外来受診に対する
mRNAワクチンの予防効果

新型コロナウイルス感染症による入院に対する
mRNAワクチンの予防効果

入院予防効果
3回目接種から7-119日後まで:73% [63-81]
3回目接種から120日以降:55% [46-62]
4回目接種から7日以降※2:80% [71-85]
※1 初回シリーズ、追加接種のいずれも接種していない者 ※2 接種後7日以降、観察期間の中央値は28日 ※3 救急センター (Emergency Department ;ED)、救急診療所(Urgent Care; UC)を含む
※3 年齢、受診日、地域、周辺地域の検査陽性割合を含む ※4 ファイザー社ワクチン、モデルナ社ワクチンを含む
1. Link-Gelles R, Levy ME, Gaglani M, et al. Effectiveness of 2, 3, and 4 COVID-19 mRNA Vaccine Doses Among Immunocompetent Adults During Periods when SARS-CoV-2 Omicron BA.1 and BA.2/BA.2.12.1 Sublineages Predominated — 28
VISION Network, 10 States, December 2021–June 2022. MMWR Morb Mortal Wkly Rep. ePub: 15 July 2022.