よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


03【資料1】新型コロナワクチンの接種について (29 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_27303.html
出典情報 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会(第34回 8/8)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

2.本日の論点:【2】4回目接種の対象者について

(2)最近の科学的知見及び諸外国の動向等について

オミクロン株に対する新型コロナワクチンの有効性(感染予防効果)
オミクロン株流行期における医療従事者に対するファイザー社ワクチン4回目接種者の感染リスクは、3回目接種者
と比較して、接種後約30日間の調整リスク比で0.61、調整ハザード比で0.56であった。
Cohen et al1(JAMA Network Open, 2022)

ファイザー社ワクチン4回目接種群と3回目接種群の
全コホートにおける感染率
(破線:4回目接種群、実線:3回目接種群)

研究内容:イスラエルの11病院で働く医療従事者のうち、2021年8月1
日ー9月30日にファイザー社ワクチン3回目を接種した者で、2022年1
月2日時点で新型コロナウイルス感染症の既往がない者※1を対象とし
た。4回目接種後7日以上が経過した者(4回目接種群)と、4回目未接
種者(3回目接種群)※2を比較し、新型コロナウイルス感染症の感染予
防効果※3を分析したコホート研究。
結果:4回目接種群5,331名、3回目接種群24,280名が解析された。
4回目接種群で368名(7%)、3回目接種群で4,802名(20%)が観察
期間中に新型コロナウイルス感染症に感染したが、両群ともに重症者や死
亡者は報告されなかった。感染予防効果は以下の通りであった 。
粗リスク比:
0.35 [95%CI: 0.32ー0.39]
※4
マッチング解析 リスク比: 0.61 [0.54ー0.71]
調整※5ハザード比:
0.56 [0.50ー0.63]
著者らは以下の通り報告している。
医療従事者に対するファイザー社ワクチンの4回目接種はブレイクスルー
感染の発症率を減少させた。医療従事者の不足を招き得るオミクロン株の
高い感染性を考慮すると、医療従事者への4回目接種は考慮されるべきで
ある。

ファイザー社ワクチン4回目接種群と3回目接種群の
マッチングを実施した者における感染率
(破線:4回目接種群、実線:3回目接種群)

※1 4回目接種群では4回目接種後7日以上が経過するまで新型コロナウイルス感染症の既往がなかった者が解析対象。
※2 4回目接種後7日が経過していない者は3回目接種群に組み入れ。
※3 検査がアクティブサーベイランスとして行われたか、感染者に症状が有ったかについては明記なし。
※4 性別、年齢階級(40歳未満、40ー59歳、60歳以上)、勤務先病院、職種(医師、看護師、その他)、3回目接種を受けた日付により1:1でマッチング。
※5 性別、年齢階級(40歳未満、40ー59歳、60歳以上)、勤務先病院、職種(医師、看護師、その他)、3回目接種を受けた暦月により調整。
1. Cohen MJ, Oster Y, Moses AE, Spitzer A, Benenson S; Israeli-Hospitals 4th Vaccine Working Group. Association of Receiving a Fourth Dose of the BNT162b Vaccine With SARSCoV-2 Infection Among Health Care Workers in Israel. JAMA Netw Open. 2022 Aug 1;5(8):e2224657.

29

ページ内で利用されている画像ファイルです。